4冊読了。

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~

「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~

 この2冊は、行動分析を基にして「普通の人をトップパフォーマー並みに引き上げよう」というコンセプトの本。
 【行動分析メモ。 - 雑記/えもじならべあそび】で延々と書いたけれど、この方法は「じっくり教えることが好き」というタイプの人が実践したときに、ものすごい効果を発揮するタイプのもの。


2分以内で仕事は決断しなさい

2分以内で仕事は決断しなさい

「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力

 この2冊は、さきの2冊とはまったく逆に「さくさく進行していないとイライラして仕方がない」というタイプの人が実践したときに、ものすごい効果を発揮するタイプのもの。
 やっていることは単純にいえば「成果主義」なのだけれど、成果主義を日本企業へと導入する際に必要なポイントを抑えていて、「珍しく失敗していない成果主義」というかたちになっている。
 ただし、こちらは導入難易度が「かなり高い」気が……中途半端にやると「劣化コピー成果主義」にしかならないから、運用する上では「相当な洞察能力」がないと、うまく使いこなせない予感が。


 ……まぁ、経営者と従業員と経営方針とがぴたりと一致しないと、どっちにせよ「企業としてのベストパフォーマンスは引き出せない」という意味では、どちらも同じなのかも。
 総合効率としては、たぶんどちらの方法を採用したとしても変わりなく効果はある……だろうから、どちらが向いているかは個々の事情によって異なってきそうですね。
 で、まったく正反対に見えるこの2つにも、「楽しんだ者勝ちだ」という視点は共通しているわけで……そのあたりが、事の成否を測定する上でのキーポイントになってくるのかもしれません。