凝りもせずに、またパブリックコメントに意見を投げてみた。

 コメント先はこれ。

「重点計画−2006(案)」に関するパブリック・コメントの募集について
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pc/060601comment.html


 ……で、コメント内容はおなじみのアレ。

1.表題【「重点計画−2006(案)」に関する意見】
2.該当分野【1.5世界一便利で効率的な電子行政】
3.該当ページ【33】
4.ご意見の概要(80文字以内:必ず記入願います)【業務効率改善のうち、文書作成などの文字入力分野に関する改善案についての提案】 
5.ご意見(本文)【

 主に2点の提案をさせていただきます。これらは代表例であり、これらに限って推薦するわけではありません。
 ただし、入力方式の変更を嫌うユーザーに対して「強制的に入力方式を変更させる」ことは一切提案しません。
 正直言いまして、考え方を教えるべき学校という場で「生徒は選択肢を与えられず、現場の都合で(?)ローマ字入力のみを教えられる例が半数にのぼる( http://q.hatena.ne.jp/1150321090http://q.hatena.ne.jp/1150771655 )」ことには不安(≠不満)を感じるのですが……これは別の機会に。


【1】廃止JISである「JIS X 6004」(および、JIS X 6004を基礎とした亜種入力方法)の活用

 廃止JISである「JIS X 6004」は、規格書および周辺資料をご覧頂ければ明らかなとおり、日本語入力を仮名漢字変換システム経由で利用する場合に、現在一般的なローマ字入力と比べて十分に高い入力効率(キー打鍵→ひらがな変換比率)を実現します。そのため、少ない打鍵で必要な文字を入力することができ、入力に要する時間・入力による身体への悪影響をある程度圧縮することが可能です。
 また、民間(個人)によるJIS X 6004のアレンジ(主に「月配列」と呼ばれる例が多い)も行われており、それらのうちほとんどは「小指で押すシフトキーも、規格書にあるセンターシフトキーも必要としない」方式となっています。これらは「JIS X 6002」かな入力・英字入力などでのシフトキー操作が苦手だと訴える人にとっても障害となる要素がなく、現実的な選択肢として注目に値するはずです(これらはフリーウェアやシェアウェアを用いて実現します)。
 「JIS X 6004」は「JIS X 6002」と同じく濁点・半濁点を後置する方式である(但し「月配列」には例外がある)ため、ひらがなの筆記と同じ順序で打鍵したい人にとって慣れ親しみやすい方式です。


【2】「JIS X 4064:2002」で中途半端に掲載されている「NICOLA(親指シフト)」の活用

 「JIS X 4064:2002」で「規定」とはされなかったNICOLAは、今日まで引き続き25年以上の被利用実績があり、「Windows/Macintosh/Linux」環境での動作環境が揃っています。現在の主流は「普通のキーボード+フリーウェアなどのソフトウェアを組み合わせて実現する方式」であり、専用のキーボードを必ずしも必要とはしません。
 親指シフトで唯一の弱点(長所の裏返し)とされる「同時にキーを押さなければならない」という制約をクリアするために、(実装される可能性は不明ながら)アクセシビリティ対応を含めた規格改定案( http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20060520/1148134023 )を提案済みです。
 ワープロ専用機の時代には「NICOLAとJISかなが同時に使える端末がなかった&パソコン時代にNICOLA搭載機が非主流だった( http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/308687 )」ことが元でユーザを減らしましたが、当時は22%のシェアを持つ入力方式でしたので、その基本的な性能については(もちろん今でも)十分な根拠があると見なせます。今のパソコンは、ソフトウェアさえ導入すれば多数の入力方式を共存できる(例えば http://hp.vector.co.jp/authors/VA011751/software/himeodorikosou/overview.html )ため、当時のような「無用なシェア争い」を主体内で行う必要がありません。


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以上2点を提案する理由
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 一般にローマ字入力とかな入力の入力時間差は1割程度未満と言われていますが、これらは主に若者によるスピードテストランキングから得られた値であり、より高い年齢の人間が入力作業をする場合のデータは得られていないと思われます。
 仮に加齢による能力劣化のスピードが「思考能力よりも指の運動能力に強く表れる」ならば、より少ない打鍵コストで文字入力を行える方式を選択する方が「加齢による入力速度の低下を抑制できる」事となり、ひいては能率低下を最小限に食い止めるために役立つものと考えています。
 加齢により運動能力は衰えたが、入力速度を落とすわけにはいかない……そういった理由から入力方式の変更を余儀なくされた例を(主に電子掲示板・blogなどで)稀に見つけることがあり、この現象はある程度誰にでも起こりうるものと思われます(大抵の方は年齢のせいにしてしまう様ですが、実際にはそれだけが原因ではない……ということです)。

 「人は年齢を重ねれば衰えるが、主体は年齢を重ねても衰えてはならない」わけでして、歳を取ってもなお思うとおりの入力効率で文字入力を行える状態を保つためにも、予めこういった改善案があることをご承知いただきたく思い、筆を取らせていただきました。

 以上、長文失礼いたしました。

 1行目で思いっきり含みを持たせたのは、ここだけのヒミツ(なのか?^^;)。
 ついでに肝心なのが3行目だったりする点も^^;


 そのままゴミ箱行きになりそうな予感はするものの、できることからやってみなきゃね。
 #って、俺にはこれしかできないのですかorz

なぜにこんなことを書いたのかと言うと、

 秋月かな配列改4の作成をする気力がなかったのですorz
 #だらだら書くよりも、配列定義ファイルを作成するほうが疲れるんですよね……ということで、そっちは持ち越しで。それが終わったら黄砂配列も待っているし。