「こういう特徴を持つ配列は、私には使いこなせません!」宣言(=自分にとって欠点となりうる点の列挙)がなされれば、宣言内容をもとにして「列挙された欠点を持たない配列として○○と△△と□□があります!」(=その方にとって欠点となりうる点を持たない配列)という回答を行うことが可能になる……のかも。
(過去:けん盤配列スレッドメモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:けん盤配列スレッドメモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
「自分にとって欠点とは感じない」→「自分にとって長所たりうる」……かどうかは【やってみないとわからない領域】、なのだけれど。
逆に「こういう特徴を持つ配列は、私には使いこなせません!」という宣言は、少なくとも話者さんが発言した時点では真のはずだから、そういう配列を「数ある候補の中から消していって」、それでも残ったもの(=少なくとも使う上で苦痛になる要素が少なそうであるもの)を提示できれば、配列選択をするうえでの「大きな遠回り」だけは避けることが出来るのかも。
すくなくとも、「その方自身にとっては許容できない欠点」を持つ配列を、あやまってその方が選択してしまって苦労する……ということを、未然に防ぐことだけは出来ると思う。
個人の主観表現 利点 欠点 気になる 心地よい利点 許容できない欠点 気にならない 効果のない利点 許容できる欠点 (from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20080214/1202917989 )
一つか二つ試してみて、「こういう特徴を持つ配列は、私には使いこなせません!」宣言の内容が変わることはあるだろうと思うのだけれど、そこは別に「(知ったことによって)変わるのならば、別に不思議ではない」のだから、今度は新しい消去条件に沿って配列を探してみる……と。
実際、「いろいろ試してみて始めてわかる」ということは、わりと多くの方が経験しているはず……この例では、「試す前からわかりきっていること&現状では覚えられるという自信がないもの」を一時的にリジェクトすることによって、「より移行可能性の高い入力法が自然に残るように」できるのではないか……というところを目論んでいます。
このあたりは「人力検索」よろしく掲示板でやるほうが「恒例ネタとしてよき話題になる」のか、あるいは適当なWikiを作るなどして「本人に探してもらう」ほうがよいのか……。
どういう方法が運用しやすいのかは不明ながら、こういった方向で【各けん盤配列が持つ欠点を、単なる主観的な選別条件へと付け替えてしまう】というのは、「けん盤配列を自由に選んで使う」ということが目的である限りは、そう間違ってはいないような気もする。
ためしに「こういう特徴を持つ配列は、私(相沢かえで)には使いこなせません!」というものを単純列挙してみるテスト。
「好き・嫌い」という以前に「これは使いこなせない(覚えられない)」という方向のものを列挙してみました。
#というか、「好き・嫌い」で選び出したものが「使いこなせる」かどうかはわからないわけで……。
- ローマ字入力系拡張規則のうち、いわゆる「意味連想」部分(これはAZIKで全く使いこなせなかった)。
- 英字配列部分がQwerty/JIS以外のものをローマ字入力用途として使うパターン(Qwertyとの使い分けで混乱しそうになったことがある)。
- 文字領域同時打鍵系配列またはそれ以上の規模の入力法(姫踊子草入力法を試してみたときに、覚えられる範囲を超えていそうだと感じた……)。
- ローマ字系のうち、たぶん全部(Qwertyローマ字と干渉しそう)。
こういう条件が出た場合、少なくとも以下のような入力法は「私に対して提示されるべき」候補から排除されるはずです。
- 漢直系。
- 速記系。
- ローマ字系のうち、Qwerty/JIS以外のもの。
- かな系のうち、拡張定義を「ローマ字入力規則と同等規模」か、それより多く定義しているもの。
- 文字領域同時打鍵系配列のうち、拡張定義を「ローマ字入力規則と同等規模」か、それより多く定義しているもの。
そうすると、ある程度候補は絞られてきます……。
- かな系であって、なおかつ単字系のもの。
- Qwerty/JISローマ字(これは今使っているから、選択肢として適当ではない)。
出てきた候補の中からさらに「これは使いこなせない」というものをリジェクトするか、あるいはこの状態から「これは使いこなせそうだ」と思うものを直接選ぶか……というところは、選び手側が考えるしかないのかも。
……と、だいたいこんな手順。
うまく条件を列挙して「選択するだけ」に出来れば、けん盤配列系スレッドのテンプレートに貼り込んで案内役としても使える……のかなぁ。
私は、すべてのけん盤配列がどうしても抱えざるを得ない「何らかの欠点」を【批判する】という行為について、それを「他者に対して演説?しよう」という意図で使う限りは、あまり効果がないことだと感じています……。
人それぞれに「許容できないと思う欠点」の感じ方が異なる限り、そもそも特定配列に対する批判は「批判者自身というたった一人の人間にとってのみ許容できないと思う欠点である、というだけの話であって、それ以上の意味は全く無い」わけですから。
#最近書いた私の日記では、「親指キーがかさ高のはヤだ」的なことも、そのうちの一つですね……この種の感じ方も、人それぞれですし。
いずれにせよ、「今まで(議論以外には)ろくな使い道が無かった」欠点情報を、何とかして「選び手にとって有益な情報」へと変えていきたいところです。
うーん……なにか、ほかにも活用方法があるとよいのですが……。