もちろんパソコンにも未来はありますからッ!

(言及:ケータイが標準になる日)
(過去:メモ。@2007年03月04日)
(過去:「生産革新」「事務革新」では、どれぐらい「まっさら」にしなければならないのか。)
(過去:文章の長さは「記述窓が長文推敲に向いていない」せいで短くなった?)
(目標:伽藍とバザール)


 興味深い記事だったもので言及させていただきたく。
 ただし、ほとんど独り言のような状況ですが……。


 携帯電話のひらがな入力法には進化の余地がありまして、パソコンで一般的な【JISX4063準拠のQwertyローマ字入力】とほぼ同等の入力効率を「ローマ字入力ベース」「かな入力ベース」のどちらでも実現できます。
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20070211/1171129111
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20070209/1170992260
 前者はソフトウェアの開発を予定しているそうで、後者はW-ZERO3[es]+ctrlswapminiをつかえば実現できます。


 個人的には入力効率よりも打ちやすさを優先したいので、以下の方法を実際に使っています。
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20070102/1167705361
 これもW-ZERO3[es]+ctrlswapminiで実現できます。
 いま、W-ZERO3[es]についているQwertyキーボードは「溜まったホコリを掃除するために引き出す」ばかりでして、「使うためにキーボードを出す」ことはほとんどありません……。


 ケータイで標準的な「かなめくり入力」は「打つ回数が少し多い」という問題はあるものの、「覚えやすくタッチタイプしやすい」というメリットがあるので、これが受け入れられるのは当然だろうな……という気がしています。
 http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/308687
 ローマ字入力自体が「多くの機械で使えるから」「英字入力と技術を共用できるから」という理由で四半世紀前に選択されたらしいことは記憶にそう遠くないのですが、このままいくとケータイに押されて消えてしまう可能性もありますね……。


 パソコンのキーボードを使って「よりも楽に」入力する方法については、今でも色々と試行錯誤が続いている状況です。
 http://www4.atwiki.jp/japanese_keyboard_layout/

 かつては「論文を書いて発表する」「金銭を投入して製品化する」以外に方法がなかったことと比べて、最近では「掲示板やBlogで公開する」「ソフトウェアを使って容易に実現できる」例が多く、開発速度がとんでもなく速くなっている&様々なフィードバックを元に改善が進んでいる……というのが、近年の入力法開発における特徴だと思います。


 近年製作が開始されたものを中心として、まだ広く一般に使っていただける状況にはなっていない(導入用ドキュメント整備の遅れ・練習方法ドキュメント整備の遅れ・開発途中のため現状提供ベースのものが多い)という問題は抱えていますが、このあたりは徐々に解消して行きたいと考えています。


 パソコンの文字入力関連に絡む「事務革新」は四半世紀前から止まったままの状況となっている気がするのですが、ここは実際何とかしなければならないと考えています。
 いまのところ、安全(VDT障害を低減する入力方法)・品質(ストレスに起因するミスが少ない入力方法)・生産性(高速に入力できる方法)の全てを「利用者全員に対して」満足に提供するには、「一つや二つの入力方法を提供するだけでは全く足りない」可能性があるように思います。
 手指のサイズ・運動特性・思考特性が人によって異なるため、文字入力法はそれこそ「服・靴・机・椅子を選ぶのと同じように」多彩なバリエーションを伴って提供できる必要がありそうです。
 ケータイに対するパソコン用キーボードのメリットは「10本の指でタイピングできる」ことに集約されそうですので、それを徹底的に生かせる入力方法を色々と提案していけるようにしたいところです。


 最後に。
 まるでコンサルティングの役にはたたないであろうトラックバックをしてしまいまして、その点申し訳ありません……。