「清濁分置」な「かな配列」が、また一つ増えた……ってことが、とても嬉しくて小躍りしてしまった私^^;。

(参考:新下駄配列を作りました : ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく)
(未来:(文字キー同士同時打鍵系配列について、4回目の悪あがきをしてみようか…… - 雑記/えもじならべあそび)


 下駄配列が清濁分置*1化して、装いも新たに「新下駄配列」となって登場。
 もちろん?清濁分置をやるときのポイント*2は、バッチリ押さえているらしい。

シンプルにまとめるというのは新下駄配列の主な狙いの一つです。シフトや配置する文字はあまり増やさない。出現率が高い部分は効率を優先しましたが、出現率が低い部分は規則性を優先しました。


(from http://kouy.exblog.jp/13627994/ のコメント部分 )

 (清濁分置における規則性を「清濁隣置」として実装した)私が見ると、「どう規則性を優先したのかわからない」ってところがある……のですが、まぁここは「使ってない配列について、字面だけ見てもわからないのは、アタリマエの話だから気にしなくても大丈夫」って話なので、パッと見で解らなくても、別に不安に感じる要素はなさそう。
 下駄系での運指に慣れてる人ならピンと来る話だと思う……ってのと、あとは解説があるそうなので、私の場合は解説経由で理解できるようになるのかな、と。


 こうして見ると、「清濁分置をするときの、低頻度側配字ルール」ってのも、配列ごとにいろいろな癖が出て当然なのかも……と、そーゆーところで妙に感心してみたり。
 こういった傾向について、他の配列を基礎とする清濁分置配列がもっと出てくると、より「清濁分置とは、一体何なのか」ってのが見えてくるのかもしれませんね……。
 「清濁隣置」ではないルールを用いた「清濁分置配列における、規則性のインプリメント」を行った例としては、初めて詳細解説が行われる例となるのかもしれず、今後の解説がとても楽しみです。

そういえば。

 「新下駄配列」には今後の改定がなく、公開即確定……というふうに読めたので、配列wikiでの紹介については 新下駄配列【2008年6月○○日〜2010年11月13日】 という風に、「開発開始日〜公開日」として紹介することにした*3
 このあたりは、今後改定があったときには【2010年11月13日〜】という、古いルールに書き換える予定。


 ほかにも、配列wikiにある配列の中で「公開即確定」なのに古いルールで書いてるものがある……けど、それらについては少しずつ調査した上で、徐々に「開発開始日〜公開日」という紹介方法に変更する予定。


 それにしても、清濁分置系の配列は『親指シフトつながり』で増えるんだろうか……と思っていた当初とはだいぶ違って、実際には思いっきり『JIS X6004つながり』で増えてますな。
 JIS X6004系の清濁分置が続々増えそう……ってのは、流れとしてたぶんそのまま続くと思うので、ここは大丈夫……だと思うのだけれど、できれば『非JIS X6004系の』清濁分置についても、既に作っている人が居たら公開して欲しいなぁ、と思う。
 実装例の公開数は、多ければ多いほど「皆にとって参考になる」ものだし、多いからと言って困る人はまずいないし……。

*1:濁音をアンシフト化(非連続シフト方式か逐次シフト方式のとき)、もしくは濁音を同一シフト面化(連続シフト方式のとき)して、連濁などの処理をするときのシフトコスト増加を抑えたり、あるいは非同一文字キーによる規則性の確保を目指す時に使う手法。高頻度文字はよく使うので頻度優先にしても忘れないし、低頻度文字は何らかの規則性によって結わえることで忘れにくさを確保する……ってゆールールを使うことによって、「清濁同置」による強力な配字制限の制約を受けない(=比較的自由に、高い効率or運指自由度の向上を目指せる)ところがポイント。ただし、清濁同置によるテンポ感が「ぶっ壊れる」ので、それを欲する人にとっては使い物にならない……という、いわば諸刃の剣のような手法。

*2:高頻度文字は効率優先、低頻度文字は規則性優先、ってゆー考え方。この閾値をどこに持ってくるか……によって、効率優先配列か、忘れにくさ優先配列か……ってゆー、配列の癖が変わってくる。どんな配列でもある程度は関係あるけど、清濁分置配列にとってはこの閾値設定が『配列の難易度を直接的に左右しやすい』ので、特に重要になってくる気がする。

*3:この書き方をするのは、従来だと「私が作っていて、はじめから改定しないと決めてしまった配列だけ」という状況だった……のですが、新下駄配列が「公開即確定」で間違いなければ、ほかの配列(既に固まっているもの・特定版を紹介していて、改定予定がなさそうなもの)についても、このルールで表現していこうかな、と。そうすることで「まだ改訂があるもの」と「既に確定しているもの」のうち、どちらなのか……ってのが、あのリンクを見るだけで解るようになる。どうも『未だに固定されてない配列はヤだ』ってゆー需要があるらしいので、そういう需要にこたえられるようにしたいところ。