メモ。

 飛鳥カナ配列スレッドを拝見しつつ……。
 個人使用配列については、「自分専用にひっそりと使いたい」のであれば公開しなくともよいはずだし、「ほかの方の意見を聞いて、よりよいアイデアを募りたい」のであれば、公開するほうがメリットが出てくると思う。
 「公開する義務」もなければ「隠す義務」もない……あるとすれば、それは「公開する権利」であり「隠す権利」になる、と。
 飛鳥の場合は「なだらかな丘の上」に至近配列が軒並み乗っている状況なので、基本的には「公開してしまって、いろいろ意見交換をする」ほうが、最終的には自身にとってもメリットを得られる可能性が高い気もする。
 万人のための配列を作るのは大変だし、個人用に配列を作るのは別の意味で大変なので……たとえば、特定のユーザ層のうち、代表的と思われる人物像を想定した「ペルソナ」を規定して、そのペルソナにとって使いやすいであろう配列を組み立ててゆく……という方法はありえるのかもしれない。
 ペルソナの人物像を「世間様」にしてしまうと「Rayさんがたどった道をすべてたどりなおす必要が出てしまう」ので……もう少し利用者像を絞って、自身の利用状況に近くかつ共同研究者の利用状況にも近い「ペルソナ」を規定できると、客観的に(というか第三者的に)配列を評価設計するための割り切が利く可能性がありそう。
 #たとえば新JISかなは、結果的には「女子短大生」をペルソナにしたかのような結果を導き出していたり。


 親指シフトキーボードは、将来「Microsoft Natural Ergonomic Keyboard 4000」や「μTRONキーボード」を真似たものになるのかもしれない(というか、これらが親指シフトキーボードのまねをしたようにすら見える)。
 ……あるいは、単純に「フロントリフト」だけの構成になるのかもしれない。
 とにかく、「普通のキーボード並みに薄いパッケージで輸送できること」は、輸送&販売コストを圧縮するために、とても重要になると思う。
 ……って、親指シフトキートップをユーザに付けてもらうようにするだけでも、一応目的は果たせるのか。
 今のままの出荷本数(多分数千本/年くらいだろうと思う)でも5000円を切るくらいの価格でリリースするためには、もうなりふりかまわずに「本質のみを残し、本質ではない機能を捨てる」ぐらいの割り切りをするべきなのかもしれない。
 #NICOLAが残らないと、親指シフトキーボードの未来はなくなってしまう……それだけはまずい*1


 ……で、堂々巡りが堂々々々々々々々々々巡りになりつつあるような気がして、追いかけるのがしんどいです……というわけで、いまのところは飛鳥Wikiはそのままにしておくつもり。
 うーん……141Fさんの解析のままに、333版近傍以降の配列群は、すべての近似解が「ピークのない、なだらかな丘の中にある」のかも。
 この中から「本当の理想の配列」を見つけ出すのは、実は無理(ちょっとした条件変更で、ころころと理想解が変わってしまう代物)なんじゃないかという気が……これはあまりそう思いたくはないところなのだけれど。
 #これはMy配列やOur配列を作るには理想の解なのだけれど、公式配列を作るには厳しすぎる……という可能性が。

*1:世間様が「物理鍵盤と論理配列を別々に捉えるようになれば」物理鍵盤の有無にかかわらず論理配列は生き残れる……のだけれど、現状では「物理鍵盤と論理配列を一緒くたなものと理解している」方が多いはずで、(世間的な印象に従えば)物理鍵盤の消滅がすなわち論理配列の消滅に直結してしまう……と。論理配列をエミュレータ経由で実装する例が普遍化するにはあと数十年とかかかるはずで、その間は(たとえ価格的には上がってしまっても)意地でも生産し続ける必要がありそうな気が。