「黄砂配列(HuangShaPeiLie)」ではなくて「黄沙排列(huang2sha1pai2lie4)」でもなくて「黄尘排列(huang2chen2pai2lie4)」。

(参考:中国語入力用配列案などなど(注:案「以前」の段階)〜中国語文入力用実験配列「黄砂配列(HuangShaPeiLie)」に向けて〜)


 中国語で「砂」は(風では飛ばないような)粗めの砂、同じく「配」は適当に混ぜる、という意味らしく、それぞれ意味がおかしいらしいです……
 もっとも、「黄沙」というのは和製漢語らしく、辞書には言葉が載っていないようです。
 で、砂と言うよりも塵と見なされるらしいんですよね……
 「塵」の通用字は「尘」なので、「黄尘」となりそう。
 そこで、名前を「黄尘排列(huang2chen2pai2lie4)」と書き改めることにしてみました。


 それにしても、「黄」の意味合いは色々ありますね。
 「高貴の印」→「枯れ黄ばむ」→「(英語での意味が転写されて)腐敗・堕落・扇情」。
 中国では色の捉え方が違うことにも注意する必要があるのかも。
 近年学研が中国で「拡張キット光実験60」を作成させたところ、「RGB-LEDによる三色合成で白を出す」指定をしたにもかかわらず「太陽光に近い白色(色温度が5500K程度と低く、日本人には黄色く見える)」を提示されたという話がありました。日本人が認識する白は「昼白色蛍光灯の白(9000K近い色)」なのですが、その色では向こうの人には青ざめて見えたとか何とか。
 【参考:開発秘話>>理想の「白」を求めて@学研】
 「顔に朱みが差す」の表現も、日本では「赤」と言える領域ですが、向こうでは「黄色」に見える様です。
 うーん、ややこしいですね。


 しかし、「黄」の項目を見ていると「ポルノ」という意味が散見されるけど、これって隠語的に使われているのだろうか……。
 ああ、日本では「赤」「桃」あたりの色が割り当てられているはずだから、やっぱり「色のずれ方」は合っているのか。
 とすると、中国語で「黄昏(huang2hun1)」が指す時間帯は、日本の感覚で空が「赤く」染まったときで良いわけか……なんとなく納得。


 ああ……ぜんぜん進まないですよ……orz