「ポケベル打ちをタッチタイプで!」…かえで式で複層系配列をサポートするためのテスト&改0訂5正1。

(参考:かえで式、改0訂5メモ(JISかな表面含む))

 携帯電話用の文字入力配列には、実用化しているものを大別すると「かなめくり/マルチタップ」「ポケットベル方式」「T9方式」がありますよね。

 このうち「ポケットベル方式」については、いわゆるタッチタイプメソッドが適用できるかも…と思って、少し触ってみることにしました。


 さて、今回の対象機器は、今手元にあるPHSの「Panasonic/KX-HV210」です。
 契約は京ぽんに移行したので通話は出来ませんが、マニュアルと共に動態保存していました…まさかこんな事に役立つとは思っていませんでしたが^^;
 Panasonic端末のポケベル入力用定義を以下に示します。

     大文字モード        小文字モード
先打ち・→後打ち      先打ち・→後打ち   
↓1234567890   ↓1234567890
1あいうえおABCDE   1ぁぃぅぇぉabcde
2かきくけこFGHIJ   2     fghij
3さしすせそKLMNO   3     klmno
4たちつてとPQRST   4  っ  pqrst
5なにぬねのUVWXY   5     uvwxy
6はひふへほZ?!−/   6     z  ー 
7まみむめも¥&      7          
8や(ゆ)よ*#      8ゃ ゅ ょ     
9らりるれろ12345   9          
0わをん゛゜67890   0   、。     
 ※69は「ハイフン」    ※69は「長音」  

 さて、どこから手を付ければいいのか…。
 「打ちやすい順から」か、あるいは「頻度順」か…

打ちやすい順とした場合。

 単純に考えて、「5」と上下左右は打ちやすいかな、という気がします。
 そこで「2」「4」「5」「6」「8」だけで打てる文字を抜き出してみました。

     大文字モード        小文字モード
先打ち・→後打ち      先打ち・→後打ち   
↓24568   ↓24568
2きけこFH   2   fh
4ちてとPR   4   pr
5にねのUW   5   uw
6ひへほZ!   6   z 
8()よ*    8  ょ     

 で、(手元日記の)頻度と照らし合わせてみます。

 いうんしかすた、くっまがるもつ。じれりーだおをあら「」せそゅ…ふめえみわやばろゆむぶゃぜぷざぞぱぐづぽぺ?ぇぁぴぉぃぬ&()ぅ%〜

 うーん…なんかちょっとピンと来ないですね…。
 次は「1」「2」「3」「4」「5」「8」「0」を選んでみましょう。

  大文字モード     小文字モード
先打ち・→後打ち   先打ち・→後打ち   
↓1234580   ↓1234580
1あいうえおCE   1ぁぃぅぇぉce
2かきくけこHJ   2     hj
3さしすせそMO   3     mo
4たちつてとRT   4    rt
5なにぬねWY   5     wy
8や(ゆ)よ     8ゃ       
0わをん゛゜80   0   、。     
 ※69は「ハイフン」    ※69は「長音」 

 この場合の頻度は、

いうんしかとてなのにすたき、くっるもこつ。れりーおをあけよさ「」ちせそゅ…ふめほひばろげごむぶ・べぼざぞぐづぽ!ぺ?ぇぁぉぃぬぢ()ぅ%〜

 ホントはもう一つキーを減らしたいのですが、そうすると高頻度側がぽろぽろとこぼれてしまうので、ひとまずこう選別してみました。


 さて、ここからどうしようかな…ちょっと考えています。

練習順序はどうするべきか。

  • 一番最初は…2と3からかな。
    • まずは「きす」の2文字が無連想で打てるようにする。
      • 「きすき」「すきす」
    • 次は「しく」の2文字。
      • 「しくし」「くしく」
  • 次は…1と2。
    • まずは「あき」の2文字が無連想で打てるようにする。
      • 「あきあ」「きあき」
    • 次は「いか」の2文字。
      • 「いかい」「かいか」

…って、これじゃダメだな。


 二文字目は常に同キーマルチタップ(「あきすての」の5字)、ということで。
 通常は1打目=5打目、2打目=3打目=4打目=6打目とする…つまり「ABBBAB」という打鍵順ですな。
 (これはかえで式の肝である「何となく覚えた気になれる」プラシーボ効果を実現するために、どうしても必要なのです)。
 濁点付き文字については1打目=5打目、2打目=6打目として、3〜4打目は濁点・半濁点を打つ…というスタイルで。
 記号だけは適当に決めています。

で、ひとまず「ポケベル打ち練習方法・かえで式改0訂5正1」をまとめてみました。

 携帯電話にてメール本文の編集画面を出して、そこで練習してください。


 打鍵するときの注意は、「常に同じ指で打鍵すること」…これが最も重要。
 親指一本のみで打鍵し手持ち状態とする場合はずっとそれで、人差し指・中指・薬指で打鍵し机置きとする場合も、必ず同じ方法を採用する事。
 パソコン版では必須条件の「ホームポジションから練習開始」という原則は、携帯電話のキー数が少なすぎるために排除しています。


 では、とりあえず「いうんしかとてなの」あたりから。
 注:これを印刷して使う場合は、数字がついていない部分に数字を書き込んだりすることなく、そのまま使ってください。数字を頼りにすると、かえって習熟速度が遅くなりますので。
 (3文字練習は、常に■●●●■●→●●■●●●という打鍵順を取ります。)

  • 「いきい」
    • 「きいき」
  • 「うすう」
    • 「すうす」
  • 「んすん」
    • 「すんす」
  • 「しきし」
    • 「きしき」
  • 「かあか」
    • 「あかあ」
  • 「とのと」
    • 「のとの」
  • 「なあな」
    • 「あなあ」
  • 「てのて」
    • 「のての」

 次は「はにすたでき、くっ」

  • 「はあは」
    • 「あはあ」
  • 「にきに」
    • 「きにき」
  • 「すきす」
    • 「きすき」
  • 「たあた」
    • 「あたあ」
  • 「でて」(440444)
    • 「てで」
  • 「(小)、(大)」(小04大)
  • 「くすく」
    • 「すくす」
  • 「(小)っ(大)」(小43大)

 次は「まがるもこつ。じれ」

  • 「まあま」
    • 「あまあ」
  • 「がか」(210421)
    • 「かが」
  • 「るする」
    • 「するす」
  • 「ものも」
    • 「のもの」
  • 「このこ」
    • 「のこの」
  • 「つすつ」
    • 「すつす」
  • 「(小)。(大)」(小05大)
  • 「じし」(320432)
    • 「しじ」
  • 「れてれ」
    • 「てれて」

 次は「りーょだおをあらけ」

  • 「りきり」
    • 「きりき」
  • 「(小)ー(大)」(小69大)
  • 「(小)ょ(大)」(小85大)
  • 「だた」(410441)
    • 「ただ」
  • 「おのお」
    • 「のおの」
  • 「をきを」
    • 「きをき」
  • 「らあら」
    • 「あらあ」
  • 「けてけ」
    • 「てけて」

 次は「よさどちせそゅふめ」

  • 「よのよ」
    • 「のよの」
  • 「さあさ」
    • 「あさあ」
  • 「どと」(450445)
    • 「とど」
  • 「ちきち」
    • 「きちき」
  • 「せてせ」
    • 「てせて」
  • 「そのそ」
    • 「のその」
  • 「(小)ゅ(大)」(小83大)
  • 「ふすふ」
    • 「すふす」
  • 「めてめ」
    • 「てめて」

 次は「えみわほひやばろゆ」

  • 「えてえ」
    • 「てえて」
  • 「みきみ」
    • 「きみき」
  • 「わあわ」
    • 「あわあ」
  • 「ほのほ」
    • 「のほの」
  • 「ひきひ」
    • 「きひき」
  • 「やあや」
    • 「あやあ」
  • 「ばは」(610461)
    • 「はば」
  • 「ろのろ」
    • 「のろの」
  • 「ゆすゆ」
    • 「すゆす」

 次は「びずねげごむぶゃへ」

  • 「びひ」(620462)
    • 「ひび」
  • 「ずす」(330433)
    • 「すず」
  • 「ねてね」
    • 「てねて」
  • 「げけ」(240424)
    • 「けげ」
  • 「ごこ」(250425)
    • 「こご」
  • 「むすむ」
    • 「すむす」
  • 「ぶふ」(630463)
    • 「ふぶ」
  • 「(小)ゃ(大)」(小81大)
  • 「へてへ」
    • 「てへて」

 次は「ぎべぼぜぷざぞぱぐ」

  • 「ぎき」(220422)
    • 「きぎ」
  • 「べへ」(640464)
    • 「へべ」
  • 「ぼほ」(650465)
    • 「ほぼ」
  • 「ぜせ」(340434)
    • 「せぜ」
  • 「ぷふ」(630563)
    • 「ふぷ」
  • 「ざさ」(310431)
    • 「さざ」
  • 「ぞそ」(350435)
    • 「そぞ」
  • 「ぱは」(610561)
    • 「はぱ」
  • 「ぐく」(230423)
    • 「くぐ」

 次は「づぽ!ぺ?ぇぁぴぉ」

  • 「づつ」(430443)
    • 「つづ」
  • 「ぽほ」(650565)
    • 「ほぽ」
  • 「ぺへ」(640564)
    • 「へぺ」
  • 「?!?」(676867)
    • 「!?!」
  • 「(小)ぇ(大)」(小14大)
  • 「(小)ぁ(大)」(小11大)
  • 「ぴひ」(620562)
    • 「ひぴ」
  • 「(小)ぉ(大)」(小15大)

 次は「ぃぬ&ぢ()ぅ」

  • 「(小)ぃ(大)」(小12大)
  • 「ぬすぬ」
    • 「すぬす」
  • 「&¥&」(777677)
    • 「¥&¥」
  • 「ぢち」(420442)
    • 「ちぢ」
  • 「(き(」(822282)
    • 「き(き」
  • 「)て)」(844484)
    • 「て)て」
  • 「(小)ぅ(大)」(小13大)


 いつも通り、「打てるようになるかどうかの保証なんてしません」ので、その点を覚悟の上で「それでもやってみる気がある」方のみ、おつきあいくださいませ。

ちなみに私は…

 京ぽんが対応していないので無理ですorz
 ってゆーか、いざKX-HV210で打てるようになると、かなーり「かなめくり/マルチタップ」が無駄に思えてきますね…むむむ、こう悔しい思いをするくらいならば、始めから知らない方が良かったのかもorz


 とりあえず、ベル打ちに対応している機種をお持ちの方は、是非お試しください。


 …うーん、こうなってくると「あおげせづねぶみょ〜配列」とか「携帯電話用2タップ英字配列(仮称)」、「携帯電話用の仮想鍵盤式かな配列【Ask配列】」についても、同じ習得方法が採用できるかもしれませんね。
 #Ask配列の練習に関しては、逆順打鍵が出来ないという問題もありますが…この方法以外にはタッチタイプ練習方法がなさそうな気はします。

練習上の注意。

 ベル打ちは「ローマ字入力」のつもりで練習すると、とんでもないことになりかねません(行→段の連想を採用すると、習熟速度が遅れるということ)。
 できる限り上記練習手順の順番通りにやってみてください。
 (覚えきれない場合は、一度中断して一番上からやり直す方が良いかと)
 ※これはたぶん、ローマ字入力でも同じ事が言えるはず。


 絶対に「あ行を覚える→か行を覚える→・・・」とやってはダメですよ!
 この方法を採用すると、後で「連想が効かない文字(カッコとか)を思い出しづらくなる」ので、結果として苦労する事になります。
 ゆえに、行段を意識せずに済む方法(かえで式とか)を採用する方が良いかと。


 よく出るひらがなから、濁点・半濁点込みでの練習しますので、力業で入力練習するよりはだいぶマシな習熟速度が見込めるものと思います。


 しかし、かえで式が始めて「自分の役に立った」気がした点にはビックリ^^;
 たかがプラシーボとはいえ、利用できると結構役立つものですね(ぇ

雑記じゃない方の「えもじならべあそび」にも公開。

 携帯電話向け「ポケベル打ち練習方法・かえで式改0訂5正1」を公開中です。