「ローマ字入力で「あ゛」って入力できますか」な話、実は「解決法2.0」のどこが「2.0」なのかを理解できていません……。

(参考:ローマ字入力で「あ゛」って入力できますか)

 うーん……普通に考えると「全ての手順が一瞬で思い浮かぶという前提に立てば」こういうコスト計算になります。

【解決法1.0】
゛=9〜10打(ぶれ1打)── d a k u t e n スペースキー1〜2回 Enter
゜=12〜13打(ぶれ1打)── h a n d a k u t e n スペースキー1〜2回 Enter

【解決法2.0】
゛=5〜12打(Shift含む、ぶれ7打)── Shift+2 スペースキー2〜8回(MSIME2002。W-ZERO3も同じ) Enter
゜=5〜10打(Shift含む、ぶれ5打)── Sihft+7 スペースキー2〜7回(=MSIME2002。W-ZERO3では2〜5回) Enter

【カナスイッチ法】
゛=6打(操作キー全て含む、ぶれ0打)── Alt+ひらがな @ Enter Alt+ひらがな
゜=6打(操作キー全て含む、ぶれ0打)── Alt+ひらがな [ Enter Alt+ひらがな

 ところが肝心なのは「全ての手順が一瞬で思い浮かぶという前提に立てば」という前提が、本当に成立しうるのかどうか、ということであって。


 飛鳥にも「゛=左5」・「゜=右8」キーが定義されていますが、まったく使わないので記憶になく定義を探し回って見つけたりしました。ローマ字入力も(半)濁点キーを普段は使わないのですから、大体似たような状況だと思います。しかも「2.0」の提示法はMS-IMEの固有辞書に依存しているので、他のIMEを使う環境ではどーしようもないというか。
 辞書登録法も「登録した端末でしか使えない」「必要になった瞬間に登録した読みを思い出せるかどうか解らない」ので、どこまで使えるかはとても疑問だったり。


 「濁点を打ちたい!」→「濁点の入力法を探す」→「濁点を入力する」の所要時間を見た場合、一番手っ取り早くてぶれもなく確実なのは、結局「読みを入力すること」ではないかな、と思います。


 いや、一旦確定してかなJISかなモードにすればもっとブレがなくなるんですけど、記事を拝見する限りではその選択肢は「連文節変換中に1文字分だけかなモードへと切り替える」という選択肢はないようですし(出来ないのかと思って実験したら、きちんとできるんですね……なるほど)。


 うーん、とりあえず個人的には「一文字だけかな入力モードで入力する」方法をお勧めしておきたいですな。
 それでなくとも「突然かな入力になって困った、どうやればローマ字入力に戻るのか解らない」という話はまま聞くだけに、濁点の出し方自体と共に「よほど役に立つ」んじゃないかと思うんですよね……。