オフィスとTPM(total productive maintenance)の関係
http://www1.harenet.ne.jp/~noriaki/link73.html
ポイントは「速くできる人を見習え」ではなくて「だれでも覚えることができて、だれでも実践できる方法を作り上げろ」にある。
ろくに作業分析(IndustorialEngeneering)をせずにごり押しするなんていうのはサイアクなわけで、まじめに一つずつ問題を解消しないとダメ。
動作速度の速さは個々人の運動能力や判断能力に依存するけど、手順の最適化や再構築は「能力ややる気に関係なく、すべての人にとって効果をもたらす」ので、後者改善による効果は前者改善に対象人数を乗じた分の効果が期待できる……人数が多いほど、手順改善がもたらす効果は大きい。
もう一つ重要なのは「みんなが同じスタートラインに立つこと」。
たとえば、だれも使ったことのない文字入力方法を導入することによって、「みなが同じスタートラインに立つ」ことができる。
一時的に能率が低下するものの、「よくできたタッチタイプ練習方法とともに導入する」ことによって、この問題を解消できる。
本格的にやるならば月配列がちょうどよさそうだけど、文字入力頻度に極端なバラツキがある場合には、サイトメソッド適性を兼ね備えた「チョイかな入力」の方がよさそうな気もする……部署内での文字入力量に応じて選択すればいいと思う。
業務系改善の場合、「覚えるべき手順(記憶するべきキー綴りの数)が可能な限り少ないこと」が望ましいので、かな系配列の導入というのは結構現実的な選択肢になりえる。
とはいえ、無理強いは禁物。タッチタイプできていない人・文字入力が遅い人をを中心に「楽に文字数を稼ぐための武器である」という説明をして、納得した人にだけやってもらうのがいい。実際に効果を目の当たりにすれば、その取り組みが持つ意味合いは把握されやすいはずだから。
肝心なことは「同じ目的を達成するための方法は複数あり、手順を変えれば良くも悪くもなりえる」ことを理解してもらうこと。
文字入力は、その考え方を「身を持って、確実な形で体験できる」面白い教材なのです。
#あっ、これTPMじゃないな……orz