スマイル・アクト・レイアウト(仮)。

 ……なんとなく。

PRMFJ ;WUYX
HNTSG LAEIO
 BDZKQ CV,./

 親指シフト配列の「WEIO」カナ割り当てがとても恣意的*1なので、それにつられてみた……というわけではないのだけれど。
 THD配列の次版としてのテスト。

翌日追記。

 左右交換テスト(一部変更アリ)。

PRMFJ ;WUYX
HNTSG LAEIO
 BDZKQ VC,./
XYUW; JFMRP
OIEAL GSTNH
 /.,CV QKZDB

2008年2月8日10:59:07追記。

 英文入力では下の配列が「左手が低頻度かつ小運指量」になる……と思う。
 和文入力では下の配列が「左手が高頻度かつ小運指量」になる……と思う。
 右利きにとっては「苦手な左手側の運指量が少ないほうが、打鍵ミスしにくいので楽に感じるはず」……なので、どちらにせよ下の配列のほうが楽に感じるはず*2
 ただし、連母音の絡みがあって「和文に限っては逆転配列のほうが楽だと感じる」場合もあるから、その点が微妙。


 和文入力に英字配列を用いると、このように「低頻度かつ小運指量となる手」を作りづらくなるので、どうしても拡張ローマ字配列(ACT/JLODなど)が必要になってしまう……ということなのかも。
 下の配列を使う場合、C5に人差し指を運ぶよりも、やっぱりD3に中指を運ぶほうが運指量は少なくすむ……から、C5に高頻度文字を置くよりも、D3に高頻度文字を置く方が楽に感じる可能性が高いと思う。


 ACT/JLODの場合は「Dvorakの基礎を崩すわけには行かない」からC5を生かす方向でいくしかなかった……として、Dvorak系ではない英字配列がC5に高頻度文字を置く理由は理解できていなかったり。
 うーん……機械式タイプライタ用に配列を作った?まさか、なにか理由があるはず。


 こう考えると、QwertyでD3(左手中指上段)とD8(右手中指上段)に狙ったように「E」と「I」を置いた理由が「全指タッチタイプを前提にしていた」ように見えて、仕方がないんですよね……歴史はそれを指し示してはいないらしい(Qwertyタッチタイプの発生順序が逆)にもかかわらず、なぜにショールズさんはこういう絶妙な配列を設計してみせたのだろうか。
 ……それと、Qwertyが左手側を重く設計した*3理由もよくわからなかったり。ショールズさんが左利きだったのだろうか?


 それと、和文けん盤も。
 JISかなはどちら寄りなのかがハッキリしないとしても、親指シフト(NICOLA)はモロに左利き寄り*4……これは池上さんが左利きだったのかなぁ……。
 「和文入力用に使うと偶然右利き向きになってしまう、Qwertyローマ字入力」のあたりも含めて、このあたりは結局謎のまま。


 いずれにせよ、「利き手や器用な手にかかわらず、ひとつの配列だけで十分!」なんて言ってられる時代じゃないと思うのですが、配列屋以外で「ハサミなどと同じく、けん盤配列も利き手などの要件によって選択しないとベストパフォーマンスは期待できない」という点についての意見が出ていないッぽいところは、とても気になりますね……。
 もっとも、多くの人にとっては「(右利き向きなQwertyロマかなを知らずに使っていて、不満がないから)これでいいじゃん!と感じている」のかもしれず。
 右利きにとって使いやすいけん盤配列、けっこう選り取りみどりな状況になっているんですけどね……もったいない話で。

*1:とくに右手側。

*2:マウスやテンキーを右手で使う頻度が多すぎる場合、この条件は成立しない点に注意。そういう場合は右利きであっても左利き向けけん盤配列を使うほうが、操作全体としてのバランスを取れる可能性がある。

*3:和文ローマ字入力では右手側の負担が重くなるので「右利き配列」と化す……このときの負担率は大体「飛鳥カナ配列」と似たようなものだったり。

*4:NICOLAを使うと解りにくいかもしれませんが、「かえでにこら」を使えばすぐにわかります、たぶん。