(実験中のため現物は非公開)ちょっとした冗談で「かえで式 卒煙支援トークンシート(A4判)」などというものを作ってみた。

(未来:喫煙関連メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)
(未来:喫煙関連メモ。 - 雑記/えもじならべあそび)


 応用行動分析のやり方が効くのかどうかを確かめてみるために、ちょっと「かえで化」を掛けたシートを作ってみました。今はまだ自分自身に対して実験中なので、シート自体は非公開ということで。

このシートの使い方→
 1.普段タバコを吸うタイミングで、タバコを吸う代わりにシートの○を塗りつぶします。1点=15円。
 2.点を20個塗りつぶしたら、あなたは働かずに「今までは灰と煙になって消えていた300円」を得ています。
 3.点の集合体である箱を5つ以上(一箱=300円換算)塗りつぶしたら、amazonでご褒美を買います。
 4.ご褒美を買ったら、それに相当する箱に×印をつけます。すべてに×印が付いても、捨てないでください。
 5.このシートは「あなたはやればできる人だ!」ということを示しています。

 ……という文言の下に、20個一組の○が、横10行・縦5段に並んでいます。
 絶対、こんなのじゃ無理だよなぁ……と思うのだけれど(私はとても疑り深い性格なのです)、とりあえず今日から実験してみることに。
 もしもうまくいってしまった場合には、このシートをきちんとOpenOffice.org形式&PDF形式で公開します。

 #あっ、その場合はフォントを「さざなみ明朝」に変えないとダメか……テスト版はMS_UI_Gothicで作ってしまったので。

ちなみに。

 これをやる前には、以下の本を読んでおくと、何かいいことがあるかもしれません。

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

 それと、「今からやるなんて無理だから、とりあえず印刷して、明日から始めよう……」などと考えていると、延々と始めるのが億劫になってしまいます。
 発想を逆にして、「いつやっても無理なんだから、できると思ったときにとりあえず塗りつぶしてしまおう」というふうに考えて、とりあえず「はじめの一つ」を塗りつぶしてみてください。
 「うまくいかなくて当たり前、うまくいったら儲けもの」ぐらいの気持ちで、かるーく取り組むのがコツ。
 もしもうまくいってしまったようであれば、あとは真っ黒(ペンの色によっては黒じゃないかもしれないですけど)になったシートを見ながらニヤニヤしてみる……と。

さらにちなみに。

 このシートは「吸いたいと思ったときに、それを記録で代用する」ためのものです。
 そして、このシートは「禁煙強制シートではない」というところも重要。「吸ってもいいけど、吸ったらトークンを得られないよ!」という、そういうシートなので。
 むしろ「吸いたいと思ったときに、まずはこのシートを見て【吸う】か【トークンを得る】かを考える」ことをやってもらいたいわけです。
 言い換えれば、このシートは「吸いたいと思ったときに、それを思いとどまった勇気の回数を記録したもの」なのです。
 序盤からいきなり「まったく吸わない」というのはムリにせよ、トークンがたまっていくにつれてこのシートの効果が大きくなってくるはずだと、私は今のところ、そう予測しています。
 #「たまっていくにつれて」というのがポイント、なので……ホントは、1シート内に記録するべき欄が多すぎるというのは、ちょっとまずいんですよね……実際にはもう少し少ない記入欄にしたいのだけれど、「効果金額」「効果時間」のことを考えると、だいたい1000マス/枚ぐらいにしてしまって、長期間取り組む方向に持っていくほうがいいのかも?と。「1000マス/枚」という数値は人によって調整する必要があるのかも。

2008年4月15日5:55:55追記……5時間目時点でのメモ。

  • やりやすい代替行動として、わりとすんなり使える。
  • 「記憶より記録」「数値よりグラフ」ということを実感できる。
    • 忘れっぽいことを自認しているような人にとっては、特に大きな印象を与えることになると思う。
  • 塗りつぶしている比率が低いうちは、やっぱり「満たされない感じ」がする。
    • 「吸ってしまった回数(=失敗回数)は記録してはいけない(→失敗したことを反省するためのツールではない)」のだけれど、それをどうデザイン側で防げばよいのかがわからず悩んでいたり。

2008年4月15日23:30:57追記。

 うーん……もしや、「禁煙をガムでサポートするニコレット® 公式ウェブサイト」って、薬効効果はなくて、この手のシートと同じく「(利用者から見て信じられる)代替行動を用いることによって、喫煙行動を減らそうという試み」なのかも?


 とりあえず、過去24時間での結果としては「回避17回、失敗5回」でした……。
 いわゆる禁煙の考え方からいけば「5回も失敗したら、ぜんぜん禁煙なんてムリじゃん」という状態。
 これが原因で、禁煙はちっともうまくいかないし、しばらくうまく行っていた人でも失敗して元に戻ってしまう……と。
 ……ただ、「失敗したから禁煙なんてムリ」という考え方自体が変なのでは?元に戻らなければ、それで十分じゃん、と……いまはそう思っていたり。
 「回避17回、失敗5回」というのは、言い換えれば「成功17回、失敗5回」。
 回避回数だけを記録する……ってのは、(自分を責めずに、失敗しても継続し続ける気力を保てるので)案外いいのかも。この調子で続けて行って、どうなるか……は、まだ続けてみようかと思う。