けん盤配列の安全性を評価するためには、どのくらいの打鍵量が必要なのだろうか。

 この点については、結構悩むところがあるよなぁ……というのが、いまのところの正直な感想です。
 基本線としては、

  • 年間で打たれるであろう平均想定入力量の2倍。
  • 一日に打たれるであろうピーク想定入力量の4〜5倍。

ぐらいの高負荷試験をして、それでもパスすれば

  • 年間総評価打鍵量の半分。
  • 一日に打ったピーク評価打鍵量の2割。

あたりまでの保証は出来るのかなぁ……などと考えてみたりもしたのですが、このあたりは数字に根拠があるわけではないので無意味かも。
 特に、親指位置にあるキーを一つでも使う入力法では「シフト時の指の痛みに関する研究」が必要なので、そのあたりの事情をすっ飛ばして評価打鍵をするのは「間抜け」ッぽいですし……。


 仕事などで「3万文字/日、752万文字/年」くらい(以前紹介した量の倍以上)が保証できれば、さすがに大丈夫かも……という感じはするのですが、3万文字/日といえば時速3750文字/時×8時間*1に相当する分量ですから、これはもう評価打鍵という枠でどーにかなるような分量は超えている気も……。
 とりあえず、ここの日記に書いてる程度の分量(たかだか100万カナ/年程度)では「全然足りてない」ことが確実*2なので、すくなくとも「かえで****あすか」については、他の場所でも使う方向に持っていかないとダメなのかなぁ……などと考えていたり。


 #ただしこの話は、「長時間入力を前提とはしていない」けん盤配列にとっては、まるで関係のない話です。それこそ「あいうえおキーボード」などの評価基準として使うべきではないネタですし。

*1:一方で、これは分速120文字/分で入力して4時間ちょっとですから、業務系でそうとう文章入力に比重を置くなら、これでもちょっと過少見積りの可能性が……。

*2:私が「業務系で使うことを前提に」勧められる側の立場だったら、それこそ「そンな分量で済むわけないだろ、ふざけンな!」って怒るかも。無理やり自分が薦める立場に立つことを想像すると「100万カナ/年程度」である程度いけそうだよなぁ……なんて甘い考えをしちゃうけど、進められる立場に立つとそうは行かないですし。基本的に「ロマかなよりはマシです」とかいう程度じゃ動けないと思う。それこそ「VDT障害をかなりの割合で防ぐことが出来ます」ぐらいの(机上空論とかではない)実績が必要だと思う。