かえでおどり配列改0定0案2.png

 案1版の時点ではあいまいだった【濁点前置付き小書き文字】の絡みについて、配列を出来る限りそろえてみました。

 単独挿入では【う】【う゛】を打つために使用しているキーについては、反対側の手の文字キーと共に打たれた場合に限り、【ぅ】【゛ぅ】にすりかわります。【う】【う゛】と同じ手のほかのキーを同時打鍵した場合には、これらのキーは【う】【う゛】のまま扱います。
 これは、「うぅ」「ヴぅ」という入力をする可能性があまりないであろうという「思い込み」に基づいています……が、普通に「呻き声の表現」として使われうるんですよね……うぅぅぅ……orz。
 

 ……なんかこう、スッキリ配字できないですね。
 これ以上整理するのは無理ッぽいから、有色キーの串刺し方向定義については、このままの考え方で確定するしかないのかしら……。
 それぞれのキーの入れ替えについては、まだ入れ替え候補すら検討していません。

この配列の特徴。

 基本的には、かえで***配列系らしい構造&操作系となります。

  • 下駄配列&姫踊子草入力法などと同じく「拡張かな系/簡易速記系」と見なしうる、かな入力法の一種です。
  • 運用上のかな配列盤面が「3面+ルール」の構成であり、記憶コストは「清濁同置ルールを用いた2シフト系親指シフトかな配列」よりも若干増加する程度となります。
    • 一般的な「拡張かな系/簡易速記系」かな入力法と比較すると、覚えることは少なく(拡張配列を覚えるかわりに、一部ルールを覚える)なります。
    • たぶん、「かえであすか配列」よりは記憶負担が大きく、「オリジナルの飛鳥カナ配列」と同等か少し記憶負担が軽い程度になるはずです。
  • 一般的な「拡張かな系/簡易速記系」かな入力法よりも、【あまり実用的ではない】拗音規則を広い範囲でサポートしているため、ごくわずかにアクション数を削減できます。
    • ……が、ほとんど使われないであろう定義が広がっているだけなので、操作のためのアクション数を減らすための効果は限定的でしょうね……。
  • (単独で打鍵するだけで入力できる)表面には、あまり高頻度文字をおいていません……ので、操作キー数&操作負担は一般的な「拡張かな系/簡易速記系」かな入力法よりも増加してしまいます。
    • (2キーが押下されれば、その時点で文字が確定される)一般的な同時打鍵ロジックを使う場合に、ロールオーバーがらみの誤判定について「事実上はその被害を受ける可能性が低い」配列構造となります。

 ここに挙げていない特徴については、配列変更に応じて変わってしまうでしょうから、今は述べずにいきます。
 #この配列構造は「私個人にとっては」ほかの「拡張かな系/簡易速記系」よりも覚えやすく扱いやすいと考えていますが、打鍵負担が大きい方法なので「実用配列として使うには無理がある」構造ですので、実用目的として人様にお勧めするには無理があると思っています。あくまでも教材目的ですね……。

この配列が目指すところの目標。

  • 【「拡張かな系/簡易速記系」にはこういう面白い特徴があるよ!】ってことを、見るだけ&評価打鍵するだけでパッと理解できるような配列にしたい。
    • ちょうど、飛鳥カナ配列に対する「かえであすか」のように、あるいは、NICOLAに対する「かえでにこら」の様に……って、それは大それた目標かも^^;。
    • 実は、これによって「親指シフトキーのみを使った同時打鍵系との分別をするための教材」としても役立てたいと考えています。親指シフト系は本配列のような構造とは違って「拗音と、それ以外の2-gramとを、なるべく区別せずに扱いたい」という目標を持っている(様に見える)ものが多いので、それとの差を体感してもらえれば……と。

200809262122追記。

 この配列では「濁点前置のない小書きかな」が打てない……まだまだダメか。要検討。
 大書き(半)母音の裏に濁点前置付き小書きかなを置くしかないのだろうか……。