メモ。

(過去:メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:トランス自組メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)


 到着したノグチトランスの裸絶縁トランスをつかって、ひとまず【アンバランスAC100V→バランスAC100V変換用電源トランス】としての試験だけを行ってみました。
 組み立ての状況は以下のような感じ。

  • ありものをばらして流用しつつ組み立てたので、組み立てがすこし面倒くさかった。
    • 当初はVVFでほとんどの配線を処理しようとしていたのだけれど、暑すぎて行動するのが面倒になった&テスト配線で散々動かすうちに断線すると洒落にならないので、より線系でほとんどを処理することに(唯一の例外は、トランス端子間の渡り線として固定的に使えたTIVFのみ……しかも、これはあっ着端子を使うように変更すればTIVFである必要性などないところ)。
    • 配線の先端処理は、いずれも「手でよっただけ」なので、トランスへの接続時には「使わない端子に付いている平ワッシャを流用して、電源系は2枚の平ワッシャで挟み込む」形で接続した(って、かなり適当すぎる……)。本設置時に一度ばらさないといけないので、圧着端子の取り付けなどについてはそのときに行う予定。
    • 入力ケーブルには「何かのパソコンで使っていた3ピン電源ケーブル」のメスを切って使った。たぶん廃棄モノPCで使っていたケーブルで、めっきあり。内部配線は「白=接地側、黒=非接地側、緑?=アース」という、おなじみのカラーリングだった。
    • 出力ケーブルには「何かのパソコンで使っていた3ピン4口電源タップ」のオスを切って使った。これは松下の安物なのでめっき無し。内部配線は「白=接地側、黒=非接地側、緑?=アース」という、おなじみのカラーリングだった。
    • 中間で使った細かな接続線には、1対1接続用の単なる2ピン電源延長ケーブル(バラで買って組み立てた奴)をバラし直して、一部だけを拝借する形で使った。
    • (入出力を逆使いしているので)出力側のジャンパーには付属の線を使った。この中点と静電シールド端子の間は、電流がほとんど流れず電位さえ固定できればいいので、とりあえずTIVFの切れっ端を使った。
    • 当初計画通り、トランスの入力側・出力側にはそれぞれ漏電遮断器を設置した。

 使ってみた感想を箇条書きにしてみることに。

  • デスクトップパソコンの音はPCIカードに変更して以降若干微妙になっていた(しばらく聴いていてようやく微妙なところに気づいた)のだけれど、それがきちんと直ってくれた。
  • 以前目標として書いていた「秋の夜長の静寂を、真夏の昼間に再現しよう!」というところが、この裸トランス&漏電遮断器*1でもおおむね再現できた。
    • まだ昼と夜の差は若干ある……のだけれど、ここのあたりはもう少し遮蔽性能が高い、ユニオン電機あたりの「ノイズカットトランス」を使わないと、どうにもならないと思う。
    • 夜の音質はほとんど向上なんてしない。もともと電源波形があまり汚れていない&ノイズが少ないのであれば、これは当然の結果。
      • うちへ引き込んでいる電灯線の元となっている電柱には「低圧送電の渡り線」がない(電柱毎に6.6kV→単相3線200V用の柱上トランスが付いてる)から、該当電柱を共用する数軒にノイズ源機器さえなければいいので、こう単純にことが済む……のかも。引き込み元となる電柱に「低圧送電の渡り線」があって、その低圧用渡り線から電気の供給を受けている様な環境の住宅であれば、結構遠い家にあるようなノイズ源機器の影響を受ける可能性が出てくるので、夜間についてもこういったトランスの効果は実感できるのかもしれない。
  • 試しにアース線のない「小型テレビ」をつないでみた……ら、電源以外未接続の状態での「機器が持つ対地アース電位」は数ボルトあがってしまった(泣)。
    • 普通に壁コンセントへと接続するとAC24V程度(この時点ですでに高すぎる気も……)なのだけれど、今回の絶縁トランス経由で接続するとAC28Vになってしまう……スイッチング電源なのかしら?
    • 他の機器については測定していないので、順次「電源以外未接続の状態&3P→2P変換プラグを使ってアースフロートした状態」での対地アース電位測定をするつもり。
  • 絶縁トランスは「普段音質が悪くなる時間帯に熱くなり、普段音質が悪くならない時間帯には熱くならない」シロモノなのだろうか。昼と夜では「室内気温の変化よりも大きく本体温度が変化している」ような。
    • そういえば、絶縁トランス自体のうなりは「CROWN/D-45よりもさらに小さく、はっきり言って気にならないレベル」。1kVAのトランスって、もともとこんなに静かなのかしら?で、この絶縁トランス経由で接続したCROWN/D-45のうなり具合は変わらず……だめじゃんorz。
  • 全体的に音質は向上した……様な気がするのだけれど、重いものを運んできている時点でプラセボの威力が発揮されることは確実かも。組み立てに時間を食ってしまったので、その点でもまずそう。しばらく使ってみて、外したときにどう感触が残っているかを試すしかないのかも。

 ただし、【片極接地の単純絶縁トランス】としての試験&双方の比較試験は行っていないので、そのあたりの原因分離はまた来週に持ち越し……という感じ。
 それと、今は仮設状態で「配線剥きだし&安全性未検証」というかんじなので、常時使用はできずに「そばを離れるときはコンセントから絶縁システムを切り離すし、長時間使わないときには絶縁システムを導入する前の状態に戻す」という感じで運用することにしています。

*1:事前の予告通り?に、漏電遮断器は絶縁トランスの入力側・出力側の両方に付けました。もちろん?めっき管理なんて全く考えてません……ここのあたりはプロケーブルトランスと比較試聴するかも。