親指シフトキーボードに必要なもの…それはたぶん「わかりやすさ」なのだと思う。
PCインストラクタな「マダムぱそ」さんのblogで、「インストラクターなら、かな入力も教えられるように」という話がありました。
…で、PCサポート屋のprtwqqさんから、なにげに厳しい(^^;)突っ込みを頂きました。
現在のキボドでは若い人はすぐに理解できますが
日本語入力システムの関係で中高年にはあまり使いやすいキボドになってませんね。五十音順の分かりやすいキボド(そのキーを押せばそれだけアウトプトされる)が付いていてもいいと考えます。
究極的に中高年に使いやすいキボドてイメジ付きませんけれど。
(from http://jukunenpc.dokyun.jp/archive/l-15281.html#cBox )
僕ら(というか、ほぼ全ての人)は始めっから自転車に乗っていたりするわけではなくて、大体が「補助輪付き自転車」なり「三輪車」に乗っていたりしますよね。
で、今の標準的な日本語入力システムには「三輪車」とも言うべきものが存在していないのではないかと、そういう風に感じました。
もっとも、あることにはあるわけでして、とりあえず
中高年の方にも使いやすいキーボードですか…とりあえず記憶をたぐってみました。
一つめは「目にやさしいキーボード」。
http://iwatadesign.com/
文字の並び方が普通のキーボードそのままですので、ノートPCに繋げて使うなどするにも扱いやすい点が魅力です。二つめは「五十音ソフト」。
http://m-keyboard.cocolog-nifty.com/mkeyboard/2005/09/post_df0f.html
ソフトを導入して、キーボードにシールを貼って使います。両手で交互に打鍵するというスタイルが好評とのことです。三つ目は「ナラコード」。
http://www.naracom.co.jp/naracode_menu.html
最近あまり話を聞かないのですが、このような製品もあります。ちょっとお高いのが難点(?)。また、「昔の」親指シフト用キーボードは、文字も大きく解りやすい製品でした。
http://www.ykanda.jp/catalog/100nt/100n-03.jpg
(from http://jukunenpc.dokyun.jp/archive/l-15281.html#cBox )
という書き方をさせていただいたのですが、やはりどうにも釈然としないんですよね…
昔は50音配列キーボードも確かにありました(懐かしきMSXパソコンとか)し、特定のワープロではいろいろな入力方法をサポートしていたりもしたわけですから(松下製のワープロは「ロマかな・JISかな・新JISかな・五十音かな」をサポートしていました)。
「標準の」という言葉を前書きする限り、今はかえって昔よりも選択肢が狭いのではないかという気がしています。
さて、こういう経緯を見つつ「今の親指シフトキーボードに足りないものは何か?」という事を考えてみたのですが、その一つに
「見た目に文字の大きなキーボードがない」
というあたりは、きっと絡んでいるのではないかと…私はそう思ってみたわけです。
文字を見ながら入力するという「サイトメソッド」は、独習でキーボードによる入力を始める方にとっては「自然と通過することになる」道であるはずです。
そうすると、キートップが見やすい状態にあるかどうかということは、実は配列云々とは別に「結構重要なこと」なのかも…と、そう思うわけで。
たとえば飛鳥の場合、Rayさんも発言されている通りに(そして自分でもシール貼りをして失敗した経験があるだけに)
「キーボードに文字を刻印しても使い物にならない」
わけです。
そうすると、飛鳥は「三輪車」にはなり得ないわけで、「サイトメソッドをしようとする方に飛鳥をお薦め提案するのはいかにも間違い」なのかな…と。
習熟の段階によって「必要とされるキーボードの配列が異なる」という仮定に立つと、「最終的にタッチタイプするための配列は、人それぞれに求めるものが違う」となるはずです。
一方で「とりあえずサイトメソッドができればいい」という方向けの配列には何があるだろうか?…と考えると、コレって意外と少ないように思います。というか、コレも先と同じく「サイトメソッドをするための配列も、人それぞれに求めるものが違う」はずだと感じています。
#ここをお読みの方ならばすでにご承知のことと思われますが、どうしても「一つの配列だけで要求を満たす」のは非常に難しいわけでして。
親指シフトが再び「三輪車」としての役目を兼用するためにも、
http://www.ykanda.jp/catalog/100nt/100n-03.jpg
にあるような「かな文字の大きなプリントがなされたキーボード」が登場して欲しいなぁ…と、ただそれだけを書きたくて記事にしてみました。
#ああ、なんという内容の薄さだ^^;