(メモ)AC100V 中点接地 - Google 検索。

AC100V 中点接地 - Google 検索
 んー……「擬似的に」AC100Vへと中点を設定する機器とかはある……らしい。
 ……でも、目的が全く違うから、今回のトランスを作る代わりとしての「代替用途」には使えそうにない。
 #今回の絶縁トランスによる方法では、いわゆる「擬似的中点生成」方式とはちがって、トランスの絶縁をそのまま利用している……ので、稼動中に中点配線を差し替えたりしない限りは(って、それをする意味がない)安全性に問題は発生しません。


 それにしても、「コンセントの差し込み方向を変えると、機器の電位が変わる」理由が「トランスの巻き線外側に、ニュートラルが来るか、ライブが来るか」に依存している……ってのは、いくら考えても少し不思議な感じがする。これは、今回の中点接地トランスを経由してしまうと「向きを変えても変わらない」ことになる。
 あと、一部の機器用トランスでは「一次側が中点接地になる」かのように振舞うものもあるらしく。
 機器によっては「絶縁トランス側での中点接地による、AC100Vの平衡出力」が裏目に出てしまう可能性もある……というところについては、よくよく注意しないといけないのかも。
 とりあえず「漏電遮断器」は届いた……けど、まだトランスが届いてない&時間が確保できていないので、実際の【不平衡AC100V→平衡AC100Vトランス】最小テストは週末になりそう。


 あとは、AC200Vからの取り込みをどうするか……普通に考えると「どうせ平衡受けはしない(平衡受けをするのはとても危険)から、AC200V→AC100Vには非絶縁のオートトランスを使って、そのあとで今回作成の【不平衡AC100V→平衡AC100Vトランス】を通す」というのが、一番シンプルだと思う。
 ……ただ、この場合は「オートトランスを使うので、200Vの中点と100Vの端点が同電位(≒接地点電圧)になってしまうので、接地電位とほとんど同じなのに接地できない」というところが少しヤな感じ……なので、場合によっては「オートトランスではなく絶縁トランスで電圧をAC200V→AC100Vに変換する」という方法も検討してみたい(ただし、この場合は二つの絶縁トランス間の配線について、結局1点を接地しないといけない……のだけれど、ここを中点接地できるような市販品トランスがないから、結局は絶縁トランスを使う意味があまりなかったりもして……うーむ)。


 あっ、忘れてたことが。
 中点接地の場合、ブレーカでの短絡検知は(対地電圧が50Vしかないので)難しいです。
 そのため、差電流量を検知する「漏電遮断器(1φでよい)」の設置が必要*1です。

*1:2008年6月2日1:55:41追記:「型EB□F」漏電遮断器は、零相変流器(ZCT)を使って差電流を検出する方式なので、今回のように中点接地でも大丈夫──このあたりは「OMRON制御機器17版」に良い説明がある。ただし、遮断後に二次側が完全に大地から離れてしまうと、次の接続時にショックが来る可能性が否定できないので、中点自体はこの漏電遮断器を通さずにアースへと接続する(→型EBS33Fは必要なく、型EBS32Fを使う)ほうが望ましい。