クロス集計を見つつ。

 パソコン・携帯電話などの日本語入力法に関してお尋ねします。のクロス集計結果を見つつ、適当にコメントを付けてみることに。

  • 400件以上投票があった。サンプル数が少ないのは「丸一日で質問を閉じてしまった&回答権限の制限がきつすぎた」ことによるもの。
  • 「パソコン・その他の入力方法」がかなり標準より高いのは「ここの日記に質問を貼ったから」なので、その点は割りひいて考える……というか、むしろ「その部分だけを拡大して見ている」と考えるほうが自然かも。
  • はてなダイアリー利用者」を対象に「私用で最も使う」入力法を選択してもらった……そこで「携帯電話用入力法」を選択する人が20%近く(20代にいたっては30%)も居ることは興味深い。鍵盤離れは進んでいるのかも知れず、その原因が何なのかは追いかける必要があるかもしれない。

http://q.hatena.ne.jp/1167620271/report?x=h_generation&y=q02

 【年代】 x 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、上記の理由によって使っている日本語入力法は何ですか。】

  • 「かなめくり入力」は40代未満に、「ポケベル入力」は30代未満に利用者層がある。どちらもデバイスの登場時期とよく重なっている。
  • ローマ字入力を最も使用していると答えたユーザは6割。
  • JISかな入力は10代に支持されていない。若年方向では「学校では教えない(教える側が不在?)&タッチタイパーローマ字入力を極めてから挑戦する」という事情と合致する。
  • 「パソコン・その他の入力方法」は、10代の「好奇心旺盛」な層と、30代〜40代の層にピークがある。20代は「無理してがんばる」ことを強要されて疲れ果てている世代なのかもしれない。

http://q.hatena.ne.jp/1167620271/report?x=h_sex&y=q02

 【性別】 x 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、上記の理由によって使っている日本語入力法は何ですか。】

  • 「パソコンを使った入力方法」は男性よりも女性のほうが10ポイント利用率が低く、それがまるまる「ケータイを使った利用方法」に移っている。
  • 「パソコン・その他の入力方法」の利用率は男性のほうが高い。
  • JISかなと親指シフトの利用率は女性のほうが高い。
  • ローマ字入力の利用率は女性のほうが8ポイント低い。
  • ポケベル入力には有意な差が感じられない。
  • 携帯電話の「かなめくり入力」は女性のほうが10ポイント高い。
  • 携帯電話の「その他の入力法(ほとんどT9だと思う)」は女性のほうが2ポイント高い。
  • 男性の回答にはデタラメor適当なものが結構多い。

http://q.hatena.ne.jp/1167620271/report?x=h_area&y=q02

 【地域】 x 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、上記の理由によって使っている日本語入力法は何ですか。】

  • このクロス集計をするには、明らかにサンプル数が不足している感じを受ける。
  • 東北・北海道・九州では、ローマ字入力を選択したユーザが3/4。
  • 関東(→ケータイ各種/JISかな/PCその他の入力)・東海(→かなめくり/PCその他の入力)・中国&四国(→かなめくり率3割)では、ローマ字入力を選択したユーザが半分。
  • 「携帯電話・T9入力など、その他の入力法」が選択されやすい地域と「パソコン・その他の入力方法」が選択されやすい地域は比較的被っている(東北・関東・東海・近畿)。

http://q.hatena.ne.jp/1167620271/report?x=q02&y=q01

 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、上記の理由によって使っている日本語入力法は何ですか。】 x 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、今使っている日本語入力法は、どういう理由で選択しましたか。(今使い続けている理由ではなくて)「使い始めた理由」について、最も近いものを一つだけ選んでください。】

  • 「かなめくり入力」の選択理由は「デフォルト設定であること」が半数。1/4が「昔から使い慣れた方法」で、「みんなが使っている」「タッチタイプしやすい」が1/8ずつ。「指が痛くならない方法を選んだ」は誰も居ない。デフォルト設定強し。同じキーの連打で済むので「タッチタイプしやすい」も成立するのが興味深い。
  • ポケベル入力」の選択理由は「その機器にはじめから設定されている(=公衆電話機などでポケベル入力をしたことがキッカケ)」「タッチタイプしやすい方法を選んだ(≒携帯電話でポケベル入力を開始した)」「使い慣れているから」がそれぞれ3割ずつ。「みんなが使っているから」という理由はない。正直言って、みんなでauにすれば幸せになれそうな気もする。
  • T9など、その他の方法」の選択理由は「その機器のデフォルト設定」が半数、「タッチタイプしやすい」「みんなが使っている」の順。「指が痛くならない方法を選んだ」という理由はない。割と「こだわった」層よりも「トレンドに敏感」な層なのかもしれない。
  • Qwertyローマ字入力」は「昔から使い慣れた方法だから」が4割、「その機器にはじめから設定されている」が3割強、「タッチタイプしやすい方法を選択した(たぶんJISカナよりは、という意味)」が14%、「みんなが使っている」が8%、「指が痛くならない」を選択したのは一人……羨ましい人がいるなぁ。
  • 「JISかな入力」は、「昔から使い慣れた入力法(≒ワープロ時代から?)」が8割強、「タッチタイプしやすい」が2人に「みんなが使っている(いた?)」が1人。タッチタイパーによる回答というよりは、触って慣れ親しんだ層が多かったのかも。
  • 親指シフト」は、「昔から使い慣れている」が2/3、「みんなが使っている」と「指が痛くならない」がそれぞれ一人。ワープロ黎明期から使っているユーザが多いのだろうか。
  • 「パソコン・その他の入力法」を選択するユーザの選択理由もばらついている。「昔から使い慣れた」が5割弱、「タッチタイプしやすい方法を選んだ」が3割強、「はじめから設定されていた」が1割で、「みんなが使っている」と「指が痛くならない」は1人ずつ。「タッチタイプしやすい方法を選んだ」層が3割強になるのはこれと「ポケベル入力」で、続いて「携帯電話・T9など他方式」が続く……このあたりは「色々と検討して決めた」色が濃いらしい。
  • 「みんなが使っている」ことがキッカケなのは、「親指シフト」「携帯・T9など他方式」「かなめくり」「ローマ字入力」の順。
  • 「デフォルト設定であった」ことがキッカケなのは、「携帯・T9など他方式」「かなめくり」「ポケベル入力」「ローマ字入力」「PCその他の入力」の順。
  • 「昔から使い慣れている」ことがキッカケなのは、「JISかな入力」「親指シフト」「PCその他の入力法」「ローマ字入力」「ポケベル入力」「かなめくり入力」の順。
  • 「指が痛くならない」ことがキッカケなのは、「親指シフト」「PCその他の入力」「ローマ字入力」の順。
  • タッチタイプしやすい方法を選択」がキッカケなのは、「ポケベル入力」「PCその他の入力法」「携帯その他の入力法」「Qwertyローマ字入力」「かなめくり入力」の順。

http://q.hatena.ne.jp/1167620271/report?x=h_sex&y=q01

 【性別】 x 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、今使っている日本語入力法は、どういう理由で選択しましたか。(今使い続けている理由ではなくて)「使い始めた理由」について、最も近いものを一つだけ選んでください。】

  • 有意な差はほとんどない。2%有意であれば「まったく差はない」レベル。

http://q.hatena.ne.jp/1167620271/report?x=h_generation&y=q01

 【年代】 x 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、今使っている日本語入力法は、どういう理由で選択しましたか。(今使い続けている理由ではなくて)「使い始めた理由」について、最も近いものを一つだけ選んでください。】

  • ふざけた回答をしているのは30代以下のみ。
  • 60代以上は有意な回答といえるほどのサンプルを得られていない。
  • 「みんなが使っている」ことに流されやすいのは20代以前。
  • 「デフォルト設定」を使い続ける確率は若年層にいくほど高い。
  • 「使い慣れた方法」を使い続ける確率は壮年層に行くほど高い。
  • 「指が痛くならない方法」にこだわるのは30代。
  • タッチタイプしやすい方法」にこだわる層は全年代にわたって10〜20%だが、20代は極端に低い。やはり無理してがんばる世代なのか、あるいは単に知らないだけなのか。

http://q.hatena.ne.jp/1167620271/report?x=h_area&y=q01

 【レポート地域】 x 【あなたが(仕事用ではなく私用で)最もよく使う機械において、今使っている日本語入力法は、どういう理由で選択しましたか。(今使い続けている理由ではなくて)「使い始めた理由」について、最も近いものを一つだけ選んでください。】

  • サンプル数が少なすぎるので、以下に示す傾向が正しいとは言い切れない。
  • 「みんなが使っている」ことに地域差はあまりない。「北海道・東北・関東・東海・近畿・中国」は低めで、「信越・四国・九州」が若干鷹目という程度。
  • 「デフォルト設定」は地域差が大きい。「中国・東海・東北・近畿・九州・関東・北海道・北陸・四国」の順に、半数〜10%までと大きく傾斜している。
  • 「使い慣れた方法」はおおむね20〜40%範囲内にあるが、「北海道(52%)」が比較的突出している。
  • 「指が痛くならない方法を探した」を選択した人のは全員「関東」に属している。
  • タッチタイプしやすい方法」にこだわる地域は「北陸・四国」が約5割、「北海道・沖縄」が1/4、「東北・関東・信越・九州」が1/8……と、これは明らかにサンプル数の少なさが原因の誤差かも。