読書中→トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして。
- 作者: 大野耐一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1978/05/01
- メディア: 単行本
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コンピュータ―知的「道具」考 (NHKブックス (478))
- 作者: 神田泰典
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1985/04
- メディア: 単行本
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いきなりこの本から読み始めると、絶対にワケが解らないと思う。
イマドキであれば「図版を多用した説明」がそこら中のWebページで読めるので、まずは下調べをするほうが良いかと。
……で、ネットで色々と調べすぎて「訳がわからなくなってきた〜!というぐらいになってから」読むと、ちょうど理屈を整理出来てよい気がする。
筆者がン十年かかってたどり着いた結論を「いきなり理解する」ためには、それぐらいの下調べは必要だと思う。
逆に言うと、Sourceであるこの本を後から必ず読まないと、いま公開されているコンテンツがどういう理屈から派生しているのか・何を生かして何を端折って何を書き換えているのかというあたりが理解できないままになってしまうので、最終的にはこういう「一次資料」にあたる必要はある、と。
大ロット生産を止めて「小ロット生産でも利益を出せるようにする」という考え方は、確かにいかにも日本人的(or日本市場的?)に合っているかも。
断片的な話だけを聞くと「いや無理だろ」とか思うことばかりなのだけれど、それらが「どういう順序で繋がっているのか」ということを本書で理解できれば、これが夢物語ではなく実現可能性がある(ただし平気で四半世紀ほどかかるという問題はある)ことが理解できるかも*1。
うーん、「トヨタ生産方式」を一言で表すと、それは「FOLIC (the First Out Last In is Chain; 先出し後入れが連鎖する)」というルールなのかもしれない。
……あっ、「ファースト」の「F」を使っているけど、カタカナ読みするならたぶん「F」の音ではなく「H」の音を借りて「ホリック」とするほうが通りはよいと思う。
……って、感想文にすらなっていない気がorz
2007年4月8日21:30:47追記
FOLICはPull生産方式でしか活用できない……けど、鉄道の運用方式をうまく活用すればPush生産方式でも使えるかもしれない。
*1:周知に時間がかかるあたりの状況は、傷の消毒に関する話と酷似しているかもしれない。