「音の焦点(?)」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)、その8。

(過去:プロケーブル関連でやり残していることのメモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:これまでのプロケーブル追っかけ関連まとめ(2008年6月13日18:22:54追記あり)。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:「音の焦点(?)」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)、その7──超手抜きコピペ版──。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:「音の焦点(?)」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)、その6。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:JBL/JRX115配線メモ(後に【音の焦点をプラセボ少な目で調整するための実験回路その5】となる部分を追記。)。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:「音の焦点合わせ」とかいう珍妙な操作をするために最も適したソースは、実は「非音楽番組系の地上波デジタル放送音声」なのではないか?と仮定してみるテスト。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:(メモ)プロケーブルさんが勝手に割り当てている「音の焦点」というものは、「等ラウドネス曲線」か「過渡応答特性一致」」には絡んでいて、「ダンピングファクタ」には絡んでいない? - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:dbx Driverack PAを使って「音の焦点(?)」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)、その4。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:音響メモ──「音の焦点」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)、その3。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:「音の焦点」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)その2。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:「音の焦点」をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)。 - 雑記/えもじならべあそび)


 【プロケーブル関連でやり残していることのメモ。 - 雑記/えもじならべあそび】でやったようなことを、チャンデバで再現できるだろうか……と考えてみました。
 テキトーに書いてみたー……せいか、「誘導性」が「誘動性」になってしまったorz。

 ……チャンデバを使うのでこういう風になってしまいました……が、「音量の変化」と「位相の変化」という2つの因子が音量に絡んでくるので、個人的にはこういう方法って好きじゃないんですよね……。
 普通に素子を使って回路を組むのであれば、

  • 音量変化を伴わずに位相だけを変える「位相変移フィルタ」(よく、OPアンプ用の教科書に載っているような回路で、周波数に応じて位相だけを変えるもの)
  • 一切処理をしていない全帯域信号

の2つを、加算アンプで合成する……という方法をとるほうが良いのかもしれません。
 「位相制御したあとの音声信号」と「位相制御していない、もとの音声信号」を加算アンプで合成すれば、位相差に応じた音量を生成できますので。


 この例では、チャンデバのMid帯域(HiCutとLoCutをそれぞれに指定できるチャンネル……なので、3Way以上のチャンデバにある中域チャネルが該当)を使って「特定の周波数が頂点になって、そのポイントからHiCutとLoCutが始まる」様に設定しています。
 頂点にするべき帯域は、上図では1点(1周波数)にしています……が、必ずしもそうしなければならないという理由はありません。一周波数指定にして山型にするなり、二周波数指定にして台型にするなり、色々とやってみないといけない気がします。
 こうしてチャンデバで「中域が盛り上がった信号」をつくり、それとチャンデバを通さずに「電気的にはフラットなままの信号」とを、別のミキサー(またはミキサー内の別チャンネル)上で適宜混合してから、パワーアンプに送ります。

 
 ちなみに、アナログチャンデバでは位相が狂うだけだと思うのですが、デジタルチャンデバでは(内部処理の都合で)数μsec〜数百msec程度の遅れも出てしまうはずです。
 デジタルチャンデバ経由で遅れた信号と、デジタルチャンデバを通さずに遅れてはいない信号とを、ミキサーで混ぜる……というのは適切ではありません(時間差分のエコーがかかったようになってしまい、本来期待している結果が得られなくなります)。
 こういう場合、デジタルチャンデバは「中域が盛り上がった信号」を出力させるだけではなく、使っていないチャンネルを流用して「未処理の全帯域信号」も出力させて、必要な2種信号をチャンデバ経由で取り出さないと、2つの信号タイミングが同期してくれませんので、その点にご注意ください。


 ……で、この方法を使う場合は「4バスを備えるミキサー1台」か「2バスのミキサー2台」か「2バスのミキサー1台+プリアンプ1台」および、3Wayチャンデバ(デジアナどちらでも良い)が必要だと思います。


 #この記事は、近々のプロケーブル関連スレッドにおける、いくつかの有用な考察を参考にして作成しました。