カラーレーザープリンタによるカラー印刷のコストは「モノクロLPによるモノクロ印刷の4倍」で正しいのか。
(過去:カラープリンタと罫線が「企業の鼓動」を乱す日。 - 雑記/えもじならべあそび)
単純な答え。
ンなわけないじゃん。
詳細な回答例。
モノクロ印刷は単色印刷なので、「トナーがかすれるくらいの薄めの印刷」領域でも、可読性があれば実用域。
かすれていても可読域ならば「誰も交換しようとしない」から、結果としてトナーカートリッジはぎりぎりまで使われる。
それに対してカラー印刷は「4色あるトナーが全部同じ濃度で出ることを前提に」色調整を掛けているので、一色でもかすれるトナーがあると色調が狂う。
カラー出力するもので「色が狂う」のは致命的なので、結局は早めにトナー交換をしなければならない……ので、単色印刷ユニットの四基よりもコストは上がる。
これは見た目にすごく気になるので、モノクロ単色の状態よりも比較的早い段階でトナーが交換されてしまう。
トナーを交換する時期は「プリンタドライバがトナー交換を指示したとき」ではないことに注意する必要がある。
トナーを交換する時期は、あくまでも「ユーザーのうち【最も閾値の低い(=感度の高い)人間】にとって、耐えられる範囲を超えたとき」である。
こういった場合、(4色が均衡に出ないと官能的に違和感が出る)カラー4色の掛け合わせよりも、モノクロ単色での使用のほうが「許容されるトナーの薄さ」の範囲が広いため、結果としてトナーの交換頻度はカラー出力よりもモノクロ出力のほうが長くなる。
手抜き回答例。
……カラーを多用すると、どうしても「ベタ&写真」を使いたくなるじゃん。
文字出力4枚よりも、カラー写真1枚のほうが「どうしてもトナーを使いたくなる」わけで。
もう一つの単純な答え。
「計算上はどうか」という理屈よりも、「それをどう使いたがるか」という情動によって、コストというのは決まる。
カラーレーザプリンタに未来はないのか。
A3判CLPは業務用の「お客様向け出力物」用途として生き残るでしょう。
A4判CLPは家庭用の「カラーインクジェットプリンタの置き換え」用途として発展すると思う*1。
*1:それと同時に「カラーインクジェット対応年賀はがき」の役目が終了すると思う。