(titleonly)「フルスピードで突っ走っても、たとえ故意にやろうとしても、原理的に怪我をすることができない」という本質安全が確保されなければ、ほとんどの人はフルスピードで突っ走ってみようなどと考えたりはしない。

 ……「安全は全ての基礎」ってのは、こういったところにも絡んでくる。
 安全をないがしろにした「徹底的な速度向上」は、心理的ブレーキの存在を無視できない以上、そもそもあり得ない。
 言い換えれば「安全に注しし続ける為に浪費する時間とストレスが、速度向上を阻害しうる」となる。従って、速度向上にとって、もっとも必要なことが「本質安全の確保」になる。
 安全性と作業能率の向上は、この観点から見た場合リニアに対応していて、両者の関係はいっさい矛盾しない。
 #……という話は、いまのところ本に載っていない気がする。