わずか4日で「かえでにこら」の利用を停止、結局「かえであすか」に戻すことにしましたorz。

(過去:4ヶ月と20日に渡った「かえであすか」の評価打鍵を、本日をもって終了します&本日より「かえでにこら」の評価打鍵を開始します。)
(過去:(メモ)左利きの方は、「JISX6002かな」か「JISX6004かな」か「親指シフト(NICOLA)」に対する満足度が(右利きの方に対して有意に)高い可能性があるのかも……?)
(過去:親指シフトの配列はどうやって決定されたのか?についての思考テスト。)


 ……正直、これはありえないです。
 まるで「左手で電卓を打っている」かのような違和感がひどくて、結局使用を取りやめました。
 右手はぜんぜん余裕なのに、左手はえらく長文を打ったときのようにくたびれてしまう……というのは、「かえでにこら」の成立上仕方がないところではありますが、ちょっと予想を超えていて厳しすぎましたので。


 左利きの人にとってはかなりいいのかも……という気がしたのですが、飛鳥やJISX4063ローマ字入力のように「右手を多く使う配列」に慣れてしまった身からすると、「かえでにこら」は左手使いが荒すぎてダメでしたorz。
 NICOLAを練習していた4ヶ月間では、この点をうまく把握できていなかった……のですが、NICOLAにおける左右のかなを交換せずに「かえであすか」「かえでにこら」を作ったことからすると、NICOLAがしっくりこなかった理由には「左手に負荷がよっていた」ことも原因だったのかな……と思い始めていたり。


 NICOLAを使っていては数週間〜数ヶ月掛かりそうなところが、(50音順にしていたおかげで?)4日で使えるようになった……のはよかったのですが、そのせいでかえって左手使いの荒さが目に(手に?)付いた、というのが、今回の主たる感想でした。
 NICOLAを使っているときには「慣れるまでに時間が掛かって、結果としてこのあたりに気づくことができなかった」のですが、こういう微分的な変化については「一気に乗り換えできる仕掛けを作って、一気に乗り換えてみる」ことで、はじめて見えてくることというのもあるのかもしれないですね。


 うーん、NICOLAの打鍵感覚を試すために「かえでにこら」が役立つはずなんてないよなぁ……と思っていたのですが、ものの見事に(よくない方向で)ビンゴだったらしく。


 こういうところがあたっていてもあまり嬉しくはないのだけれど、どうしよう……。
 「かえでにこらWiki」は作るべきなのかどうか迷っているのですが、仮に作ると「右利きの人が見たときにネガティブキャンペーンに見えてしまう可能性がある」というのが、とっても厄介ですね……。
 事実は曲げずに、そして良くないサジェスチョンは連想させずに……というのは難しすぎるので、作るべきかどうかという点そのものについて悩み始めています。


 ……非常に余計なことを発見してしまった気がしますorz。

「かえでにこら」についての評価打鍵結果。

 ……ひとまず、「左利きor左手が器用に動く方」にとっては、十分に使える可能性があるかもしれません。


 基本的には、NICOLAでは横方向にけん盤配列を展開していましたが、「かえでにこら」では縦方向にけん盤配列を展開しています。
 そのため、メリットとして「JISキーボードでも快適性が劣化しにくい」ということがあり、かつデメリットとして「段越えが多発する」ということが出てきますので、どちらが許容できて、どちらが許容できないか……というあたりから、配列を選択いただくというのはアリかもしれません。
 「かえでにこら」の覚えやすさについては完全50音配列と比べるとかなり劣りますが、忘れにくさという点では配列の特性がある程度生きてくるかもしれません。
 

 それと、「かえでにこら」において、上段に「す」「と」「は」を配字した点については、【かえでにこらに限っていえば、ほとんど副作用はなく、メリットのほうが大きい】と感じました。
 本来ならば、小梅配列のように処理するほうが使い勝手は向上するはずなのですが、今回は「左手のかなは右手に動かしたりしない・右手のかなは左手に動かしたりしない」というルールで行くことにしたので、他にやりようがなかったという都合もありますけれども。
 交互打鍵にできない代わりに、アルペジオで処理する……というのは、単純な手ではあるものの、比較的安定した効果が得られた点は大きかったと思います。
 これをNICOLAが採用できなかったのは、単純に【隣接する指は連続して使わない】というルールの責任だと思います。
 なぜこんなルールが親指シフトの設計時に発生したのか、私には正直言ってまったく理解できません……なぜなのだろう。「同手跳躍*1」の代わりとして誤って採用してしまったのでしょうか?このあたりは謎だらけです。

*1:これも、「上段→下段」のコストは少し低めで、逆方向が高めだという感触を持っているので、単純に両方向を「同手跳躍」としてまとめてよいのか?という疑問は残っていたりします。