キートップとキートップ外し工具で「JISベースなNICOLAキーボード」を作ろう!

(未来:New Standard keyboard "NICO-LOMA" for Thumb-shift layouts and JIS_X_6002 layout.)


 えー、今回ご紹介するのはこちら!

 富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVと同仕様のキートップキートップ外し工具です。


 これらと共に、

  • キーボードについている接続軸の代用品となる「オリジナル接続軸」そのものが数種類、キー数分
  • キーボードについている接続軸を利用しつつこのキートップを付けるための「アタッチメント」が数種類、キー数分
  • キートップを外したあとに残る「既存の軸に貼り付けるための両面テープ」がキー数分

それぞれ同梱されていまして、いくつかのキーボードを実際にNICOLAキートップ化して使用することができます。


 旧来よりNICOLA配列においては「快速親指シフト」の受けが良くないなどして「普通のJISキーボードに上乗せする方式ではダメだ」という風になっているようです。
 ところが、ノートPCでは商業的に成功しなかった(ユーザーから愛されなかった?)にもかかわらず、エミュレータベースでは案外とこの使い方が受け入れられているのかも知れません。
 そこで「JIS適応NICOLAキーボード」ではなく「JIS適応NICOLAキーボードの作成キット」としてこういうキットが作成されたのかな……と、勝手にそう分析してみたり。


 個人的には

  • 「もう少し今風に英字表記を大きくして、ローマ字入力で使用しても支障がないようにして欲しい」
  • 「JISかな配列をキー前面に描くなどして、JISかな使用者向けの配慮も行って欲しい」

気はしますが、まずは「大きな一歩」として評価されてしかるべきですね、これは。


 ちなみに今日は【4月1日】です。










注)この記事は、2006年4月1日(別名エイプリルフール)に公開しました。

 impressうおっち(2006)と同類……つまりは嘘記事です。

きちんとタネ明かしをしないとダメですよね。

 このキートップ、写真1枚目にもチラッと写っていますが、実際には富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVキートップをただ外したのみでして、もちろん「他のキーボードに付けるためのアタッチメント」も用意されては居ません。
 ちなみに、キートップ外し工具はShopUで扱っています。


 今回の撮影全景はこんな感じ。


 そもそも「アタッチメント」の分野(正確には軸とキーボードの接触構造)は結構特許でがんじがらめになっているはずでして、勝手に他社キーボード向けのアタッチメントを作成することは結構危険だったりします。

 実は、手元にある富士通製JISキーボードを始め、「HappyHackingKeyboard Lite2/PS2」「Microsoft Natural Ergonomic Keyboard 4000」「ミネビアキーボード」等々、手元にある全てのキーボードに対してマッチングテストを行ってみたのですが、「一つくらい誤魔化して写真ぐらいは撮れるだろう」と思っていた私の甘い考えは早々に粉砕されまして^^;、結局キートップを取る段階までで挫折してしまいました……orz


 つーか、普通のJISキーボードとNICOLAキーボードの図形文字キートップ支持構成を同じにする(キーの相互交換を可能にする)ことは出来ないものなのでしょうか?
 例えばUSB親指シフトキーボードとUSBJISキーボードの図形文字キー支持構成が同じならば、交換して使用できるかもしれません。
 例えば富士通の「JISキーボード搭載ノートPC」と「NICOLAキーボード搭載ノートPC」で図形文字キートップが互換性のある仕様ならば、キートップのみを「補修部品扱い」でも構わないので供給して「内側の透明パッケージを開封した時点で返品保証は終了」とか言う形でもいいのではないかな……と思ってみたり。


 親指シフト仕様は「親指シフトキーそのものを完全な位置で再現しようとする/あくまでも今の形のJISキーボードをNICOLA化することには消極的」でさえなければ、まだまだ元のシェアを取り戻すだけの力はあるのではないかと思います。
 現状の問題点は、つまるところ
 「親指シフトキーボードを買わなければ、親指シフト入力はできないと思われている」
ところにあるのではないかと。
 キートップの交換でそれが果たせるとなれば、見ながら入力で入る人にとっての心理的障壁を、より早い段階で下げることができるのかもしれません。


 私自身、始めにワープロでJISかなを選んだ理由の一つに「使うと磨り減るシールでは困るから、キートップがプリントされているJISかなを使おう」と考えていたかもしれないところから見ると、結局
 「シールではダメ」
 「キートップがあるならその方がいい」
のかな……と、そういう思いがあって、今回の嘘記事を書くに至りました。 


 うーん、「嘘」というよりは「要望」に近いでしょうな。

ついでに、実際の「要望」を書いてみるテスト。

 このページをご覧になっていらっしゃる富士通社員な方が「まったくいない」というわけではないようですので、ひとまず私なりの要望を書かせていただきます。
 なお、これは私の「勝手な」要望でして、富士通株式会社様およびその関連企業様に対して、なんらこれらを強要するものではありません。

  • 新規パソコンに対し、「Japanist【有料サポート版】」を標準添付して欲しい。
    • ソフトウェアの添付コストはそうそう掛からないと思いますので、これはぜひ。
    • サポート費が恐ろしく掛かる可能性がありますので、サポートは必ず有料化してください(無料でサポートしてはいけない理由は後述)。
      • 無償公式サポートがあるとそこに「ノウハウ」が集中し、企業的事情により公開されない可能性があります……これはNICOLA全体にとって良いこと「ではありません」。
      • 富士通では無償公式サポートをしない代わりに、NICOLA 日本語入力コンソーシアムのユーザーフォーラムに「Japanist」板を設置し、そこに案内するようにしてください。
      • まじめにJapanistの普及を望む人ならば、大抵の質問には真摯に答えてくださるものと期待しています……おそらくは、それでほとんどの要求は満たせる(有償サポートを煩わせる心配はない)かと思います。
      • キーボードの話題・親指ひゅんQの話題など「企業的な立場では回答できないこと」も、掲示板であれば解決できる可能性があります。
    • 売店から見て売りにくくならないように(販売店員から嫌われないように)、親指シフトを前面には押し出さないでください(Japanistには他のウリもあるわけで、そちらを前面に押し出すのが良いかと)。
      • 購入後、箱を開けた時点で始めて「実は親指シフト入力ができる」と解る程度が理想。
        • 冊子「始めにお読みください」の隅にJapanist/親指シフトのことが書かれていると一番良いような気がします。大抵の方は他の冊子を読まないので、「Japanist」のパンフレットを同梱するだけでは全く不足ですので。
  • 通常販売向け新規パソコン用のキーボードに対し、「キー前面に」NICOLAキープリントを印刷して欲しい。
    • 売店から見て売りにくくならないように(販売店員から嫌われないように)、キーの「上面」は今まで通りJISキープリントとする必要があります。
    • 文字フォントはFKB8579-661EVでのF1〜F12表示より大きいほうがいいと思います。
    • あくまでも印刷コスト上昇は抑えるべきなので、レーザマーカ印字で全然OKかと。タンポ印刷/シルク印刷+UVコートで統一する方が安上がりな場合はそちらで。
    • 前面に大きな字を描くので、多少縁がひずんでもOKです。ひずみを考慮して印字していただければさらにGoodです。
    • プリントコストが馬鹿みたいに掛かると思いますので、現実性があるかどうかは微妙。


 ……どうも、言いたい放題で失礼いたしました。