『東海道物流新幹線』もとい『東方物流新幹線』を妄想してみるテスト。

 青函トンネルを通すためだけに、こんな列車が走る予定。

 ……で、これを「仙台←→札幌間」に走らせたら、たぶん東京←→札幌間の輸送日差を解消できる。


 もしも仙台貨物ターミナル(宮城県仙台市宮城野区)に新幹線路線を引き込むとなると、現実味はかなり薄くなる……けど、宮城県内にはちょうどいい位置に、ちょうどいい施設がある。それは『新幹線総合車両センター(宮城県利府町)』。
 ここから上り方向には(旅客用列車を上げ下げするための)側線があるけど、あのあたりをよく見てみると……下り方向にも(貨物用列車を上げ下げするための)側線を設置したり、高速道路や東北本線との接続に向く貨物駅を作りやすい土地が残っていたりする。
 新幹線総合車両センターを境に下り方面の路線容量は余裕があるし、貨物新幹線が旅客新幹線より遅いことに対しては『(駅としての機能を持たない)信号所を本線に数箇所整備し、旅客新幹線が貨物新幹線を追い越せるようにする』だけで済む。経済的に見て「低コストで高速貨物路線を整備する」必要性があるならば、既存のリソースを活用して比較的早期に『東方貨物新幹線』を実現できることになる。


 東北新幹線って、仙台以降は価値の創造が難しいところもある……けど、客貨共用路線という付加価値の活用次第では、この路線の価値が大きく化ける*1かもしれない。

2017年3月18日追記

 今ある仙台貨物ターミナル駅宮城県仙台市宮城野区宮城野)を、JR貨物仙台総合鉄道部検修庫(宮城県仙台市宮城野区燕沢前塚)に隣接する位置へと移転する計画のようなので、ここで新幹線⇔在来線のコンテナを『のんびりと』(←ここ超重要)積み替えることもできるように設計可能だと思う。
 なので、「仙台←→札幌間」についてはたぶん、専用機関車と専用コンテナ貨車を作って、この区間だけを貨物新幹線運用することになるんだろうなぁ、と思う。

*1:たとえば、『北海道に新幹線は不要』って話がひっくり返る、とか……高速大容量の貨物輸送って、21世紀らしい創発的社会の密度を上げるために、きわめて有効に作用する話だし。22世紀には不要になるかもしれないけど、今世紀中はたぶん役に立つと思う。