音響メモ。

 昨日の夜は、FET式差動ヘッドホンアンプ(DC12V版)のラグパターンをそのまま使い、定数はほぼFET式差動ヘッドホンアンプ(AC100V版) に差し替えることで、定電圧DCアダプタなどを利用したDC19〜19.5V仕様のヘッドフォンアンプを組むための試行錯誤をしていたり。
 手元でヘッドフォンアンプを作るための調整については、大体設計定数調整できた……のだけれど、作るかどうかはまだ決めていない。読書とどっちを優先するかで迷っていたり。

変更点_〆(゜▽゜*)。

  • 基本はFET式差動ヘッドホンアンプ(DC12V版)のラグパターン、結線変更はなし。
  • 2SK170のD(ドレイン)端についている2つの2.2kΩ(差動アンプ部の負荷抵抗)は、2つとも2.7kΩに変更する。
  • 2SK170のG(ゲート)端についている4.7kΩ(差動アンプ部の入力抵抗)は、そのままにする。
  • 一番端にある2SC1815のB(ベース)端に付いている10kΩ(定電流源用の電源)は、12kΩに変更する。
  • 中ほどの2SA???と2SC???(ダイヤモンドバッファ部分)に並んで付いている82Ω&1.5kΩのペアは、2つとも56Ω&1.2kΩに変更する。
  • 大きい方の2SA???と2SC???(ダイヤモンドバッファ部分出力側)のC(コレクタ)間を、470μF/16Vで結ぶように追加する。コンデンサを取り付ける極性には注意……小さい方の2SA???と2SC???(ダイヤモンドバッファ部分入力側)とは逆向きに取り付ける。トランジスタの型番で見分けたい場合は「どちらも2SC???のC(コレクタ)側がプラスで、どちらも2SA???のC(コレクタ)側がマイナス」だと思っていれば間違いが無い。ここは、下の配線がクロスしているので、そこを見つつ取り付ければ間違えたりはしないと思うけれど。
  • +B電源を作るための33Ω(合計で2個ある)は、2つとも51Ωへと変更する。ここの消費電力は0.125Wなので、抵抗器は1/2W型が必要。無ければ100Ω1/4Wを2本並列につなげて使う。
  • 「HP→」のところに付いているヘッドフォン用のDCカットコンデンサ470μF/16Vと並列に、220μF/16Vを並列接続する。コンデンサの向き(極性)は470μF/16Vと揃えること。
  • DCアダプタから供給されたばかりの電気が通るところにある4.7Ωは、使用するDC電源に合わせて(※ここが重要)次のように変更する*1
    • DCアダプタが秋月電子通商扱いのDC19.0V安定化アダプタである場合には、ここの抵抗値を27Ωの1Wタイプ(消費電力は0.264Wになる)に変更する。この値の抵抗器が無い場合は、54Ω前後の1/2Wタイプを2本並列にしても良いし、81Ω前後の1/4Wタイプを3本並列にしても良いし、108Ω前後の1/4Wタイプを4本並列にしても良い。
    • DCアダプタが秋月電子通商扱いのDC19.5V安定化アダプタである場合には、ここの抵抗値を33Ωの1Wタイプ(消費電力は0.3Wになる)に変更する。この値の抵抗器が無い場合は、66Ω前後の1/2Wタイプを2本並列にしても良いし、100Ω前後の1/4Wタイプを3本並列にしても良いし、132Ω前後の1/4Wタイプを4本並列にしても良い。
    • DCアダプタがそのほかの電源電圧である場合は、「電源電圧から16.3Vを引いた電圧がかかったときに、0.098Aの電流が流れるように抵抗値を選ぶ」ようにすればよい。このときの差電圧に通電電流を掛けた値がこの抵抗系の消費電力になるので、抵抗器の許容消費電力が計算値の3倍以上となるように選定すること。

 ……と、こんな感じ。

*1:2008年4月10日23:06:47追記。電源電圧のうち、1.474Vは負電源分として使用するため、DCアダプタの電源GNDから見て1.474V高いところが、この回路でのGNDとなります……ただし、負電源を生成するためのダイオードには、GNDを通過した後の電流がそのまま流れるので、結果としてここの電流制限抵抗値は「プラス電源分だけの電源電圧から計算する」のではなくて「全電源電圧から計算する」ことになります……このことを忘れて危うく再計算しなおそうとしてしまったので^^;、とりあえず追記しておくことに。