トヨタ プロダクションシステム―その理論と体系をつまみ読み中。
(過去:元トヨタ基幹職が書いた 全図解トヨタ生産工場のしくみ)
(過去:クォリティ管理の鉄則。)
- 作者: 門田安弘
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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実は私、今はまだ(時差ぼけ気味の状態なので)pp.153-182しか読んでいないのですよ^^;。
ただし、「現場での実戦経験を元に書かれた本」とはちがって、学者さんのスタンス全開で「抜け目なく、網羅的に」書かれているらしいという点が伝わってくる、とても興味深い書籍です。
冒頭部を読んでいると、どう見ても傲慢にしか見えない気がしていた……のですが、この本については「前書きに偽りなし」と言い切れそうです。
この本もまた、「トヨタ式改善術」におちいることなく、しっかりと「トヨタ式改善道」を地でいっていますね。
こういう「キッチリ調査し、よく考察して書く」というスタイルは、かなり
- 作者: 安岡孝一,安岡素子
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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ひとまず、トヨタ式がらみで本を読む順序としては、今のところ次の順序をお勧めしてみたいところです。
導入編。
- 作者: アーサーブロック,Arthur Bloch,倉骨彰
- 出版社/メーカー: ASCII
- 発売日: 1993/07/15
- メディア: 単行本
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- 作者: 日本マーフィー普及会
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 1994/02
- メディア: 単行本
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全てはたぶん、ここから始まります。
ユーモアとアイデアには同根の性質があるのかも知れず、こういうところが意外と重要になるかと。
概念編。
- 作者: 大野耐一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1978/05/01
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- 作者: 大野耐一
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2001/05
- メディア: 単行本
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意外と、大野さんに近い考えというのは(少なくとも部分的には)共感できる……という話が出るでしょうし、もしかすると職場の中からそういう気質の方が「発掘」されるかもしれません。
そのまま適用するのは難しいところがあるかもしれないとしても、「概念」としてはとても重要ですし、読みやすさも◎なので、この段階でお勧め。
実践編。
- 作者: 青木幹晴,畑中隆,繁田周造
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: 単行本
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- 作者: 富士通プライムソフトテクノロジ
- 出版社/メーカー: 風媒社
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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(ここから2008年3月19日0:57:24追記)青本系についてはそのままなのですが、白本系については以下の書籍に差し替えるほうが良い場合があります……というか、非プログラミング職場であれば、たぶん差し替えるか両方読むかするほうが良いかと。
(ここまで2008年3月19日0:57:24追記)
- 作者: 泉正人
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/03/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(この行は2008年4月3日22:26:31追記)しばらく考えたのだけれど……たぶん、この白本2冊は「一緒に読むと効果が3倍になる」気がする。それぞれ補完関係にあるので、無駄になることはないと思う。
まとめ編。
- 作者: 門田安弘
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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オマケ編
トヨタの「(報道やら裁判などで指摘されている)ダメな点」を真似しても仕方がないので、いかによい点を選別して吸収していくか……というところが、どうしてもはずせないポイントになると思います。
そういう意味では、巷にあふれている「コミュニケーション本」が、とても役立つはずです。
- 作者: 照屋華子,岡田恵子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 単行本
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- 作者: C.N.パーキンソン,森永晴彦
- 出版社/メーカー: 至誠堂
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
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あるいは、どこぞの精神科医が書いている本でもよいでしょうし、もしかすると
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
- 作者: 島田紳助
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
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勝間さんばりに「15万円/人・月もの本代を使う」なんてのは無理だとしても、何人かで分担してリサーチするとか、いろいろと解法を探して「常に内と外にアンテナをめぐらす」ということも必要になってくるのかもしれません。
トヨタ式関連本を読み漁ってみた感想。
とりあえずは「あたりハズレが激しいなぁ……」というのが、主たる感想。
ひどい本は中身がすっからかん(というか、方向性が違う)だったりするので、一冊だけ読んでどうこう判断しようというのは無理がありそうですし、近い分野や「一見何の関係もなさそうな分野」に思わぬヒントがあったりすることもあるので、なかなかパッと目的に合う本を見つけるのは難しいのかもしれませんね。