かえで****あすか配列のつくりかた──『すきでしかたないの(……)うんと(あ)いして(。)』

(過去:かえで****あすか配列のつくりかた──アイツに『だからぁ……なんで「キモチイイ?」って訊き方なの?それって演技の強要だよ!?』と囁いてみたい。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:かえで****あすか配列のつくりかた──構想編、または妄想編。 - 雑記/えもじならべあそび)
(元ネタ:(思考実験)『バスケット方式』で作った配列を、さも『優先順着席方式』で作ったかのように紹介するとか、そーゆーのってアリなんだろうか。 - 雑記/えもじならべあそび)
(過去:「かえで****あすか」について、速度コンテスト?をやります。 - 雑記/えもじならべあそび)
(現実:(memo)「かえであすからしさ」とは何か……。 - 雑記/えもじならべあそび)

 毎度のように、このネタは↓の小さい方(あすか)が喋っているものだと思ってください*1

 これは思考実験です。現実の配列設計を正しくトレースしているわけではありません。

頻度と位置と感覚と。

 ……さて、と。
 だいたいの形が決まったところで、ようやく文字を並べはじめることができます。
 そんな中で、いざ並べてみようとすると、『どんな風に並べれば、囁くように静かに打てるのか』というところで、ちょっと悩んでしまうんですよね……。
 そんなときには、いったん元の位置に戻ってみるのが手っ取り早い、と。

 ひらがな自体は表のとおり90文字弱存在する。そのうち、この日記における文字の使用頻度は「いうんかしとてなのはたすにでき」のみで49%、「いうんかしとてなのはたすにでき、くまっがるもこつ。じれりーょ」のみで、全体の73%に達する。ひらがなの使用頻度は非常に偏っている。


(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20060919/1158684702 )

 この文字頻度、そのへんの作品とか詞とかから採ったものではなくて、ある一人の人間が「崩れた表現で書いた日記」から取られたものです……こんなのほんとに役立つの?って思ってたんですけど、私にとってやりたいことが、まさにその『日常』を囁くことなので、今回はこれをそのまま使ってみようと思います。
 この中で、もっとも重要そうなところは【いうんかしとてなのはたすにでき】の15文字で、これだけで和文の半分を占めてる……そうすると、これらが静かに入力できるようになれば、全体としても静かに入力できるところに近づきそうです。

テスト文を決めよう。

 ……でも、頻度順に並べるだけ!だと、何か味気ないんですよね……。
 そんなことを考えて、ここからテスト文を作ってみることにしました。
 今日のテストワードは……【すきでしかたないの(……)うんと(あ)いして(。)】でしょうか。


 「は」と「に」は、「てにをは」のうち2文字なのですが……そもそも「てにをは」は、互いが向き合って話をするにはそんなに出るものじゃないので、こーゆーテスト文には含めづらいんですよね……そんなわけで、今回は外しています。
 もちろん重要なので、これらは別に考えることにして、と。


 追加した「……」「あ」「。」については……そのうち句点・読点については、QWERTY配列のカンマ・ピリオドと同じ位置にしようと考えてます。QWERTYローマ字入力で使っている位置と同じにしておかないと、これからつくる『かえで****あすか』と『QWERTYローマ字入力』との使い分けをするときに支障が出そうで怖いですし。
 「……」については、同じく使われがちな「──」とともに、「かえで****あすか」で使えるようにしようと思っていますが、これも後々の話、ですね……。
 そして「あ」は……頻度は低いみたいたですが、テスト文を作るときに唯一必要になったくらいに『どうしても軽く見ちゃいけない気がする』カナだったので、これははじめのうちに検討しておこうと思います。

「すきでしかたないの うんとあいして」

 当たり前ですけど、『すきでしかたないの うんとあいして』という文字列「だけ」が静かに打てても嬉しくなくて、これらが『全体として』そうなってる必要があります。
 つまり、「いうんかしとてなのはたすにでき」から「はに」を引いて「あ」を足した、「すきでしかたないのうんとあて」が静かに打てる必要がある、ということを意味しています。


 ……さて、これって14文字もあります。
 静かに打つことを優先すると、使えるところってすごく少ないんです……先のとおりに小指はなるべく使いたくないし、そうすると使える範囲は文字キー8個×シフト2面なので、これだと8×3=24文字しか置けません……さて、この中に納まるかどうか。

────────────
  E    I   
 SDF  JKL  
           
   無   変 
────────────

 ↑の中に、↓を当てはめてみると……どうなるんだろう。

 アの段──なんか……すごくリバーシブルばっかりな印象。ざっくり右手担当!って感じ。

 イの段──攻めな【きぎしじちぢぢにひみり】は、諸事情で左手担当!って決めたけど……リバーシブルな【い】だけは、絶対右手だよね……。

 ウの段──イの段とは、まるっきり逆という印象。受けの【う】は絶対左手だけど、ほかは全部攻めかリバーシブルっぽい……ほとんど右手担当な予感。

 エの段──なんとなく、受けっぽい……左手担当、かな。

 オの段──バリバリの攻めって感じだから……右手担当で。


(from http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20110430/1304096669 )

段ごとのカナ分別は、きっちりやればいいというものじゃないみたい。

 ルールどおりに分けると、こんな感じになるね……。

── 左手 右手
カナ きでしうて すかたないのんとあ

 うーん……右手で「あい」のあとに、左手で「して」か……なんか違う。
 違和感のもとは「あ」。同じく「な」も、だよね……。


 「あ」と「な」って、カナ1文字でそれぞれ「Acknowledgment」と「Negative Acknowledgment」にすごくよく似てる印象があって、この二つはペアのようなものだと思う……のだけれど、この2文字の印象は右手っぽい「リバ」じゃなくて、どうにも左手っぽい「受け」の予感がする。
 言ってしまえば【穴といえば受け】ってゆー、身も蓋もない話になるのだけれど……って、それは冗談としても、「あ」と「な」は左手に送りたいところ。


 そして「で」も何か変だなぁ……この『で』って、頻度表を見ると『ので・です』とかいう使い方がすごく多くて、ほかに「ま」と「が」も絡んでくる話みたい。
 これは受けじゃなくて攻めって考えるほうが自然だよなぁ……とりあえず右手に送っておこう。


 そうすると、さっきの表はちょっと変わる、と。

── 左手 右手
カナ きしうてなあ すかたいのんと

 ん……左右に分けたところで、すっかり集中力が切れちゃった……あとは別の日にしよう。


 ──後日続く。──



【2011年06月19日追記】
 ただいま、『バスケット方式』で作った配列を、さも『優先順着席方式』で作ったかのように書いてみるテストを、(かなりざっくりなのですが)やっているところです。


 後続の記事は↓になります。


 なお、先頭記事は↓になります。

*1:タイトルの言選りは、和文入力用のカナに占める「いうんかしとてなのはたすにでき」の割合が49%あることに由来してます……とはいえ、このタイトルだと「は」「に」は使うのをあきらめてるし(ってゆーか、てにをはの「は」と「に」をここに突っ込める余地はないと思う)、一方で「……」「あ」「。」は足してるしで、ちょっと文字の選び方が偏ってるんですよね……。