普通ローマ字入力の「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」(不完全版→完全版に修正)。

※2006年3月6日22:41:29にタイトルを変更しました……追記は一切なし2006年3月7日0:30:01に最後尾へと追記。+2006年3月7日22:17:35に再追記。+2006年3月9日6:44:21に再追記。
(過去:JISかな入力の「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」(不完全版→完全版に修正)。)
(過去:「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」ネタを再び書くべきかどうかで迷っています。)
(過去:親指シフトの「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」)
(関連:【改訂版】普通ローマ字入力の「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」。)

 ここで「ローナ」とか「AZIK」など「拡張規則付き」のローマ字入力を扱えればどんなに楽だろうか……と思ったのですが、とりあえず「普通の」ローマ字に関して言及されている欠点のみを拾い上げてみることにします。

ローマ字入力は非効率的だから人に勧めるべきではない」といわれてしまいました。どうすればいいのでしょうか。

 次の返答をご用意してみましたので、軽く流すことをお勧めします。
・「ローマ字入力は色々な端末で使えるという利点がありますよ(※かな入力が使えない端末を一台以上利用する方以外は、この理由は使わない方が身のためです)」
・「ローマ字入力は3段の狭いキー範囲で入力できるから、タッチタイプしやすいのですよ(※近くに「かな入力+英字入力」を華麗に扱っている方が居る場合、この台詞が嘘だとばれるので注意)」
・「今時小学校でもローマ字入力しか教えていませんよ(※まじめに「かな入力・ローマ字入力」の両方を教えている先生やインストラクタが近くにいらっしゃる場合、この台詞が過去の話だとばれるので注意)」

ローマ字入力は「ローマ字を経由しなければ入力できないから不便だ」と言われたのですが。

 入力するために必要な「手順」が「かな入力」とは違うだけです。かな入力にしても「濁点・半濁点」を打ったり「小書き文字」を出したりするには別途操作が必要ですし、ローマ字入力のそれも基本的には同じです。
 たとえば、かな入力で「かいてきなもじにゅうりょく」と打つことは、英字キーに置換すると

  • 【tewgumd@i(4l)h】

と叩くことと等価です。
 逆にローマ字入力で「かいてきなもじにゅうりょく」と打つことは、かなキーに置換すると

  • 【のちにかいのにみちもらまにみんななすんらのな】

と打鍵することと等価です。
 どちらにせよ、

  • キーボードを見ながら入力する場合は「自分にとって」使いやすい手がかりを用いる方が良い。
  • キーボードを見ずに入力する場合は「自分にとって」楽だと思う方を選択すればよい。

とは思います。
 (キー入力はあくまでも指の運動なので。このあたりはタッチタイプできる人に聞いてみると良く解るかと)

「あなたがやっている【普通のローマ字入力】は非効率的だから、絶対に○○入力方式に変えるべきだ!」と言われた場合、どう切り返すのが適切ですか。

 「相手が入力方式に関して疎い場合に限り」次の返答を用いることが可能だと思います。

  • 「私は今の入力方法から変更する気がありません……変更する理由が無いからです。むしろあなたはそこまでこだわっていらっしゃるのでしたら、【より効率的な入力方式】だと語られているほかの入力方式をお試しになってみてはいかがでしょうか。かな入力系でもローマ字入力系でも漢字直接入力系でも速記入力系でも、あきれるほどたくさんの入力方式が提案されているようですので。そういう入力方法を習得してもなお、先ほど提案された入力方式のほうが良い!というのであれば、考えてもいいですけどね。」
    • 予備知識がないとこういう切り返しはできませんので、予め色々な入力方法に関して(軽くでかまわないと思いますので)調査しておくことをお勧めします。
    • こう切り返した後で、なお色々と言ってくるようでしたら、「【私に解るように】資料を持ってきて説明してください。きちんと理解していらっしゃるのでしたら、【私に解るように】解説することも可能ですよね?、あなたがそれをお勧めするのでしたら、それは私が努力して理解するよりもまず先に、あなたがきちんと私にもわかるように説明するべきだと思います。」と再切り返しすることができるはず。
      • 「単に押し付けること」が目的の方はここで諦めるでしょうし、逆に相手方が「本当にきちんと理解している」のでしたら、本当にあなたにとって理解できうる方法で説明してくださるはずです。乗り換えるかどうかは別にして、そういう「わかりやすい説明方法」を提示してもらった場合に限っては、よくよく聞いてみる価値があるかもしれません。

 もう少し汎用的には……

  • 「うーん……興味ないですから。」

でいいと思います。まだ言われるようでしたら、

  • 「あなたがやっていることは、少なくとも【私にとっては】迷惑電話や迷惑な訪問販売と同じです。」

と切り返して良いと思います。


 というか、本来は「きちんと理解したうえで、興味がある方に対してのみ説明をするべき」だと思うのですが、実際には「理解もそこそこに、安易な理由で押し付けるだけ」という例が多い気もします……
 いや、これは【○○入力方式】に限った話ではなくて【普通ローマ字入力】をお使いの方にも残念ながら存在しますので(そもそもこういう言及は、入力方式ではなく「人」に依存する問題ですから)、こういう方は反面教師として見るほうが良いと思います。

ローマ字入力をするつもりが「かな入力」になってしまって困るのですが。

 大抵はIMEをOnにしてから「ALT」をおしつつ「ひらがな」を押せば直ります。また、マウス操作だけで直すこともできます
 良く使うパソコンがしょっちゅう「かな入力」になってしまう場合、この操作に関するメモ紙を貼っておくことをお勧めします。

  • 読点・句読点の近くには「ALT」と「ひらがな」が並んでいるので、知らずに操作してしまう事故は案外起きがちです。かな入力な人が使っていない端末であっても、「かな←→ローマ字」の切り替え方法メモは貼っておくべきかと思います。

#(2006年3月5日20:57:41)とりあえず、テーマ「かな入力環境とローマ字入力環境の共存」に関する資料のリンク集から、「視覚障害者とパソコン:ローマ字入力と仮名入力の長所と短所」までを参考に記述。
#(2006年3月6日22:33:12)再開。

結局、普通ローマ字入力は「人様に奨める方が良い」のですか?「人様に奨めない方が良い」のですか?上の項目を見ていると「奨める」にはだいぶ理由が必要そうなのですが……。

 それは、あなた自身の判断にお任せします。
 殺し文句の「シェアが一番だから!」で押し切るのが一番簡単なのですが……この理由、長くは続かない可能性もありますので、別の視点で「普通のローマ字入力」の利点をきちんと理解しておく方が良いかもしれません。
 #「かつて」シェアが一番だから!という理由を使っていたのはJISかなでした。「次がどうなるか」など、私にはまるで予想できませんので……。

「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」とか書いてる割には欠点ばかり書いているようにしか見えないのだが……まさか似非「普通のローマ字入力」ユーザが書いているのか?

 半分以上はハズレです。今のところ「普通のローマ字入力」暦が一番長く、かつ外出先ではいまだに「普通のローマ字入力」を使っています。
 使用暦は……ええと、2006年現在で12年くらいになるのか。もっとも、ピーク時(二十歳頃)でさえも打鍵速度は遅かった(336keys/min=196.6かな/min)うえに、年とともにそこから速度低下していったのですから……これ以上は悲しくなってくるので以下略で。

 ちなみに、これを書いてる奴の「自宅で使用する」配列の遍歴は次の通り。

  (当初は、JISかな・新JISかな・50音かな・Qwertyローマ字の中から4日掛けて選びました)
  JISカナ(3年)
   ↓(なぜか「ローマ字入力にしなければならない!」とかいう必然性に駆られて変更)
  「普通のローマ字入力(Qwertyローマ字)」(数年)
   ↓(二十歳を過ぎるとトシのせいか段々と打鍵数の多さがツラくなってきて……結局我慢できずに変更)
  AZIK拡張Qwertyローマ字(2001/01/03〜)
   ↓(よけいにカナ系に回帰したくなり変更)
  NICOLAカナ(2003/11/01〜)
   ↓(手元ノートで打鍵しやすいものに変更)
  飛鳥カナ配列(2004/02/11〜)

うーん、なにやら「普通のローマ字入力」を目の敵にしていない?

 あなたに得意・不得意の別があるように、私にも特異・不得意の別がある……と、ただそれだけの話です。
 目の敵にするくらいならば、私は現在外出先で「普通のローマ字入力」を使いはしないでしょうし(私が外出先で満足に使えるのは、普通のローマ字のみなのです)、「普通のローマ字入力」を始めからタッチタイプで覚えるためのシートを作ったりすることも無いですし。
 私の目的や興味関心は、とりあえず「楽に入力できる方法を探す・楽にタッチタイプを覚えていただける方法を探す・より多くの方が納得して文字入力できる方法を探す」とか、そういう方向にありますので……

あぁ、もういいよ。最後に一つくらいまじめに【「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」】を例示してくれよ。

 了解。
 今本当にまずい「欠点(質問)」は、唯の一つしかないと思います。それは、
 【JISかな入力をしようとした子供たちに対して、なんら説明をすることなくローマ字入力をさせてしまった世代がある】
ということではないかと。
 どこが欠点なのかというと「大人が選択肢を狭めてしまった」ということ。


 どの程度の方が経験されているかは解りませんが、あなたにも「昔覚えたことのうち、無駄だと思ったことが一つや二つはある」という経験ってありませんか?
 私の場合は入力方法に関して何かを強制されたという経験は無いのですが、やっぱり「無駄だと思ったこと・後から無駄だと気づいたこと」がいくつかあります。
 で、これから成人になろうとする当時の子供たちが、「普通のローマ字入力」というものに対してこういう思いを抱く可能性が「まったく無い」と言い切れるのだろうか?と、そのあたりが心配なのです。


 実際のところ、(調べていただければ容易にわかることですが)「普通のローマ字入力」にも、きちんと根拠のある「利点」が確実に存在します。
 ところが、それをきちんと説明することなく「とにかくこれをやるように」といってやらせてしまうと、本来必要な「利点・欠点を理解した上で習得する」というあたりが抜けてしまうわけです。


 私自身は「親指シフト」に慣れきることができなかったという過去があるのですが、その絡みで八つ当たりしてしまったことがあります
 今になって思えば、あの記事内にある「親指シフト」というキーワードって、「普通のローマ字入力」にも「JISかな入力」にも置き換えることができるんですよね。


 「普通のローマ字入力」には、どうしても(一番初めに提示したとおり)「打鍵数が多い」ということと、もう一つ「母音と子音が左右に分かれていないので、経年と共に指が絡んで思うように打鍵できなくなる可能性がある(もろに私が経験してしまったパターン)」という危うい点があります……
 成人になってからタッチタイプを覚えた方であれば「それほど気にはならない」かもしれません。
 逆に未成年時からタッチタイプをやっていて、この先徐々に「指先が思うように動かない」という事態を経験する方にとっては、結構ショッキングな経験となるかもしれません。


 そんなときに、「ローマ字入力とかな入力の利点・欠点をきちんと説明されて、納得した上でローマ字入力を選んだ」子供は、おそらく後悔などしないと思うのです。
 逆に、「ローマ字入力とかな入力の利点・欠点をきちんと説明されることなく、成り行きでローマ字入力を選んだ」子供は、もしかすると後悔するかもしれないのです。


 私は日記でたまに
  【もっと色々な入力方法を使えるようにして欲しい!】
と叫んでいますけれども、この中には
  【もっと色々な選択肢があることを、予め知っていて欲しい!
という想いもあります。
 何故?って、それは……
  【誰にも後悔などして欲しくはないから。】
 ひとまず、これを「それに対する反論(回答)」とさせてください。


 最後に、個人的な意見ですが……
  【きちんと利点・欠点を教えることなく、「単一の入力方法のみ」をやらせてしまうのは、やっぱりまずいと思う】
と、それだけを書いておきたく思います。


#……と、かなり久しぶりに一人芝居でお届けしました……うーん、何年ぶりだろうか。
# きちんと擁護できず、大変申し訳ありませんでした……orz
#と書いたところで思いついたので、2006年3月7日22:17:35に追記。

ローマ字入力はローマ字を想起しつつ入力しなければならないから、日本語入力をするには不自然だ」という意見がありますが?

 ここでいつも通りの「慣れれば自然にローマ字を想起せずに入力できる!」とかいう話を持ち出すのは得策ではありません。なぜならば、
 【ローマ字入力を12年やっても慣れてない奴(→私とか)が居る】
わけでして、こういう言及は「ローマ字入力になれることが出来なかった、でもローマ字入力自体は出来る」と言う方に割と多く見られる言及ですので、この論法は「必ずしも皆そうなるとは言い切れない」と切り返されてお仕舞いになってしまいます。


 では、この論法はどこに問題があるのでしょうか?
 それはおそらく、
 「【慣れれば】自然にローマ字を想起せずに入力できる!」
でしょうね……この【慣れれば】が曲者なのです。


 今までローマ字入力を習うというと、それが学校でもパソコン教室でも独学でも、必ず「ローマ字表」を使って入力していましたよね……要は、

  1. ひらがなに対応するローマ字を見つける(or思い出す)
  2. ローマ字綴りに対応する英字を見つける
  3. 英字キーを打鍵する

というシーケンスを経ていたわけですが、これ自体が問題なのだと思います。


 この問題を解決するための根源対策はただ一つ、
 【そもそもローマ字入力のためにローマ字綴りを頼ってはいけない】
です。
 前出の「普通のローマ字入力」を始めからタッチタイプで覚えるためのシートは、まさにそのために作成したものだったりします。
 ちなみに、これは私が提唱したものではなく、もっと前からこういう考え方は存在します。一番有名な方は増田忠士氏ですね。同氏による著書の

も、同じく「ローマ字表を意識させない」練習方法を記述しています。


 ということで、回答としては
 【そもそもローマ字綴りをアテにして練習すること自体が間違っている!】
ですね。


 もっとも、ローマ字綴りを無視して練習すると「ローマ字入力自体が持つ無駄な部分」が割とはっきりと現れてしまうことは否めません。ここでは「シェアが一番だから・PCでは標準だから」の言で乗り切る以外に方法はないと思います……後でどう恨まれても責任は取れませんけれども。


 もう少しスマートかつ真摯な説明は……あっ、「どこのPCでも【とりあえず】普通のローマ字入力は使えるから、覚えておいて損はないよ!」というのはアリですね。これならば一切嘘はないですし、下手に妙な説得をするよりは親切かもしれません。


#以下、さらに2006年3月9日6:44:21に追記。

ローマ字入力は「覚えやすい」ですか?それとも「覚えにくい」ですか?

 一般に、キー数が少ない方式のほうが「キーの位置は覚えやすい」様です。また、手がかりが無いよりは手がかりがあるほうが「既に知っている知識を使いまわし出来る分だけ覚えやすい」ということもありますね。
 この2点は「普通のローマ字入力(ローマ字を知っていれば解る)」と「携帯電話のかなめくり入力(五十音かな表を知っていれば解る)」に共通しています。


 他方では「専用の練習メニューをこなす」方法で学習する場合については、
 http://nicola.sunicom.co.jp/spec/demand.htm (文書中央、練習時間別入力測定調査(1983年))
の様になるそうで……練習方法の選択によって、覚えやすさはだいぶ変わってくるのかもしれません。


 変わった見方ですと、上で提示した

では「2〜3打鍵ずつに区切って練習すると、最後に打鍵したキーのイメージが強く残る」という風なことが書いてあるようです(注:意訳)。
 そうすると、普通のローマ字入力を五十音表に従って練習する場合は、ちょうどローマ字入力は2〜3打鍵で一文字を示す例が多いので、特殊な練習方法を用いずとも力技で覚えられる……のかもしれません。
 イメージとしては、【K】を打った後が

□ □ け □ □  □ く き こ □ 
 か □ □ □ □  □ □ □ □ □ 
 □ □ □ □ □  □ □ □ □ □ 

であったり、【KY】を打った後が

□ □ きぇ □ □  □ きゅきぃきょ □ 
きゃ □ □ □ □  □ □ □ □ □ 
 □ □ □ □ □  □ □ □ □ □ 

であったりするわけですから、特に「普通のローマ字入力」は同書に頼らなくとも「似た形で」習得しやすくなっているのかもしれません。


 逆にかな入力ですと「大抵のかなは1打鍵で出てしまう」のでこのルールに合わず、しかも【゛】・【゜】キーは後押しなので、普通にやるとShiftを押しながら入力する「ぁぃぅぇぉっゃゅょ」あたりしかこのルールには合致しないことになります。
 かな入力で実際に入力していると、漢語の読みで2〜3打鍵目に使う「いうんっつくちき」あたりはこのルールに合致し出現頻度も高いので覚えやすいのですが、それと似ているのかもしれません。

私はローマ字綴りが解らないorローマ字入力をしたくはないのですが、ローマ字入力は覚えておく方が良いですか?

 「無理強いはしません」が、覚える余力があるならば、覚えておく方が良いかもしれません。
 「ローマ字綴りが解らない」「ローマ字綴りを経由して日本語入力をするのは嫌だ」という方の場合は、上記の本(スピードアップをめざす人のためのらくらくキーボード練習帳―タッチタイプから長文入力まで)を入手いただくなり、前出の「普通のローマ字入力」を始めからタッチタイプで覚えるためのシートをお使いいただければ、ローマ字綴りを覚えずとも「普通のローマ字入力」は可能かと思います。

今までで結構「普通のローマ字入力」という表現が出ているけど、普通ではないローマ字入力ってあるの?

 色々あります。
  http://www4.atwiki.jp/japanese_keyboard_layout/pages/5.html
 ……って、沢山ありすぎて解りづらいかも。


 普通のローマ字入力に近い「ローナ」か、Dvorak系で整理されたルールをもつ「JLOD」をご覧いただければ、おおむね「普通ではない規則を追加した」ローマ字入力の意図は理解いただけるかと思います。

日本語入力の分野ってゆーと、「かな入力は○○が××だからダメだ」とか「ローマ字入力は○○が××だからダメだ」とかいう話(たまに喧嘩腰であったり、人を小馬鹿にしていたり……)がよく出てくるけど、そういう話って鵜呑みにしていいの?

 さぁ……私自身が今思う範囲では

 人様に迷惑をかけない場合に限り、自分が信じるとおりにやればそれでいい

と思います。
 実際、ここまでで暗に

ローマ字入力は○○が××だから(以下略)」

という書き方をしてしまっている部分がある(正直言って、これはきちんと直したい)のですが、これらの内容を信じるか否かは

 これを読んでいる方ご自身で判断すべき問題

であり、私自身がその判断に対して口を出す権利はないと思います。


 あなたにとっての真実は、あなたにしか探せない……と、私はそう思います。
 ゆえに、ここに書いていることを鵜呑みにすることはお勧めしません。ぜひともご自身でお調べになった上で、最終的な判断をされることをお勧めします。

日本語入力の分野ってゆーと、とにかく「人が今使っている入力方法に関してあれこれ言う人」がいるよね……たまに書く人もいれば、そういう話題だけを書いてる人もいるし。アレって何?

 ある程度の確率で、その人はこう考えています。

言及:○○配列は○○だから良いのです。
本音:俺が使っている○○配列がマイナーになったら、俺が使える環境が減って困るじゃないか。

 こういう言及をしている方を見つけた場合、一つ注視すべき点があります。
 それは、「本音」の部分を書いているかどうか。
 まじめに言及しようとしている人は、大抵「本音」についてもきちんと書いているものです。
 もっとも、その人が書いた言及の「全てを見れば本音がきちんと書いてある」のに、「一部を見ただけでは言及しかしていない」場合があったりする(特にblog系では多い気がする)のはもったいないな……と思いますけど。
 本音を書いている人の文章が信用できるかどうかは各人が調査し判断するとして、本音を書いていない人の文章は「単なる押し付け」かも知れないので微妙かなぁ……と、少なくとも私からはそう見えます。


 あっ、それ以外の部分に該当する人についても説明しなければなりませんね。


 まずは「配列屋」という、新たに日本語入力を作っている人、もしくは今ある日本語入力を改変している人がいます。
 ここに属する人は、基本的に「今の入力方法では満足できていない」から「入力しやすいと思う方向へと弄ろう」としているので、大抵は「今まで実際に使ってきた入力方法」について言及する人が多いですね。
 【今まで使ってきた入力方式について不満な点があったから、自分なりに弄ってみました】が原動力なので、常用したことがない入力方式に関してあれこれと言及する例は稀ではないかと思います。
 たとえば、前出の「ローナ」・「JLOD」・「月配列(Ux版)」などでは、元の入力方法から何を変えたか・どう改変したかを記録しています。
 それと、稀にキツイ物言いをする方もいます……(たぶん、配列屋な方では唯一だと思う)。
  http://ameblo.jp/asuka-layout/entry-10009889113.html
 後半のキツイ物言いでかなり損をしているよなぁ……と思うのですが、それぐらいの強い原動力がないとああいう大規模な配列換えプロジェクトは維持できないのかもしれません……正直言って、キツイ物言いの部分が「作戦なのか本音なのか」は、私にはわかりません。


 それと「タイパー」(タッチタイプ用のソフトウェアなどを用い、打鍵速度の向上に勤める)方や、多量の文字入力業務に携わっている方にも、複数の入力方式を経験済みで入力方式に関して一言ある方がいらっしゃいます。
 私は「タイパー」でも「入力屋」でもないので詳しくは書きようが無いのですが、「各入力方式がもつ高速打鍵適正性に関する言及」の確度はかなり高いように思いますので、そういう視点から各種入力方法のクセを捉えてみたい方にとっては参考になる部分が多いかと思います。

この【普通ローマ字入力の「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」(不完全版→完全版に修正)。】は、今後加筆訂正は行わないのでしょうか?

 今後も必要な加筆訂正を行い、継続して品質改善を行う意思があります。
 できれば【親指シフトの「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」】の様に、せめて【JISかな入力の「欠点(質問)」と「それに対する反論(回答)」(不完全版→完全版に修正)。】の様に、可能な限り

 その配列で弱点・欠点といわれている部分について、ユーザの立場から見ても非ユーザの立場から見ても違和感のない言及を行いたい

と考えています。