ソニーの電子ペーパー「reader」が、「重い」事を除けば、結構良いところを突いてる……。

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 個人的にはまだ「5インチ機のPocket Editionが155gもあるの?100gを切らなきゃ冗談だろ?*1」みたいに言ってしまいたいところもある……けど、基本的には良いセンだと思う。
 見なしプリンタとしては使えない……けど、PrimoPDF経由で出力すればいいから、まぁここは△か。
 ZIPラッピングしたJPEGファイルとかは扱えないみたい……だけど、モノクロ16階調で基本画像フォーマット対応ってのは○。
 そして、きちんと「タッチパネルインターフェース」を備えてるところは、ペーパーUIの基本を外してなくて◎。
 ソニーの研究開発力を「上手いこと電子ペーパーとしてまとめた」感がナイス。全体的に、ユーザーが使うときのことを、よーく研究してるなぁ……という感じがする。


 電子ペーパーの「紙白」を上手く生かした作りになってそうだし……うん、良いデバイスに化けそうな雰囲気がにじみ出てるね。
 あとは、これに突っ込むコンテンツ部分について「ゲーム機として使わない人間までも、PS3を買って楽しんでいたのと同じような」楽しみ方が先に普及すると、こーゆー端末はドカンと売れ出すと思う。
 ハードが売れなきゃコンテンツが育たない……ってゆーのは電子ブックでも同じことが言えるだけに、「ユーザー作成コンテンツを、どこまで扱いやすくしているか」ってところが、普及初期においては特に重要になるはず。
 特に最近では「紙本を断裁してデータ化するサービス」との相性が重要になるところだし……。

*1:現行の駆動回路だと、ちょっと無理がありすぎる要求だよな……って気はする。ただ、電子ペーパーの1枚あたり書き換え電力量はそんなに必要ではない……ので、『小型軽量の、小容量発電ギミック』が出来るなら、搭載してみる価値はあるかも。それこそ『レバーを1回操作すると、1ページ前後できる電力が生成できて、実際逐次的にページが書き換わる』ぐらいに単純化できると、電子ペーパーに対する価値観ってのはガラッと変わる気もする。