寝ぼけメモ。

 ……起き掛けのメモなので、何か変なことを書いてるかも……あとで修正するかもです。

勝間さんの本を見て「親指シフトにしよう」と思った人に、他の方法を教えるべきか否か。

 ……とりあえずそういう前振りはして、それについて興味がなさそうであれば「親指シフトオンリー」で行くほうが良い、と。

「もっとも高速な入力法は何か」と聞かれれば。

 練習コストが膨大でもよければ、と前置きして、漢直系か速記系の話を振る。このあたりの話は、例のデザイン本でも速記系についての解説として出ていた(英語には漢直がないけど、速記系はあるから、そういう意味では事情が似ている)。
 そうでなければ、それらよりは低コストなものとして、拡張ローマ字系とカナ系があることの話を振る。
 Qwerty/JISX4063ローマ字綴りは「普及している」し「ネットワーク効果がある」し「特定の世代がいる限りは今後も利用され続ける」から、その意味で覚えておくことは正しい、という説明にする(そう書かないと、四半世紀後に笑われてしまいかねないので、将来何があっても矛盾しないように書く必要はあると思う)。

親指シフト(NICOLA)を薦めるほうが良い場合があると仮定して(それは勝間さん本がトリガーの場合、結構ありうると思う)、それをどうやって薦めるべきか。

 これが今一番の難問のような気もする。
 今の説明方法のままでは「普及していた時期がある」ために「現在でもリソースが豊富」ということだけが真なので、(NICOLAを使わなくなってしまった)私が説明するのは、結構難しいところがある。
 ところが、近々のはてな質問で説明がNICOLAから逸脱してしまった原因として、間違いなく「小梅」の存在によるものがあったわけで……NICOLAの環境を「(配列差し替えを除けば)まったくいじることなく使える」ってのは、それだけ強力なポイント。こうなると、「小梅」のほかに重複して「NICOLA」を推す場合に、一体どうすればいいのだろうか……と、いくら考えても自分を納得させられる答えが出てこない。
 飛鳥との対比であれば、過去も現在も変わることなく「対応している環境とかエミュレータの種類が違う」というアドバンテージがあるから説明しやすかったのだけれど、「小梅とNICOLA」って、いったいどう住み分けしていると説明すればよいのか……。
 「利用者数の問題」?……どっちも同じエミュレータを使うことになるので、なんか説得力がないかも。
 「多くの人によって長く使われていること」?……これはある程度の説得力がありそう……だけれど、いろいろな配列を経由した先としてNICOLAを選択している人があまりいないらしいところがまずい。「慣れているから快適」ってのは他の配列でもまったく同じくいえてしまうことだから、「NICOLAから移りたがる人があまりいない」ということは、「なれた入力法から移りたがる人があまりいない」ということと、どうやって分離できるのかがわからない。
 うーん……「人によって快適だと思う入力法は違ってくる」という説明は常に真だとして、これで小梅とNICOLAの分別はできるのだろうか?
 「小梅と比較して、NICOLAが常に(少なくとも、特定の人にとって)良いといえる部分」があるとNICOLAをきちんとプッシュしやすい気もするのだけれど、この説明は「飛鳥とNICOLA」以上に難しいのかもしれない。
 ここで一番簡単なのは、それを望む方が「勝間さんが選択したNICOLAだから」として習得しようとされる方の場合は「うまく行った人の真似をするのが、目的達成の近道です!」と言い切ってしまうこと、なのかも。速読法にせよ、記録法にせよ、勝間さんが選んだものからまず試そう!といい切ってしまうのは、ある意味楽ではある、と。
 こういう場合、他の入力法についての案内はしないほうが賢明なのだろうか?いや、それが仮に「結局なれることができなくて、元の入力法に戻り、かつネガティブキャンペーンを張られてしまう」と非常に困る(使ったことがない方による妄想ネガキャンとは異なり、経験してかつ元に戻した方によるユーザーレビューとしてのネガキャンは致命的な結果を生む可能性がある)から、「選択肢があること」と「人によって快適だと思う方法が異なってくること」そのものをわざと隠して伝えるのは、かなりまずい結果を生む可能性が高い。
 ネットでは「キーワードさえ持っていれば、関連するドキュメントやユーザレビューは必ず拾い上げられてしまう」から、選択肢を限定提示して「ネガキャンされる可能性があることを無視する」というのはまずいから、結局選択肢の提示は必要になってしまう。
 小梅→NICOLAの移行経験を持つ方が「まっとうなレビュー」を書いてくだされば、この点はうまく説明できるようになるのかもしれない……のだけれど、小梅→NICOLAの移行を実際に行う方は現れるのだろうか?141Fさんによる調整が大きく外れているようには思えないから、こういうレビューを期待すること自体がかなり無理な話なのかもしれない。可能性があるとすれば「左利きの方・左手側に負荷を寄せたいと思う方」だろうか……でも、そういう方は始めから小梅ではなくNICOLAを使いそうだし……むむむ。
 「どうやってNICOLAを擁護すればよいのか」を明確に示す……というのは、ちょっと課題として難しすぎるところにあるのかもしれない。

飛鳥を勧めようとするとして、理由なり方針なりはあるか。

 ……とりあえず「誇張はしない」「主観を客観に見せかけたりはしない」とか、そういう方針でいいと思う。
 「魅力的な言葉を並べる」というのは確かに使ってみたい衝動に駆られるけど、そういうのは商用でやるときの話。
 ユーザレビューがすべてを決める限り、事実の誇張は害のみしか生まない気がする。
 これは飛鳥に限らずどれにでも言える話だと思う。

入力法は一種類で良いじゃん!と振られた場合。

 ……例のデザイン本を読むように薦める、とかだろうか。
 そもそも「押し付けられて使う配列」は全部ダメだと思うけど、「使いたくて使う配列」は全部あるほうが良いと思う。
 文字種が少ない国でさえも配列が多数提案されているというのに、文字種が多い日本語向けの配列が1つか2つで間に合うとか、正直ありえない話だと思うし。

国語からローマ字教育は排除すべきか、という話をたまに見かける件について。

 「そんな馬鹿な。」が現状結論。それはローマ字入力が普及した「主因」じゃないと思うし、それを排除してもカナ系の普及度合いには影響しないと思う。
 それがリンクしているなら、大昔からローマ字入力がPCでもケータイでも使われてなきゃ、話としてつじつまが合わない。
 ワープロはかな、MS-DOSパソコンはローマ字、ケータイはかな。デバイスに応じて入力法が使い分けられてる。電子辞書などがローマ字なのは「Qwertyローマ字以外のものがない」ことからして、パソコンユーザによる需要が絡んでいることは真だと思う(そのほかの配列のローマ字入力を採用した端末が今まったくといって良いほど市場に存在しないのは、その証明になっていると思う)。
 ローマ字はそのうち「日本語文法を説明するためのツールとして」使われることになると思う。
 英語教育からは邪魔者扱いされているらしいので、「記述用として使う」ところからシフトする方向になるのかもしれない。

……とりあえず。

 眠いので寝ます。