ゆっくりと噛み砕いてみるテスト。
(元ネタ: http://homepage3.nifty.com/keyboard/input%20choi%20kana.htm)
校長: なにしろ、ローマ字入力が間借りしておるQWERTY配列は130年前に作られたからなぁ。当時は「人間工学」なんて考え方はなかったんじゃろ。
その後、QWERTY配列を科学者が批判的に調べて、いろいろな配列が提案されるようになった。その中で今でも残っておるのがDVORAK配列じゃ。欧米では30%程度のシェアがあると聞いておる。
幸いなことに、ローマ字入力もDVORAK配列にすると日本語が打ち易くなる。もちろん、この配列はアルファベットの出現頻度が前提だから、その配列に間借りをしたローマ字入力では仮名の出現頻度に対応しているわけではない。ただ、子音が右手で母音が左手で打つことになるから、打ち易いだけじゃ。
いずれにしろ、DVORAK配列にしても親指シフトにしても、文字の出現頻度と打ち易いキーの対応を最適にしようと設計されておるんじゃ。
(from http://homepage3.nifty.com/keyboard/input%20choi%20kana.htm )
Qwertyって、「英文を打つ限りは」二本指で入力できる→そのうちタッチタイプで打ちたくなる配列なのではないかな、と……本場では始めからタッチタイプ教習があるものの、それ以外にも「元は一本指or二本指タイプ用に職人技で配置が決定された」要素があるわけでして。
15年JISカナで打ってきた私が、一回たりとも流れるような指の運びで打てる頻出する単語、言い回しに出会ったことがない。これは例えば、英語の綴りの中で頻出する、〜ion (nation, pension, station) 〜er(teacher, batter, writer) のように、思っただけで指が流れるように勝手に打ってしまうキー配置は、偶然そうなっているのではなく、配列者の意図が働いている筈だということです。
( http://www.oyayubi-user.gr.jp/OYA-DENNOU.pdf p7 by Rayさん(英字入力にはQwerty配列を使用) )
和文に関しては「AIUEOのキーを覚えるだけで半分できたも同然」以上の効果はないけど、英文を同じレイヤーで捉えてしまうと面倒なことになりそうな気がします。
Qwerty配列と、ローマ字入力とを切り分けて説明すると、このあたりの関係がよりハッキリしそうに思います。
それともうひとつ。
校長: 確かに、入力のプロには合理的に設計された結果で生じるバラバラなキー配列でも時間をかけて訓練をするということが出来るな。
だが、考えてもみたまえ。DVORAK配列や親指シフトが考えられた頃は「誰かが考えた文章を、別の人が入力する」時代だった。入力のプロの存在意義もあった。
今は、「誰でもパソコン、どこでもパソコン」の時代なんじゃ。誰もが最初からキーボードを使いながら文章を考える必要があるな。
入力方式も、そうした時代に合わせる必要があるとは思わんかね?
(from http://homepage3.nifty.com/keyboard/input%20choi%20kana.htm )
神田さん(NICOLA)・森田博士(M式)がこれを見たら、正直立ち直れないのではなかろうかと。当時嬉々としてOASYS残業をしていた人にとってもショックだろうな……。
渡辺さん(JISX6004)が見たら喜ぶのだろうか?いや、JISX6004の目標もJISX6002のアップデードを目的としたものだったから、結局悲しむだろうな……。
全文に渡って「なぜその説明をしなければならないのだろうか?」と疑問に思う文が散見されているところが気になりました。
せっかくならば、同じだけの紙面を割いて
- チョイかな入力と「花配列・月配列」の関係
- チョイかな入力と「チョイ入力」の関係
- なぜ「いまさら」かな入力なのか
- 今どきの「かな入力」の美味しい所は何なのか
- なぜ「チョイ入力」ではなく「チョイかな入力」なのか
が書かれているほうが、より良かったのではないかと感じてしまうのですよ……。
#他の入力方法についてあれこれ書く方法って、今までうまく行ったためしがない様な気がするもので。
うーん、読み違えなどがあるとアレなので、またたびたび読んでみようと思います。