(メモ)「マジョリティー=多数派≒保守派≒何もしない人」?……まさか。


 ここ最近で一番解りやすかったのは……統一地方選挙での「知事選」だろうか。


 なぜどこでも「現職」が強いか……といえば、「どういう意見が最も多いのか」を常に知りうる立場にあるから。
 ここで肝心なことは、「多数派が何を考えているか」という話ではなくて、「どういう意見が最も多いのか」というところにある……と。
 日々アンケートとにらめっこしていれば、「多数派が何を考えているか」は解らなくても「どういう意見が最も多いのか」は解る。


 当たり前のことだけれど、選挙というのは

 保守を掲げたから勝つわけではない。
 革命を掲げたから勝つわけではない。
 ただ、情報を制するものだけが勝つ。

 ……それだけの話なのかもしれない。
 もちろん、知名度も含めて……だけれど。


 日本語入力法においても、同じことが言えるのかもしれない。
 いまquestion:1178345117で質問中なのだけれど、少しばかり注目するべき点がある。
 まだ開票期日前なので、実際のチェック数は伏せるとして……【習得コストゼロで飛鳥を使いこなせている状態を想像してもらった上で】JISのそれらが最良かどうかを問うテストをしてみた。結果は歴然としている。

飛鳥に→ 変えない方(初見) 変えない方(既見) 変える方(初見) 変える方(既見)
JISこそ最良 3.8% 4.8% 5.2% 5.9%
改善余地あり 32.8% 23.8% 44.2% 47.1%


 当たり前のことだけれど、日本語入力法というのは

 みんなが使っているから素晴らしいわけじゃない。
 マイナーだから素晴らしいわけじゃない。
 ただ、自分にとって使いやすいものこそ素晴らしいだけ。

 ……それだけの話なのかもしれない。
 もちろん、使える可能性を含めて……だけれど。


 使いやすいものがあるなら使ってみたい、という要求はある。
 今の現状が最良ではないことも、皆はきちんと知っている。
 今足りないものは、【導入のハードル】【練習のハードル】【利用環境のハードル】【知名度】……と。


 少なくとも、あの質問で掲示している「スローな打鍵動画」では、説得力が皆無なことは確実らしく……そのあたりも含めて、どういう資料を提示していくかというあたりは、どうしても重要になりそう。


 それと、同じ質問をするにしても「○○入力法についてどう思うか」という視点ではなくて、「今使っている入力法についてどう思うか」というようなものが、本来的には向いているのかもしれない。
 今使っている入力法(普通にアンケートをとれば、ロマかな9割JISかな1割の回答が混ざった状態で出てくる)について、【何に満足し、何に不満を持っているのか】について問うほうが、よりストレートに「どういう意見が最も多いのか」を得られそうな気がする。