「あいうえお順」配列の存在価値。
最近W-ZERO3についてはキーボードと文字認識の使用頻度が半々になっているのですが(……って、同じ事を何度も書いていますな^^;)、相変わらずキーボード側は「秋月かな配列改4案4」を「キーボードシールなしで」使い続けています。
50音順配列が持つ一番の長所は「隣接キーから簡単に文字を推測できる=誤打にいたるを連続して繰り返す恐れが少ない」ということにあります。
当然ながら毎日毎日延々と打鍵するとかいう用途で使うには辛いものがありますが、「その配列を使った場合に、指が痛くならない程度でしか打たない」のであれば、なんら問題はない……ということになります。
「秋月かな配列改4案4」……というか改4版は「チョイかな入力」の推測配列から始まりましたので、改3版以前と異なり「同じシフトに同行のカナが並ぶ」構成をとっています。
実際にやってみると、ほとんど「一度覚えてしまうと忘れようがない」状態に近いんですよね……もちろん完璧に覚えているわけではないので誤打はありますが、1〜2回誤打の内容を見ればどこにカナがあるのかを思い出せる……というぐらいに配列内での文字並びが規則的なので、誤打がストレスではなく「ガイド」として働くような感じがします。
……増田さんが以前のコンテンツを降ろして「普及しているローマ字入力」と「簡単になるよう整理したかな入力」の2点をプッシュしたのはなぜだろう?と少しばかり疑問だったのですが、その答えはこんな感じなのかもしれません。
- みんなが使えている(?)ローマ字入力で「増田式」を体験してもらうのが手っ取り早い。
- 「増田式」の仕掛けを配列に持ち込んだ「チョイかな入力」であれば、さらに効果が上がるはず。
さて、繰り返しになってしまう気がするのですが「あいうえお順」配列には、次の2つのメリットがあります。
- 覚えやすい。
- 思い出しやすく、忘れにくい。
こういう配列に適切な初期練習を加えれば、さらに効果が上がるでしょう。文字入力を始めてやる人は「配列を覚える」事と同じぐらいに「キーを満足に叩くこと」に神経を集中させなければならないので、なれた段階でやる「配列の覚えなおし」とはまったく異なる次元で苦労をすることになるはずですし。
こうやって覚えた「あいうえお順」配列をどの程度の頻度で使うかは人それぞれに違うと思います……で、よく打つ人はそのうち不満に思うはずです。
そうなった段階で、メソッドはそのままに「よりよく練られた配列」へと移行できれば、「配列の覚えなおし」のみのコスト負担のみで済むので辛さはあまり感じないのではなかろうかな……と。
「力技で覚えやすい」……じゃなかった、力技で「タッチタイプを習得しやすい」文字配列は、必要悪であろうとなんであろうと関係なく、結局は必要になると思います。
原理的には「力技でサイトメソッドしやすい」だけでもいいような気はするのですが、そこから一歩踏み込んで「力技でタッチタイプを習得しやすい」にしたとしても、その配列が「力技でサイトメソッドしにくい」ものになりさえしなければ、目的は果たせるわけですから。
……と、これからちょっと寄り道して、手元のPCで「秋月かな配列改4案4」をやってみることにします。
実験をするために、かえで式のシート……
- http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/keylayout/bin/kaede_method_source.pdf (Adobe Readerなどで閲覧・印刷可能です)
- http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/keylayout/bin/kaede_method_source.ods (OpenOffice.orgなどで編集可能です)
にも同配列の練習用シートを突っ込んでみました。
改4案4に関しては、今までほとんど親指打鍵しかしていなかったので、余計な記憶が干渉しなければいいのですが……。
2〜3日ほど口数が減るかもしれませんが、とりあえず。
ワークシートを修正。
2006年8月20日15:29:25にワークシートを修正しました。「やゆよ」の並びを間違えるなんてありえない……orz
W-ZERO3用の秋月かな配列改4案4定義を公開し忘れていました……orz
これも併せて公開しました。
……PCでやっていても、結局は「あいうえお順」に思い出している自分がいます。