前に書いた22kHz(22.05kHz)問題@W-ZERO3[es]、結局実在するようです。

(未来:メモ。@2007年07月20日)
(未来:前に書いた22kHz問題(22.05kHz問題)@W-ZERO3シリーズ、いったい何が起きているのか。)

 アドエスの発売日に、万全の体制でリリースできるように(もしくはきちんとアナウンスできるように)していただくためには、今のウチに騒いでおかないとマズそうだ*1……と感じまして、今のうちに書いています……。
 「目の付け所がシャープ!」らしい対応がなされるよう、期待しています……。
 #個人的にはアドエスについて「2007年08月14日」の時点で問題がなければ、それで十分うれしいところで。

 ひとまずWaveGene for Windowsを使って「44100Hz/16bit/Stereoフォーマット、8000Hz〜22050Hzまでを10秒間でスイープ」なファイルを生成し、それをminiSD経由でW-ZERO3[es]に移動してみました。


 PCで再生するとわかるとおり、普通の環境であれば「きちんと8000Hz〜22050Hzまでをスイープ」する*2のですが……。
 W-ZERO3[es]で再生すると、「8000Hz〜11025Hzまでスイープして、そこから0Hzに向けて折り返しスイープしていく」という状況に陥ります。
 ファイルエクスプローラから該当ファイルを直接タップしても、WindowsMediaPlayerから再生しても、状況は変わりないようです。


 折り返しノイズをそのまま撒き散らしているということは……この問題について「解っていて、でも仕方がなくリリースした*3」とかいうレベルではなくて、純粋に「把握せずそのままリリースしてしまった」という感じなのだと思われます。


 そして、こんな状態でリリースした、ということは……

  • そもそもテスト項目になかった。

か、あるいは

  • 圧縮音源(しかも低ビットレート)でしかテストしていない。
  • ろくなイヤフォンを使わずにテストした。

の、どちらか(あるいは両方)ということになりそうですね……むむむ。
 個人的にはシャープの音響機器って好きなんですけど*4、それだけに余計に気になってしまいますね……。


 アドエス開発者の皆様!
 今からでもいいですから、キッチリ検証して、せめてAdvanced W-ZERO3[es]だけでもまっとうな状態にしてリリースしてくださいね*5
 #タイムリミットは今年の秋です……せめて配信開始には間に合わせていただきたいところで。

この問題の致命度を、容易に確認する方法。

 次のものを用意してください。

 ……で、↑をメモリーカード経由などでW-ZERO3[es]なり、Advanced W-ZERO3[es]なりに持ち込んで、実際に聴いてみる……と。
 このとき、1:09〜と2:09〜で「変なノイズが被さる」様であればNG
 11.025kHzを境にした折り返しノイズなので、この聴取条件でテストすれば、おそらくは「年齢にはさほど影響されずに・原曲を一度も聞いたことがなくても」判別可能と思われます。


 今はそれでなくとも「マトモなイヤフォンが多数出回っている」&「無圧縮音源を平然と持ち歩けるほど、大容量microSDカードの価格が下がっている」ので、あまり軽視するわけには行かないと思いますし……この問題、ほんとに何とかしていただかないと、かなりマズいと思います……。

*1:効果があるとは思えなかったりもしますけど……。

*2:10kHzを超えた辺りから、徐々に聞こえなくなります……どのポイントから聞こえなくなるかは年齢etcによって異なりますが、いずれにせよ22050Hzは聞こえないはずです。

*3:もしそうであれば、適切なデジタルフィルタを設定するなどして逃げるはず。

*4:普及価格帯のコンポに関しての問い合わせがあれば、まず真っ先にシャープ製のコンポを薦めていますし。

*5:いや、実際にはオンラインアップデートでも構わない気はしますが……。

*6:シングルとして発売されたものはレーベルゲート(以下略)。

*7:ロスレス圧縮でもいいのですが……手順を煩雑にする必要はないので、ここではWave形式で。