(メモ)Willcomによる2.5GHz帯取得へ向けての事業計画には、こんな感じの宣言(ロードマップ?)が含まれている……のかもしれない。

  • 3年以内にWiMAX帯(2.5GHz帯)での音声通話&データ通信サービスを開始。
  • 10年以内にWiMAX帯(2.5GHz帯)へと400万ユーザを完全移行。
  • 10年以内にPHS帯(1.9GHz帯)を開放、別用途への転用を可能に。
  • 次世代PHSによる運用成果をWiMAXフォーラムへ持ち上げて、Mobile WiMAXの苦手分野を補完。

 ……こんな感じだろうか。
 基幹技術にはMobile WiMAXを使いつつ、PHSの技術やフレームワークを踏襲したシステムを組む……というのが2.5GHz帯用次世代PHSの特徴になっているはずだから、PHS帯域の完全開放は無理かもしれないけれど、相当数のPHSチャネルは開放できそうな気がする。
 もともとアホみたいに多いPHS基地局のなかから「条件のよい場所を優先して次世代PHSとのマルチ基地局にする」ことができるはずだから、基地局がらみで困ることはなさそう。


 Mobile WiMAXが定義していない(はず?の)音声通話をはじめからサポートしていて、かつMobile WiMAXが苦手としているバンドオーバー技術についても(より条件の厳しい低出力下での)運用実績があるから、この帯域における技術革新の先頭に立つ立場になるだろうし、結果として【WiMAXを最短期間でアップデートするためにも役立つ】……と、そういうシナリオを提示して「帯域欲しいよ!」ってアピールしてるのではないかなぁ。


 個人的には、2.5GHz帯が「データと音声の両方で、高速移動体からでも容易にアクセスできるように」有効利用されて欲しいと思うので、Willcomの「人柱覚悟……じゃなかった、事業者柱覚悟な事業計画」については応援したい気分。
 いずれにせよ、各社がそれぞれの事業計画と公共性に関する提案をオープンに繰り広げてもらって、より多くの人が納得できるように周波数割り当てを行って欲しいところです。