(memo)GoogleIMEは、「JIS X4064」に違反している。
【2010年11月22日23:27:10追記】
この件は解決しました……ので、この記事は「無事に」無意味となりました……ホッとしました。中の人に多謝です。
[今回の変更点]というところに、すごーく気になる一節が。
- バージョン 0.13.481.100 で一時的に動作しなくなっていた、かな入力を再びサポートしました。また、このバージョンから、設定で「かな入力」を選択している場合は常にかな入力が、「ローマ字入力」が選択されている場合は常にローマ字入力が行われるようになります。この変更の影響で、カナロックキーを利用して一時的に入力方式を切り替えることはできなくなっています。また、親指シフト用の常駐ソフト等、キーボードのカナロック状態に応じて動作を切り替える一部のアプリケーションに影響が出る可能性があります。
(from http://www.google.com/support/forum/p/ime/thread?tid=79ed2e98b308133f&hl=ja )
これって、[修正時期未定の問題]か[現状、IMM32 版の仕様となる動作]に分類されるならわかる……けど、[今回の変更点]に書かれて「今後仕様化される」のは、さすがに問題があるような……*1。
実質的に影響を受けるユーザーはほとんどいないから良い……って判断なのかもしれないけど、そーゆー問題じゃないと思う……。
ってゆーか、本気でそれをやるなら『JIS X4064の改定』を視野に入れてやるべきだし、実際に「Alt+かな」シーケンスを殺しても問題ないのかどうかを、「JIS X6002経由でイネーブルウェアを使っているユーザーやメーカー」に対してヒアリングするべきだと思う。
なんか、JIS X6002とかJIS X4064のJISかな関連機能が、まるで「JISかなユーザー専用」みたいに誤解されてるみたいだけれど、実際その近辺は「JIS X6002経由で使う、イネーブルウェア」も共用してるから、極端な話【JISかなユーザーがゼロでも変わることなく】この問題は残ると思う。
人間とハードウェアの係わり合いが変われば、当然JIS規格も変わるべき……だけれど、JISかな関連機能については「JISかなユーザー向けのHMI規格でありながら、イネーブルハードウェア向けのMMI規格としても使われている」ってゆー現状を、やっぱり忘れるべきじゃないと思う。
#この手の挙動って、「あかさたなキーボード」「あいうえおキーボード」とかをはじめとしたイネーブルハードウェアがべったり依存してるから、いまさらJIS X4064の6.3.2について削除提案するのは「手遅れ」のような気もする。
*1:えーと、JIS規格票をご覧になったことが無い方は、ぜひ一度 http://www.jisc.go.jp/index.html の右側に出てる「JIS検索」ってリンクをつついて、実際に検索してみましょう。「JIS X4064」規格について見るなら、【JIS規格番号からJISを検索】って区画で「X4064」と入力して、ボタン「一覧表示」を押してみてください。規格票はPDF形式になっていますので、パソコンにAdobe Readerがインストールされていることを確認してから、実際の規格票を覗いてみましょう。ちなみに、今回GoogleIMEがひっかかってるのは、規格票の中にある【6.3.2 入力方式の切替】という部分です……JIS X4064 6.3.2では「ローマ字」というキーを使ってロマかな/JISかなを切替できるように、と要求してます……Windows端末では、「ローマ字」という単独のキーはありませんが、「Altをおしながら、ひらがなカタカナ」が、この操作にあたります。