自称「けん盤配列{設計|調整}ヲタク」は、これから何をすればいいのだろうか。
シャドールームさん経由。
んー……飛鳥カナ配列におけるRayさん(開発期間2908日)の場合、一日あたり3.44時間を費やすとこの領域になる……と。
いや、半専業でやってた期間があるとかいう話だから……年間労働日数250.7日×8時間で計算すると、専業期間がほぼ5年で到達できるというわけか。
(ほぼ誰でも)英語がマスターできるという領域の学習時間が「10000時間」だという話はチラッと聞いた覚えがある……のだけれど、それと同根の話だろうか。
私の場合は「(1999年から数えはじめて)この10年で均すと」そんなにつぎ込んでないしなぁ……「(2004年から数えはじめて)この4年で均すと」2時間×365日くらいつぎ込んだ気もする(10月以降はSTOPしてるけど)から……って、それでも1/3とかしか行ってないのかorz。
まだまだ遥か遠い話だねぇ……しかももう、今の仕事じゃそこまでつぎ込めそうにないしorz。
んー……とりあえず、この3000時間?は「仕事で」役立てたいと思う。
ミニマリズム?なあたりなど、仕事ネタに転用して使えることは、実際結構多いわけで。
以前の【(TitleOnly)生産性向上ゲーム。 - 雑記/えもじならべあそび】に限らず、仕事ネタなのか配列ネタなのか良くわからないようなものは昔から何度か書いてきたのだけれど、結局「生産性改善行為」と「けん盤配列調整」って同根なんですよ。
……そういえば、「改善」は、行ないを「善く改める」ことを指していたりする。
ものを改造したりする「改良」とは別物で、改善というのは人間の動作の中から「ム{ダ|ラ|リ}のせいで成果に結びついていない部分」を少なくしていって、結果として「同じ労力のまま、より効率よく稼ぎ出す」ことを指している……と。
ゆえに、けん盤配列ネタは作業改善ネタへと転用できるわけで。
逆もまた然りと言いたいところなのだけれど、そもそも改善の最終形態が「個々人の身体能力を最大限に生かすワークスペースと、全員が同じ成果を出すために必要なルール」の組み合わせで、はじめて実現されうることを無視して、「けん盤も配列も全部統一するのが改善だ!」なんて言い出す変な人がいると困るかも……けん盤配列に当てはめると、それらは「個々人の身体能力を最大限に生かすけん盤配列&キーボードと、全員が同じ成果を出すために必要なキー入力入れ替えソフト」の組み合わせになると思う。
正直、職場にいるのが全員「けん盤配列オタク」だったりすると、ほとんど意見交換の必要もなしに「何に注視し、何を試せばよいのか」という大枠の意見は一致しそうな気がする。
使う配列(に仕込まれている思想?)によって、ある程度意見はぶれるかもしれないけど、方向性&力のかけ方は、そうずれたりしないだろうし……。
もしも、自称「けん盤配列設計ヲタク*1」の方がこの記事を見たならば、いちど騙されたと思って?以下のことに注視して仕事をしてほしいと思う。
- 迷い箸……じゃなかった、普段使う全てのものを「迷わず手にとり、迷わずもとの位置に戻せる」ように、形跡整理(ものの形を立体的にかたどったトレイを置いて、物の場所と物の向きを常に一定に取り出し&収容できるようにすること)を始める。
- 脇に紙を挟んだまま日常作業をしてみて、脇から紙が落ちたときには「今後は紙が落ちずに済むように」とにかくものの置く位置を近づける。机を平面的に使っていたらほぼ目的は達成できないので、机を立体的に使う(これが進むと「お前は半球体の内部に住んでいるのか?」とか笑われるような状況になるだろうけど、結局はそういう形に近づくと思う)。
- (慢性的な長時間残業に悩まされている場合は別なのだけれど)業務内容に「仕事」よりも「作業」が多く、残業時間が1時間/日程度で、かつ「立ったり座ったり」というシーンが多い場合は、就業時間中ずっと「いちど座ったら、可能な限り座りっぱなし」と「一度立ったら、可能な限り立ちっぱなし」を織り交ぜて処理できるかどうかを検討する。
- たとえば「午前中は立ちっぱなしで、ここに会議などをなるべく収める」→「午後の前半は座りっぱなしで、片っ端から仕事や作業の処理をする」とかいう感じで、時間帯によって特定業務に特化した姿勢を保てるようにするとか。ただし、長時間の座りっぱなし&立ちっぱなし自体は体に悪いので、時間を決めて「立ち作業時間の合間には着席休憩」をとって、かつ「座り作業時間の合間にはストレッチ休憩」を取るなどして、集中力切れへの対処を組み込むことは必要。
……って、なんかちょっと現実的じゃないかも*2。
もう少し現実的にすると、
- 立つ機会が多い場合は、椅子へと座るときに「浅く」腰掛ける。
- 机の引き出し内部は「すべてを一発で取り出せる」ように整頓し、そうできないような分量のものは整理する。
- 「Excelの使い方」の本を読んで、関数とかを(暗記する必要はないので)ヘルプを頼りに使いこなせるようにする。
- 書籍「誰のためのデザイン?」を読む。
……と、こんな感じだろうか*3。
……って、こんなこと俺が書かなくても「とっくにやってる」だろ……と思って、いまさら凹んでいたりorz。
そういえば。
「ユーザビリティ」ってのは「自分が仕事をするには」あまり関係ないかもしれないけど、いつか必ずやって来る「仕事の引継ぎ」で必要になる話なので、これは普段の仕事中から意識しておくほうがよいです。
仕事を引き継いだ相手が「突然やってきたのに、3日で一人前にデスクワークを出来る」とかいうレベルのワークスペースを構築できれば、それはさすがに「仕事環境を整備してきた人の手柄?」だと思う*4。
……というか、そういう「しくみづくり」が、今の私には全く足りていない!ので、そこは何とかしたいんですよね……。
*1:けん盤配列「調整」ヲタクを含み、けん盤配列「選択」ヲタクは含まない……と思う。けん盤配列を「自力で弄ってどーにかした」経験の有無で、このあたりは決まってくると思う。自分で配列を弄繰り回すことと、自分で仕事環境を弄繰り回すことの間には、「理想と現実の間のギャップに悩まされながら、それでもどこかでちょうどいいポイントを探そうとする」という意味で共通の苦労があるので……。けん盤配列「弄り」をやったことがない方には、まずは【よく使うけど、遠くにある文字】と【あまり使わないけど、ホームポジションにある文字】の単純入れ替えから試してみてほしいと思う。わずか数キー入れ替えるだけでも「より使いやすい配列」や「より使いにくい配列」は出来上がるわけで……。
*2:実際、これは私も達成できていませんorz。何とかしたいなぁ……とは思っていて、少しずつ準備はしているところ。
*3:……って、この段階ですら「まだ出来ていない」ことが……って、書いてる俺がそんなのでどーするよorz。
*4:業務内容によってはかなり無理があると思う……けれども、そこを目標として最適化を試みる価値はあると思う。