「どんなもん打」を使った、Qwertyロマかな配列の習得実験(仮称:かえでメソッド)。

2005/06/30追記

 ええと…久しぶりに自分がトンデモな記事を書いていたことをご指摘いただきました。


 今更に見返してみて、自分でも気分が悪くなる記事でして…本来ならば、「一晩寝かせた上で廃棄すべき」内容でした。
 明らかに物事の見方を見誤って書いていました。


 また、「トラバせず(トラバするために必要なものの書き方をせず)にいた」点についても、今後同じ事を繰り返すようなことがないようにします。


 どうも、お騒がせしてしまい申し訳ありませんでした。

 なお、本件に関しては訂正報告記事全文査読に関する記事掲示しております。


以下、本文(注:今更言い訳や隠し事をしても仕方がありませんし、それでは何もなりませんので、該当部分には取消線のみを引いて、記事そのものは残しておきます。ご了承下さい。)


(言及先:「どんなもん打」窓の杜で紹介されました英単語一夜漬け記憶法とタイプ練習)
(元記事:タッチタイプがらみタッチタイプトレーニングの件、少し方針変更します。【メモ】WeatherTypingを無連想タイピング化する方法。キー位置習得練習用の「スライドシート」、とりあえず要件をメモ。タッチタイプ時短教習方法を考え中…短時間で配列を覚えるための方法論。)


 注1)元記事については「自分で記事を整理するために書いたもの」ですので、本記事自体にどの程度関係があるかは不明です。
 注2)「かえでメソッド」は仮称です。もっとしっくり来る名前があればいいのですが…。


 ええと…昨日のメモにて短信だけは書きましたけれども、ひとまずタッチタイプ教習は無事終了しました。
 #もっとも、頑張っていたのは彼とどんなもん打でして、私はマシンメンテでてんてこ舞いだったわけですが…orz


 しかも、向こうでのマシンメンテではトラブりまくって、結局トンデモな時間に帰って来ました…延々3回もWindowsXPを導入し直して、そのたびに「またFLET'S接続ツールを入れた途端におかしくなった…ふざけんなよNTT!!」などと勝手に切れていたりしました。
 もっとも、実際に問題だったのは、FLET'S接続ツールより前に入れたATI製IGPドライバ(当時のATIドライバは不評だったな〜という事を思い出して、ようやく原因に気づいた)でして…http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050612/1118567596:title=どこかの出張修理・サポート日記ばりな]事態は避けることができました…あぶないあぶない。


 …と、それはどうでも良いとして。


 ひとまず、成果物…というか残滓は(GNU FDL扱いにしている「えもじな〜」に突っ込む勇気はまだないので)、ひとまず「ゆきうえぶ」側に置いています。
 http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/nazodl.html#maple_method


 あと、練習結果を纏めるのが面倒でしょうがないので、下記にパッケージ用のテキストをそのままベタ張りします。
 手抜きですみません…orz

初版記述開始:2005年6月20日1:41:13

              • -

【序文】

 このたびは、「かえでメソッド改0訂0ロマかな版」をダウンロードいただき、誠にありがとうございます。
 お役に立てるかどうかは不明ながら、本文をお読みいただいた後にチャレンジしていただけますと嬉しいです。

              • -

【かえでメソッドとはなんですか。】


 かえでメソッドは、キー配列を覚えるために必要な方法論を模索するうちに出来上がった、意外とテキトーで、なおかつシンプルな学習方法です。
 現在は【ロマかな版】のみの提供となっていますが、やること自体はJISかなでも他の配列でも、本質的には全く同じです。
 ご要望がありましたら、他の配列に対応する「かえでメソッド」についても作成させていただきます。
 ただし、複層系(ローマ字における「きゃ」や「って」など)の習得には使用できない方法論ですので、その点についてはフォローできません…力不足で申し訳ありません。

              • -

【かえでメソッドの目的】


 かえでメソッドは、学習効率についてはひとまず二の次にして、とにかく「打っていて楽しい」とか「タッチタイプって、実は結構やりやすいんだね」と思っていただける事のみを目的として作成しました。


 このメソッドを通して、タッチタイプの「楽しさ」を味わっていただける方が、一人でも多く生まれることを期待しています。
 そして、いつか「別の配列に乗り換える時にも」かえでメソッドの事を思い出していただき、「あのとき出来たことを、再び繰り返せばいいじゃん!」と思っていただけたならば、ようやくそこで「かえでメソッドが存在する意味」があったことになるはずです。
 私は、どうにかそのお手伝いをしたく、このメソッドを作成しました。

              • -

【かえでメソッドの導入方法】


 まず、タッチタイプチェッカの「どんなもん打」を入手してください。
 オンライン版は問題の差し替えが出来ませんので、ダウンロード版をどうぞ。
 http://hp.vector.co.jp/authors/VA002116/touch31/aboutTChecker.html


 つぎに、ダウンロードしたどんなもん打のファイルを実行(解凍)します。
 解凍先が指定されますので、そのままOKとしてください。
 (解凍先を変更した場合、上手く動かない場合があります)
 ここまでで、「どんなもん打」自身のインストールは完了です。


 そして、この「かえでメソッド」中にあるフォルダ「TChecker」の中身…
 あわせて13個のファイルを、先に解凍したどんなもん打のあるフォルダ
 (おそらくは[c]ドライブの[TChecker]フォルダ)にコピーします。
 これで、かえでメソッド用のファイルを含めてどんなもん打が使えます。


 また、どの指でどのキーを叩くべきかが解らないはずですので、別途運指表を
 用意する必要があります。
 http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050529/1117357153
 上記をプリントしておくと、迷ったときに良いかもしれません。
 プリントするのが面倒ならば、「56は左人差し指で、78は右人差し指で」叩く
 ものだと覚えておけば、概ね問題は生じないはずです。

              • -

ホームポジションについて】


 左手は小指を「A」キー、人差し指を「F」キーに置いてください。
 まずはここに指を置いて「F」キーに目印があることを触って確認してください。
 また、打っている最中で左手を使わない場合は、ここに手を戻しておいてください。
 初めのうちは右手領域のみを練習しますが、これには「左手をホームポジション
 位置に置きっぱなしにすること」も含まれています(実はこれが非常に重要)。


 次に、右手は同様に小指を[;]キー([:]ではなく)に、人差し指を[J]キーに置きます。
 ここがホームポジションです。キーボードに手を置くときは、ここに指を置くように
 すると、打ちたくなったときにわざわざキーを探す必要がなくなるので便利です。


 両方の親指は、スペースキーや変換キーなどに置きっぱなしにして下さい。
 文字を打鍵する場合は小指〜人差し指が動き回ることになりますが、親指を常に
 最下段に置いておくことにより、ホームポジションを探しやすくなるはずです。
 親指を置く位置の理想は「左親指がFキー下、右親指がJキー下」あたりです。
 そうすると、人差し指の置き場所が常に「両親指からキー二つ上」で固定されて、
 指でホームポジションを探し回る必要がなく、ホームポジションへ指を戻す操作が
 自然と出来るようになります。


 打鍵練習をするときに、よく「一打ごとに指をホームポジションへ戻すこと!」と
 いう場合がありますが、私はそれを強制しません…というか、それは実際の打鍵様子
 と全く異なった理論であり、また実際にはあまり役に立たないと感じています。
 そこで、変わった提案をしてみましょう。
 「指を上段や下段に動かすときは、人差し指〜小指を一斉に動かすこと!」
 これは「かえでメソッド」の本質をそのまま表しています。同段内での指位置関係を
 覚える事と、段間の位置関係を覚える事とを分離し覚えやすくするとなると、この
 方がおそらくは楽で、なおかつ混乱せずに練習できるはずです。チートですけど。


 どの段を打っているかが解らなくなったときは、あわてず騒がず「親指の位置から」
 中指ホームポジションを探してみて下さい。こうすると、案外簡単に「手がどの段に
 あるのか」を「感じる」事が出来るはずです。

              • -

【かえでメソッドの使い方】


 まずは「どんなもん打」を起動します。
 「どんなもん打」フォルダ内にある「exec.html」もしくは「exec」を
 表示させてください。ブラウザが立ち上がり、どんなもん打の画面となります。


 画面上端の「タイピング・チェッカー」表示下に、現在使用しているテキストの
 名前が表示されています。


 はじめは「_00_IU.txt」ですね。
 ここでは、まず「い」と「う」の練習をします。
 左手は使いませんので、ホームポジションに指を置いたままとして下さい。
 右手は「いう」がある段、つまりホームポジションの上段に置いたままとします。
 そして、ただひたすらに出てくる文字…「いい・いう・うい・うう」をうってみて
 下さい。
 これがきちんと打ち分けられるまで、まずは諦めずに続けてみましょう。
 はじめはどうやっても間違えてしまうことがありますが、「僅か2キーだ、なんとか
 覚えよう!」という気で取り組んでみて下さい。
 焦る必要はありません。誰も急かしたりはしません。
 ゆっくりで構いません。きちんと覚えれば、そのうち速く打てるようになります。
 「い」というかなを出したいと思ったときに、余計なことを何一つ考えずに(たとえば
 「上段はういおって並んでいたから…とかいう連想は、しない方が良いのです」)、そ
 のまま中指キーを押し下げられる様になるまで練習します。
 「う」というかなを打つときも、同様に自然と人差し指でキーを叩けるように練習し
 ます。
 始めて自転車に乗るときや、始めて泳ぐときのように(…って、私は泳げないので良
 く解りませんけれども)、タッチタイプは「理解せず、慣れるモノ」と割り切って、
 取り組んでみて下さい。
 「い」と「う」が打ち分け出来るようになったな…と自信がついたら、次のステップ
 へ進んで下さい。


 次は、「_01_UIO.txt」です。
 さきの「い」「う」に続いて、今度は「お」が絡みます。
 ここから先は、全て「○△○」という繰り返しの3打鍵で練習します。
 また、キーを覚える数も3個単位となります。
 「ういう」「うおう」「いうい」「いおい」「おうお」「おいお」のような練習文で
 すので、ちょっと混乱するかもしれませんが、こちらもあわてず急がずにやってみて
 下さい。
 「い」「う」「お」が打ち分け出来るようになったな…と自信がついたら、次のス
 テップへ進んで下さい。


 次は、「_02_JKl.txt」です。
 小文字で表記されている[l]については、ここでは練習しません。
 残りの[J]と[K]についてのみ練習します。
 先に練習した「○△○」の並びは変わらず、○は先ほどと同じ「ういお」のうちの
 いずれかを打鍵します。従って、ここで練習するのは、「うじゅ(uju)」
 「いじ(iji)」「おじょ(ojo)」「うく(uku)」「いき(iki)」「おこ(oko)」です。
 中段と上段が絡んできます。指がクロスしたりしないように、運指表をたまに見つつ
 ズルをせずに打ってみて下さい(ここでズルをすると後でかえって面倒なことになり
 ます。速く打ちたい気持ちは抑えて、確実に運指を守る事をお勧めします)。
 「い」「う」「お」「J」「K」が打ち分け出来るようになったな…と自信がついた
 ら、次のステップへ進んで下さい。


 次は、「_03_M、。.txt」です。
 「うむ」「いみ」「おも」「う、う」「い、い」「お、お」「う。う」「い。い」
 「お。お」を練習します。
 上段と下段…だいぶ離れていますが、使う指は同じ(Mは人差し指、「、」は中指、
 「。」は薬指)ですので、落ち着いて打鍵すれば大丈夫です。
 「い」「う」「お」「M」「、」「。」が打ち分け出来るようになったな…と自信が
 ついたら、次のステップへ進んで下さい。


 次は、「_04_P-.txt」です。
 「P」と「ー」はどの指で叩くか迷いどころですが、それぞれ薬指で叩いても、小指で
 叩いても構いません。
 指を自然に伸ばせば、どちらも小指になるはずですが…右手小指が自由に動かせない
 と感じましたら、その場合は薬指で打っても構いません。人によって違いますので。
 「うぷ」「いぴ」「おぽ」「うーう」「いーい」「おーお」「うーう」「いーい」
 「おーお」の練習になります…かなり小指や薬指を忙しなく動かすことになります。
 焦ってホームポジションが解らなくなった場合は、やはり親指位置からホームポジ
 ションを探してみて下さい。
 「い」「う」「お」「P」「ー」が打ち分け出来るようになったな…と自信がついた
 ら、次のステップへ進んで下さい。


 次は、「_05_HYN.txt」です。
 「YHN」は、それぞれ人差し指を伸ばして叩きます。
 「うゆ」「うふ」「うぬ」「いひ」「いに」「およ」「おほ」「おの」を練習しま
 す…この時、「うゆ」「うふ」「うぬ」では、どうしても「人差し指を伸ばして叩き
 つつ、中指をつかってUを打つ」という事をやってしまいがちになりますが、これは
 やめておいた方が無難です。
 将来的にそう言う方法を採る…という事について否定するつもりはありませんが、
 キーを覚えようとする段階でこういうズルをすることは、かえって記憶を混乱させる
 原因になります。どうしてもやりたい場合は、ばっちりキーを覚えて、なおかつそれ
 なりに自由自在にキーを叩ける段階になってから…にする方が良いと思います。
 あくまでも、速く打つという焦りは禁物。まずはキーを覚えること自体に集中しま
 しょう。


 次は、「_06_SDF.txt」です。
 ようやく左手の練習です。
 …と、ここまで行けばやるべき事は大体見当がつくはずですよね。

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【かえでメソッドの性能について】


 メチャクチャ器用な人に試していただいたところ、45分+30分でひとまずタッチタイ
 プに成功してしまった…という例があります。サイトメソッド(キーボードを見なが
 ら入力)でそれなりに打てていた人ですから、やはり器用だったのかもしれませんが。


 基本的には、ちょくちょく気を休めつつ練習するならば45分+45分+45分の計135分を
 目標に練習して下さい(間に10〜15分の休憩を「忘れずに」とって下さい!!)
 また、気を張って練習するならば、プロドライバーの意見を元に30分+30分+30分の
 計90分を目標に練習してみて下さい(こちらも同間隔の休憩を取って下さい!!)。


 そして大事なことをもう一つ。
 練習開始から練習完了までの間は「禁酒・禁煙・禁食」を忘れずに。
 飲み物とガム他は大丈夫。食事は予め取ってから練習することをお勧めします。


 繰り返しますけど、たばこを吸いながらの練習は絶対にダメ!
 できれば、練習開始の1時間前から禁煙でお願いします。
 ちなみに、前出の人には、たばこを我慢してチャレンジしていただきました。
 この辺のデータは、もう一度取り直してみないとダメかもしれませんね。

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【かえでメソッドの著作権について】


 複製・頒布・改変の自由を制限しない場合に限り、複製・頒布・改変自由。
 …って書くと堅苦しいかも。


 「これは俺のモノだ、だから【勝手に使ったりするな!】」とかいうのはナシで
 お願いしますね!…という事です。


 転載時のパッケージング変更などについては、特に規制しません。
 タッチタイプソフトへの実装ももちろん自由(フリー・シェア・商用に関わらず)。
 他の配列でも使えそうだな…とお思いの方がいらっしゃいましたら、どんどん改変
 して使ってみて下さい。

 
 ただし、改変・転用時のお願いが一つだけあります。
 練習用文字列を2文字に削って採用することはおやめ下さい。
 それは「冗長だけども楽しいかもしれない」という、「かえでメソッド」が目指す
 仕掛けそのものをぶち壊す事になってしまいますので。
 また、それをするならば、より練られた「増田式」を素直に採用するべきです。

              • -

【最後に】

 あなたがタッチタイプを習得され、より快適に・より楽にキーボードを使いこなせる
 日が来ることを、私は楽しみにお待ちしています。


 キーボードを使って日本語入力を行う方法は、ローマ字入力だけではありません。
 今現在も様々な方が、それぞれの主観を元に「もっと楽・もっと便利・もっと快適」
 な入力方法を探し、また作られています。
 もしもあなたが、そういう入力方法に出会う機会がありましたら、その際にもこの
 「かえでメソッド」のことを思い出していただければ、私としてはこれ以上に嬉しい
 事はありません。


 まずはここまでお読みいただき、どうもありがとうございます!

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【頒布もとほか】


 頒布もと:「ゆきうえぶ - 謎ダウンロードページ」
  http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/nazodl.html
 企画ページ:「雑記/えもじならべあそび - ぶじせいこうなのか。」
  http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050620

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初版記述終了:2005年6月20日3:36:13


 ええと、ここで

 かえでメソッドは、学習効率についてはひとまず二の次にして、とにかく「打っていて楽しい」とか「タッチタイプって、実は結構やりやすいんだね」と思っていただける事のみを目的として作成しました。

なんて大きく出ているのは、ちょっとした理由がありまして。


 実際にやってもらったのですが、この方法でやってもらうと「水増し効果」というか、結構「打っている打数が多い」事がいい方向に働いているらしく、実際に打鍵評価の最中に、結構良い感じだというコトバが出たんですね。


 要するにここは「私が見つけたメリットではない」ものですから、あえてこう書かせていただきました。
 こういうコメントがあると、やっぱり「作った甲斐があったな〜」と思って嬉しくなってきますね。


 …って、元ネタの根本的な部分を考えたのは私じゃないし(というか、blog上で拝見した意見をただ並べ直しただけ)、タッチタイプソフトに関しても「どんなもん打」がなければどうしようもなかったので(いまさらになって気づいたこと…これはWeatherTypingでやっていたら、あらゆる意味で失敗に終わっていたと思う)、結局私が頑張った部分って「一体どこなのだろうか」と、結構悩んでいたりします(笑)。


 うーん、やっぱり出発直前の突貫工事で練習用テキストを作ったせいなのかな。
 現地であわてて修正掛けたりしたせいもあるけど、とにかく準備状態は最悪でした…毎回こんなものですけれども。