飛鳥カナ配列系は「人差し指に【文頭になりうるカナ】を置かない」らしい……?

(過去:「飛鳥コア配列」の調査結果が公開されていた。 - 雑記/えもじならべあそび)
 ふと「飛鳥ソフトコア配列」を見返して、よく解らないのですが「あれっ、何かがあるな……」と感じたところから、件名の話*1は始まりました。

879 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/05(水) 21:51:25 0
●ソフトコア

                                                                                              • -

[シフト無し]
「,ー,じ,ぴ,%,−,・,と,は,■,」,無   ←「じ」「ぴ」追加
き,し,う,て,ぎ,ゆ,ん,い,か,た,ほ,後
■,■,に,ぶ,び,ゃ,っ,ょ,ゅ,め,,   ←「ぶ」「び」追加


[左親指シフト]
ざ,■,■,ぁ,ぅ,ヴ,ぃ,よ,ふ,!,),_   ←「ざ」追加
だ,ち,あ,り,ぇ,ず,る,す,ま,で,げ,逃   ←「ち」「あ」追加
ぜ,ひ,せ,■,ぉ,や,が,、,。,?,/   ←「ひ」「が」追加


[右親指シフト]
(,べ,れ,ぺ,&,ぢ,〜,そ,こ,ぞ,ご,無   ←「れ」「べ」追加
わ,お,な,ら,づ,ぬ,く,の,つ,さ,ろ,後   ←「さ」追加
ぷ,■,■,■,*,む,を,ど,も,ぼ,無   ←「ぷ」「ぼ」追加

                                                                                              • -

残:へぽねけばぱえぐみ


(from http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/pc/1174639472/879 )

 「かえであすか」では、「に」をVキー位置においています。
 高頻度文字をこういうところに置くと「高速に指を動かそうとしてしまって指を痛める」と思っていた……のだけれど、実際には「諦めて低速に指を動かして処理することに、なんら不満を感じていない」自分が居ました。


 ……で、全く同じ理由で「て」も「ん」も引っ掛かりを感じていました。
 特に「て」は左手側にあって、「に」ほどではないものの速度は出せない……のですが、それでも不満を感じることはなくて、単純に「何故にホームキーにおいているのに、中指〜小指に配置しているカナのように【一瞬で打つ】ことが出来ないのかが気になっていた」わけで。


 ……と、ふと風呂に入りつつバスタブのふちを叩いていて、ようやく気づきました。

 ……そりゃあ、これじゃ人差し指が【一瞬で打つ】ために使えるとは限らないな。
 掌が水平になるようにと内転していれば【人差し指を使い一瞬で打つ】ことができても、そうなっては居ないホームポジションでの待機状態からでは【人差し指を使い一瞬で打つ】ことなんて、出来るはずがないわけで。


 ホームポジションに手を置いているときに限っては、人差し指から語を開始すると一瞬待たされる……と。
 このときには、小指〜中指がすぐに動けて、人差し指はちょっと違う待機状態にある。
 それから、小指→人差し指とかいうシーケンスを経るときには、薬指を半段・中指を一段奥側にずらすか、あるいは持ち上げるかする必要があると……と。


 ……で、飛鳥カナ配列が、ああいう珍妙な配列になっていった理由には、こういった「手指の物理的な構造」が強く作用しているのかも。
 かえであすかでは配字分布が幾分ずれていったけれども、こういう物理構造から逃れることは出来なかった……と。当然といえば当然なのかもしれないけれども。


 ……ちなみにこの話、「人差し指をどこで使うか解らない」状態の配列には当てはまらないと思います。
 それこそ、飛鳥の場合はそういう配字方針になっていった結果として「人差し指が臨戦状態である必要はなくなった」ために、上で図示したようになった……というふうに、物事の発生順序が逆なのかもしれません。
 #人差し指に負担が掛かる場合、もしかすると「掌を水平に近づけて待機しなければならない配列構成or物理けん盤構造」だったりする可能性について、考慮するべきなのかも……とか、そういうことを考えてみたりしたのですが、飛鳥系以外でもこういう考え方が生きるのかどうかというところについては、現状では不明なままです。

*1:2009年1月4日20:46:28追記──いままでは「人差し指領域には低頻度かなしか置かない」のだと思っていた……のだけれど、実際には「文頭に来るカナは置かない」というルールだったのかも……と、そういうこと。通常の打鍵操作中は全く関係がない……のだけれど、「ホームポジションで指が休んでいるところから、いきなり打ち出す」時にはすごく重要な話。