クォリティ管理の鉄則。

(未来:トヨタ プロダクションシステム―その理論と体系をつまみ読み中。)
(過去:元トヨタ基幹職が書いた 全図解トヨタ生産工場のしくみ)

  • (起きる可能性のあることはいつか起きるのだから)犯人を捜そうとするな。(起きる可能性がなくなるように)真の原因を探せ。

 ……と、トヨタ式ではうまく行っていない部分もあるように思う(本では理想を書けるからいいけど、現場が例外なくそうであるとは言い切れないはず)なのだけれど、これはトヨタ式がらみではよく見聞きする話。
 ……で、トヨタ式の「理想的なほうの姿」を理解するためには、トヨタ式関連の本だけではなくて、もうひとつ読まなきゃいけないものがあります。それは「マーフィーの法則」。

マーフィーの法則―現代アメリカの知性

マーフィーの法則―現代アメリカの知性

続・マーフィーの法則―現代日本の知性

続・マーフィーの法則―現代日本の知性

 マーフィーの法則を読んでからトヨタ式関連の本を読めば、「なぜ犯人探しがムダなのか」という意味が、よ〜く理解できると思います。
 実践するのは難しいですけど、「失敗する可能性のあることは、いつか失敗する」というルールは誰にでも身にしみて理解しているはず。
 もしもトヨタ式の実装に失敗しそうになったら、まずは「マーフィーの法則」からはじめてみる……というのも、ひとつの手なのかもしれません。