携帯電話用の仮想鍵盤式かな配列「Ask配列」(注:これはネタです)

(未来:ctrlswapmini用「かえで携帯配列」の入力モード「増設」案……とりあえず改1版RC1(後に発行)。)


 ええと…昨日のメモに仕掛けだけを記述したままでいたところ、Kodama配列作者のnakagawaさんからコメントを頂いてビックリしてしまった…というところで、ちょっと(いやかなり)恐れおののきながら(?)この記事を書いていたりします。


 で、ひとまず名前は「Ask配列」にしていますが、これには理由がありまして。
 ええと…最近個人的に面白いと感じている検索エンジンに「Ask Jeeves」というのがあるのですが、そこから頂きました。
 Ask Jeevesって、英国の小説に出てくる執事か何かで(すみません、よく知らないんですよ…)、たくさんある中から一番良さそうなものを選んで提示するという検索エンジンの仕掛けを表現するために選ばれたキャラクタらしいのです。
 今回の携帯かな配列は、そこから少しだけアイデアをお借りして「かなを頻度順に、仮想鍵盤に表示する」という方法を採ってみました。
 ええと…仮想鍵盤については…漢直の「風」を当たってみるといいかもしれません。
 もともと仮想鍵盤自体は新しい発想ではないのですが(これは「あおげ〜」でも書いたとおり)、仮想鍵盤を使うならば何も「常に同じキーに文字が割り当てられている必要はないな」と思ったことと、「飛鳥ではシフトの連続が(あまり)意識せずに使えている訳だから、逐次打鍵でもシフトの連続は使えるのではなかろうか」ということ、それと「予測変換でも、かな頻度表でも、あるかなの後に続くかなの頻度には偏りがあるよな」ということに気づいて、ひとまず気づいたことをルール化してみることにしました。
 #ってうわ長すぎですなorz


 ええと…理屈は意外とシンプルです。
 「あるカナの後に続くカナには、頻度に偏りがある」
ので、頻度順に仮想鍵盤に配置する…というだけの話です。


 ただ、携帯電話における文字キーの数は12個しかありませんから、逐次シフトで面を2回もめくると、あっと言う間に「1文字≧3打鍵」となってしまいます(正直言って、3打鍵掛ける部分には頻度表を使いたくないのです)。
 そこで、ひとまず「無シフト(単打)に9文字」「*シフト(計2打鍵)に9文字」「#シフト(計2打鍵)に9文字」を配置し、残りは「0シフト(シフト+「あおげせづねぶみょ〜配列」で計3打鍵)に全ての文字」とすることにしました。
 携帯電話では最下段がとにかく叩きづらいので、これでも結構辛い仕様になるはずです…が、さすがにこれは今のところ解決策が思いつきません。


 で、肝心の盤面ですが…仮想鍵盤(画面下部に表示されるもの)は下記のような感じになります。
 数字は携帯電話側で対応するキー。最下段の表示が必要かどうかは不明。

     ________
1 2 3|1 2 3|1 2 3
4 5 6|4 5 6|4 5 6
7 8 9|7 8 9|7 8 9
*前置← * 他 # →#前置


 まずは、起動時・文字を打つ前・「。」を打ったあとの仮想鍵盤から。
 これは「かな連なり具合」の「んかいたす「。」いあそしかとたもまひで「さおきはつなじうどわにっゆちてすげ」から取ってきました(さすがに「…」は捨てています)。

     ________
お ひ は|か い た|に じ ゆ
ま 「 さ|こ そ し|な ど わ
き で つ|と あ も|っ う ち
*前置← * 他 # →#前置


 次に、上記盤面から「き(*7)」を打ったばあいの仮想鍵盤。
 これは「かな連なり具合」の「んういでて「き」ーょにゅなまるのがたかじてでんりしはもれをちづとそいだゃらさ」から取ってきました。

     ________
ん か し|ま ょ の|と れ い
た て で|ー ゅ な|も ち づ
り じ は|る に が|そ を だ
*前置← * 他 # →#前置


 次に、上記盤面から「ょ(2)」を打ったばあいの仮想鍵盤。
 これは「かな連なり具合」の「ちきじりし「ょ」うくんっりしどよきにすゅの」はをことさ。でいーせじもがひちか」から取ってきました。

     ________
は す こ|し く よ|せ 。 も
に の 」|う っ り|さ い ー
を ゅ と|ど ん き|じ で が
*前置← * 他 # →#前置


 ちなみに、カナ頻度は下記の順に展開しています。
 順番については…特に意味はありません。

     ________
15 11 17|6 2 8|24 20 26
10 13 14|1 4 5|19 22 23
16 12 18|7 3 9|25 21 27
*前置← * 他 # →#前置


 うーん、実際に並べてみると…全く使い物にならない予感が(汗
 やはり大口を叩くべきではなかったようですorz


 ちなみにこの「かな連なり具合」についても、その頻度表は自分のblogをkakasiでかな化したものですから、精度に関してはまるで信用できません…もう救いようがないというか。


 それでいて、この入力方式を使う場合は「学習機能で文字を並べ替えてしまっては使いづらくなる」ので(タッチタイプできない配列は使い物にならないと思う)…むむむ、どうすればいいのだろうか。


 いっそのこと、端末毎にかな連なり具合データを収集して任意のタイミングで更新できるようにするなり(リアルタイムはまずいと思うから、手動でフラッシュとか)、あるいは特定の地域ごと・グループごと・趣味を持つ人ごとに「辞書共有グループ」を作れるようにして、かな連なり具合データを共有できるようにするとか。


 …って、どんどん関係ない方向に走ってますな。
 何というか、本当に使えない代物になってしまった予感が(ioi)。

2007年5月4日0:19:37追記。

 この入力方式を用いる場合、日記調の文章を用いた入力効率は「1.97186打/カナ」程度になると思われます。
 「かえで携帯配列」は「2.0打/かな」なので、それと比べれば若干効率はよい……はずなのですが、かなり覚えにくい入力法になることと、打鍵数がばらつきすぎて打鍵テンポが取りづらいことから、体感上の打鍵数が2.0打鍵を超える可能性があるかもしれません。
 個人的には、この方向性を追求するよりは、「かえで携帯配列」を使うほうがまだよいのではないかな……と考えています。