20世紀に置いてくるべきだったもの…それは恐らく「濁点ポストシフト」と「半濁点ポストシフト」なのだと思う。

 珍妙な配列を作って遊んでみたり、あるいは旧JISカナ→Qweローマ字→AZIKNICOLA→飛鳥と移行してみたりするなど、いささか混乱気味だった「私の中での打鍵歴」ですが…これらの打鍵方法の中で、現時点で(個人的にどうしても)許せない仕様は「濁点ポストシフト」と「半濁点ポストシフト」です。
 他のシフト方式…プレシフト・小指シフト・同時シフトとの相性が悪く、確実に1打・1テンポ分を無駄にし、なおかつカタカナタイプライタ時代の呪縛そのものというべき「悪しき習慣」でしかないと思っています。


 …と嘆く必要はもう無いのかもしれません。
 少なくとも飛鳥とNICOLAはこの問題に接触しません。
 また、中指シフト系配列でも最近「月配列」がシフト順の整理に動き出している*1ようで、ポストシフトの存在しない4シフトな方式の提案があがるなどしているようです。


 人それぞれに目指す行き先や要求される特性は異なるながらも、まずはこの*2「ポストシフト障害」が過去のものになることを願わずにはいられません。

 そしてそれが完全に実現した暁には、「機械式カナタイプライタ」を実現する上では絶対に欠かせない要素であった「濁音・半濁音ポストシフト」のアイディアを考案し、日本国の情報化を推し進める為にと尽力してくださった、山下芳太郎氏とBurnham Coos Stickney氏の両氏に対し、濁音キーと半濁音キーをお返しすることによって「カナ入力環境はさらに改善された」旨を報告すべきだと思うのです。


 …って、随分と偉そうなことを書いてしまいました…失礼しました。

訂正があります。(2005/03/03追記)

 下記にコメントを頂きましたとおり、思いっきり間違ったことを書いておりました。
 訂正報を掲示しましたので、こちらもあわせてご覧下さいますようお願いいたします。

*1:中指逐次系は全滅かも…と思っていたのですが、幸いにもこの問題に気づいた方がいらっしゃったようです

*2:現在となっては不要となった