(メモ。)入力速度を上げるためのこつ。

  • 「指の制限速度」「音読の制限速度」「思考の制限速度」の3つに分ける。
    • 「指の制限速度」について。
      • これの訓練には、とにかく「なれていて、かつなるべく入力効率が悪い入力方法」を使い込むのが一番。
        • できれば、「音読の制限速度」や「思考の制限速度」よりも遙かに早く「指の制限速度」が問題となるような入力方法を使って練習する方がよい。
        • 音声化を防ぐ、という意味では、ここには日本語入力をつっこむよりも、英文入力などの他言語をつっこむ方が適切なのかもしれない(かなのローマ字入力よりも英文入力の方が、運指がよりバラエティに富んでいるので、練習に適切である可能性が高い……という話も絡んでくる)。
    • 「音読の制限速度」について。
      • 漢字かな下し処理をするために「音読」したりすると、この制約がてきめんに効く。
        • 本の読書速度と同じく、「音読」によるワンステップが挟まると、そのステップ分だけ「必ずサイクルが長くなる」。
          • これは、しゃべる/聞く/読む/書くのすべての動作における速度を制限する要素になる。
      • サイクルのなかから「音読」のステップを省くことができるならば、その分だけ速く打つことができる。
        • 非漢字直接系の入力法であれば「コピー元はかなオンリー、コピー先もかなオンリー」とするほうが、この音読コストを排除しやすく、音読による速度制限の影響を受けにくくなる。
    • 「思考の制限速度」について。
      • これはコピータイピングにとっては重要ではないので、無視してかまわない。逆に、創作タイピングにおいてはこの制限も絡んでくるので注意する必要がある。
      • 論理・論点を整理して、会話の種となるツリーを構築しておいてからしゃべる(マインドマップロジカルシンキングが効く分野)ことが会話において有効だと思うのだけれど、これは「創作する」タイピングにおいても全く同様に重要だと思う。
        • しゃべるときにどもったり、「えーと……」とか言うのは、会話速度に対して思考が遅いことを示すサイン。言語化されない思考は会話速度よりも速いにせよ、言語化される思考は会話速度よりも遅い場合があり得る。
          • 要は、「言語化できない思考の速度」の速さではなくて、「言語化できる思考の速度(意識を言語化する速度)」が早くならないと、この制限に引っかかって創作タイピングの速度が頭打ちになる。
            • タイプ速度が「漢字かな交じりで400文字/分」(アナウンサーがしゃべる速度=人間が安定してタイプできる速度ではない)よりも遅いのに、「入力速度が速くて、思考が追いつかない」という奇妙な話が出るとすると、原因はこの「意識の言語化ボトルネックになっている」ということを指している。
  • この3つの制限のうち、最も低い速度で引っかかる制限ただ一つに起因して、入力速度は頭打ちになる
    • 車の速度が「法律的要因」「車両的要因」「外部環境的要因」に左右されて、それらのうち最も低い要因によって最高速度が決まってくるのと同じ……という考え方に似ているのかもしれない。
    • よって、入力速度を上げるためには、この3つの制限のうち「自分が今現在、何に引っかかって速度が上がらないのか」ということを、毎日なり毎週なりといった比較的高頻度に確認することが重要……なのかもしれない。
      • ……って、打鍵速度の遅い私がこんなことを書いても、全然全く信用できねー……と、自分で自分につっこんでみたりorz。