(メモ)飛鳥における「同期非連続シフト(NICOLAのそれと同じ操作)」と、親指シフト(NICOLA)における「同期非連続シフト」の間でも、親指シフトの操作コストは違うのだろうか。

(過去:(続きネタ)シフトキーの操作コストのうち、「連続シフト」は何打鍵分なのか。)


 【(続きネタ)シフトキーの操作コストのうち、「連続シフト」は何打鍵分なのか。】のコメント欄で頂いたコメント&トラックバックを拝見していて、ひとまず「連続的なシフトの重さ」については、なんとなーくあの解釈のままでよさそう(もちろん仮に突っ込んでいた打鍵コストのところはまだ未定)かな、と思った……のですが、ひとつ不思議なところがあります。


 それは、普通の親指シフトロジックではオートマチックに、連続シフトな親指シフトロジックではマニュアルで操作することにより実現される「同期非連続シフト」の打鍵コストについてです。
 私が感じていたコストと、頂いたご意見から想定されるコストとが、かなり乖離している……というところがとても気になっていて、どうにもわけが解らないという状態になっています。


 たとえば……「Qwerty:K(JIS規格上ではC8)」のキーを叩くとします。この場合、

  1. アンシフトのK、飛鳥では「い」、NICOLAでは「き」。
  2. 右シフトのK、飛鳥では「の」、NICOLAでは「の」。
  3. 左シフトのK、飛鳥では「す」、NICOLAでは「ぎ」。

の打鍵しやすさ(ここではひとまず「打鍵数換算」のように厳密さは求めない)どういう感じに差がつくものなのでしょうか。


 たとえば以下のように表現した場合……打鍵コストは以下のようになるかと。*1

  1. アンシフトのK < 右シフトのK < 左シフトのK*2
  2. アンシフトのK ≦ 右シフトのK < 左シフトのK
  3. アンシフトのK = 右シフトのK < 左シフトのK
  4. アンシフトのK = 右シフトのK ≦ 左シフトのK
  5. アンシフトのK = 右シフトのK = 左シフトのK

 私にとっては、これらを「同期非連続シフト(NICOLAのそれと同じ操作)」で操作した場合、どうやっても 2. や 3. のような感触ではなく、 1. のようにしか感じられない気がしています。
 ちなみに、ぎっちょんさんから頂いたコメントでようやく気づいたのですが、すくなくとも

  1. アンシフトのK < 右シフトのK = 左シフトのK
  2. アンシフトのK ≦ 右シフトのK = 左シフトのK

この2つはありえないよなぁ……という気がしていますので、これはひとまず外しています。


 ……で、ここまで書いてふと思ったことを。
 「同期連続シフト」というのは、こういったことをする場合にもっともコスト負担が重くなりがちな「両手を使ってやる親指シフト操作」のコストを圧縮するために使うと楽なのかな……と。
 飛鳥の場合は、同手側でも連続シフトを効かせるように配列設計がなされているはずなので「飛鳥を使うならば同手側も連続シフトで打つほうが速い」ことが確からしい(これは私の推測ではなくて、tomoemonさんの意見から感じた感想)のですが、私にとってはこの操作を「楽ではないからやらない」という感じになっていて、モロにNICOLA的な打鍵方法を取っていたりします。


 それと、もうひとつ疑問が。
 仮に「シフトによる打鍵コストの増加は(まったく、もしくはほとんど)ない」ということが正しいのならば、こういう実験をしても「実際的な支障はないはず」ではないかな……というところの試験案をメモしておきます。

  • アンシフトの文字と、同手シフトの文字を面ごとすべて交換した「表裏逆転配列」を使って入力してみる。

 仮にNICOLAでこれをやると、「うしてけときいん」などがある面が同手シフトになり、「をあなゅおのよっ」などがある面がアンシフトになります。
 NICOLAをお使いの方が「表裏逆転NICOLA」を使って感じた打鍵コストの差が、そのまま「同手シフトでのシフトコスト」になるのかも……?
 「シフトコストはゼロに近い」となると、アンシフトのホームポジションにわざわざ「いうん」を配字した理由がつかなくなってしまう気がするもので、この点についてはいまいちピンとこないんですよね……うーん、なぜだろう^^;。


 連続的ではない方のシフトについては、なかなかつかみ所がなくて困ってしまいますね……私も使っているはずなのに、なぜにこうもスッキリ捉えられないのかと悩み続けていたり。

*1:太字部分は2007年12月30日0:56:48に追記しました。

*2:2007年12月29日23:48:16追記、この行以降の不等号について、すべて向きを逆にしました。理由については、この記事のコメントをご覧ください。