メモ。

 http://www.ykanda.jp/jef/nhk/nhk.htm
 コンピュータは言葉を壁を越えられるかという番組のキャプチャが。途中にアナログVHSの「お見苦しい場面」が入っているのは気にしないように。
 入力方式に関しては、中国のものが結構長く映っている。
 使うキーが少なく、操作が簡単で、速く入力できて、打ち間違いが少なく、覚えやすい──を基準に、中国における入力速度コンテストは開催された。全方式について一様に初心者が3週間練習し、続いて20日間にわたる徹底的な審査を行った。全てにおいて優秀な成績を収めたものはなかった。
 「9文字組みの漢字刻印キー+番号選択の2打鍵漢直」は字数制限が多過ぎて微妙・「読みをローマ字入力」は地域ごとに発音が違いすぎて微妙・「漢字部品入力方式」はコードが長くなりすぎて微妙……と、そんな感じらしく。
 大陸ではローマ字漢字変換が・台湾では注音記号漢字変換が最も使われているらしいことからすると、今のところ残っているのは「かな漢字変換」ベースの考え方っぽいのだけれど……日本の現状(かな系・ローマ字系・漢直系・速記系のどれもが一長一短)と同じく、収束する気配はないのかもしれない。
 それともう一つ。中国でも、メーカーや学者さんは「単純打鍵速度要求(=日本でのカナの入力速度に対する要求)」よりも「最終的な成果物の入力速度に対する要求(=日本でのかな漢字交じり文に相当するもの)」のほうが大きいらしい。向こうのユーザさんがどう思っているのは不明だけど、たぶん日本でのそれと似たような状況ではないのかな……と。


 http://www.ykanda.jp/100/nhk-iju.htm
 1982年10月 NHK 教養セミナ 「文書革命の主役」に出演は音声のみ。
 自動変換を採用した「東芝・森さん」による、自動変換ならではの特別な苦労話とか、辞書をデジタル化するだけでは役に立たないという話とか。
 JIS漢字コードが符号交換用ではなくて「機器内部のコード」という認識をされている。
 かな漢字変換の基礎は昭和45年、その近傍に色々なプロジェクトが立ち上がり、そこから15年近くたって「日本語ワードプロセッサ」が誕生した。
 大衆化の鍵は「記憶素子の大容量化・低コスト化」が決定的だった。
 「かな漢字変換」は当初全く上手くいかないと思われていたが、やってみると意外とうまくいくことが解った。
 始めはバルクのかな/ローマ字文を一気に変換する「一斉かな漢字変換」が主流で、東芝方式はその流れを汲むもの?で、あとから富士通方式の「逐次かな漢字変換」が実用化された……これは「割り切りの発想」が元になっている。
 カナは50近く&濁音を含めると70〜80ある。から、8本指×30キーでは足りない。親指によるシフトを使って10本指×32キーを使う方法は「練習すると意外と出来る」という結論に達した……これなら10本指×30キーで90パターン取れるから、濁音も小書き文字にもパターンを割り振れる。出来ることと出来ないことは割とハッキリしている?。親指は英文入力でも割と遊んでいて、親指は他の指と動く向きが違う。
 日本人(特に手書き文字が汚い人)には「印刷に対する憧れ」がある。
 ワープロは「清書」以降の「軽印刷」「執筆」あたりから普及し始めた。「字数制限ピタリに書く」「自分以外が原因の誤植がない」こともポイント。
 ワープロの価格は計算上「昭和60年〜62年に10万円以下、昭和64に77千円あたりで安定する」という話。その後の物価上昇を考えれば大体妥当な額ともいえる。


 http://www.ykanda.jp/100/nhk-bn.htm
 1982年5月 NHK テレビ番組に出演も音声。録音状態悪し&茶の間の会話が被っている。。
 プロオペレータによる超高速入力と、一般人による使いやすい入力方とに二極化していく。
 かな漢字変換の入力速度は速記会社による180文字/分あたりが限度か?
 全文字タブレット方式は1時間もあればやり方はわかるが、かな漢字変換は1週間くらい掛かる。

 (茶の間の会話)冒頭、東芝の機械がテレビに出ている。次にOASYSビジネスショウ。75万円の「マイオアシス」が出ていて、いい宣伝になってる。オアシスが出てる──「デケェー」って、始めの頃の厳端末かな?文字入力のシーンで「色々やることになっていたけど……」に被って子供の「アッ!」。「こんなの全部覚えられんがな、大変やがな」。「これが大和速記さん」。──以下省略。

 シャープ「100万台」、東芝「オフィスに1台!で200万台」……に続いて富士通・神田さんの「ホワイトワーカー全員に……だから、行くぜ1000万台!」。
 ユーザの不満「ワープロのフロッピーには互換性がない、大メーカーだけでも共通フォーマットにして欲しい」──は結局失敗に終わっている。「保守料金が高い」──は数が出ない限りは変わらない。PCでの互換性重視調達が始まるのは官公庁で2007年からだったりするわけで、結構長い間掛かったのかも。
 シャープの全文字配列ペンタッチは「習熟期間が短い」けど、「タイプライタキーボード+かな漢字変換」もありえる……と。アプローチのやさしさで勝負したい。──これは後に「手書き入力」に取って代わられることになる。
 かな漢字変換は「オフィスで使える・読んだそのまま・(全文字ペンタッチと比べれば)十分高速に打てる」が大前提、この方式は一つの大きな流れになるはず。
 ……もしかして、シャープは伝統的に「小さな領域に巨大鍵盤を押し込む方式」が好きなのだろうか?と、そんなことをふと考えてみたり。


 ……で、www.ykanda.jpの.htmlと.jpgを全部見たけど、「短時間で配列を決定した」ことについての記述はなかったり。
 どこで見たのか、未だに思い出せない……メールじゃなくて、そのものずばりのものがあったような……。