Frieve Audioを試してみた。

 SoundPlayer Lilithなどには「ファイルのアップコンバート機能」とかがあった気がするのだけれど、Frieve Audioはアップコンバートや高音域推測音付加などのアクションを「リアルタイムで再生」するタイプの機能を持っている……ので、すさまじく重いソフト。
 正直、うちのノートでは「高ビットレート化して」音楽再生をしながら繭姫を使うと、結構シフト操作を取りこぼしてしまうときがあります……^^;。


 dbx Driverack PAなどの「音場補正機能」をソフトウェア的に実現する機能が備わっているので、従来的な「ジッタが加わることを覚悟の上で、オーディオインターフェース上にデジタルデータやアナログ音声を流してどうにかする」という手法よりも正確に補正できるところが強みかな。
 一般的なオーディオI/Fではどうにも解決できなかったところが演算機器内部で処理出来てしまうというのは結構魅力的だと思う(というか、将来はこういう方法がデフォルトになると思う)。


 で、肝心の音質は……「可もなく不可もなく」といった感じ。
 ……まぁ、高ビットレート化しようと、さらに高域補完をしようと、根本的なところでは何も変わっていないというか。むしろ、ぎりぎりまで処理負荷をかけると音質が劣化するようで、個人的には高ビットレート化の恩恵を受けることは出来ませんでした……というか、より正確には「デジタルフィルタでもともとやるような処理について、違った形で中途半端にソフトウェアでアップコンバートしてしまう」こと自体が原因で癖が出てしまっているような気も*1
 #高域補完は「高音域の音量が上がる」ので、そのぶん「音量を上げたのと同じ効果が出て」音が良く聞こえるだけなんじゃないかという気も……。


 これでプラグインとして「デコンプレッサ」が出れば面白い……のだけれど、【【まとめ】音の焦点を容易に調整するために必要な設備。 - 雑記/えもじならべあそび】にもチラッと書いているように「パラメータがわからなければデコンプレッサは意味がない」ので、結局はどうしようもないのかも。

*1:どうせならデジタルフィルタまで装備して、「ハードウェアデジフィルなしのDACに通して聴いてください!」スタイルにするほうがいいと思う。そこまでしないと、正直言ってソフトウェアアップレートサンプリングの意味はないような。