(memo)接続方法としてのUSB/LAN/iLink、時間吸収制御としてのISO/ASYNC/FLOW、出力方法の分別としてのDAC/DDC。
(過去:揺れすぎバス(USB)問題への対策案が、プラセボなのかどうかをチェックする方法を見つけた……ので、ただいまノンブラインドテスト中。 - 雑記/えもじならべあそび)
注:これは個人的なメモです。
このなかには、技術的な間違いがあったり、勝手に変な名前をつけていたりします。
あとからこれを修正したり、別記事化したりする……と思うので、現状については放置推奨。
……いろんなアレコレに、勝手に名前を付けてみるテスト。
── | PCI | USB | LAN | iLink | 適用例 |
---|---|---|---|---|---|
Unbuffered-ISO | ○ | × | ── | × | 一般的なもの |
Timeshift-ISO | ── | ○ | ── | ── | RAL-HUB02ほか、USB2.0→USB1.0コンバーターの一種 |
Buffered-ISO | ── | ○ | ── | ── | S/P DIF系高級機にある |
Narrow-ASYNC | ── | ○ | ── | ── | RATOCほか(はつかねずみ車方式) |
Wide-ASYNC | ── | ○ | ── | ── | Buffered-ISOのUSB版(ASYNC系一般) |
Flow-ISO | ── | ── | ── | ○ | iLink用速度微調整法 |
Flow-DATA | ── | ── | ○ | ── | LANDAC、DLNA機器、ストレージもどきDAC |
普通のDAC/DDCってのは「Unbuffered-ISO(isochronous)」で信号を受けて、それをDA/DD変換する。
USBとかが噛んでなければ、大抵はCD品質くらいイケる……のだけれど、USBが噛むと、時間軸精度が1〜2桁くらい悪化する。TOSLINKでも劣化するけどUSBよりはマシ……だから、補正用DDCと再生用DACを別機器にしてTOSLINKで繋ぐってのはアリ。
Unbuffered-ISO以外の「何らかの補正を掛ける方法」は、それぞれ「やり方が違う」だけであって、CDレベル目標ならどれでも補正できる。
一旦DDCでCDレベルに時間軸補正したものを、別のDACに繋ぐ……って時は、DAC側はUnbuffered-ISOで十分。
PC吐き出しの時間軸補正を試みるとき、以下のようなやり方がある……と。
ちなみに、高いケーブルを買うより前に、まず「なるべくに短いデジタルケーブルで済ませる」コトを検討しよう。
USBを引き出すなら、特にデスクトップでは「背面端子を優先して使う」こと。前面は案外とノンシールドケーブルで引き回されていたりして、条件が良くないので……USBは給電線が併走してる都合上、ケーブルが長くなると消費電流が増えてスイッチングノイズが増えちゃう恐れがある。
PCIボード/Onボード単体
当たりマザーボード&当たり電源の組み合わせなら、これでも十分。
うちだと、絶縁トランスをかませてもダメなハズレマザーボードのときは「USB(Unbuffered-ISO)」なDACをかませるけど、アタリのときはマザーボードのアナログ出力から直接 STAX Lambda Nova Classic systemに1:1接続してる。
家庭系とのノイズ境界分離が必要な環境では絶縁電源トランスが必要だったり、マザーボードが鮮度切れになると交換しなきゃいけなかったり……とか色々あるので、装置安定性が設計に依存する割合が高まるから、なかなか期待しづらい気もするけど。
PCI/Onボード→TOSLINK→DAC
オンボードDDCだと、専用クロックじゃなく「汎用クロックを分周したもの」だったりするから、そこはものによって違うと思う。
PCIボードの場合、サウンドカードじゃないオーディオボードなら、大抵は大丈夫だと思う。
……あとはそこからTOSLINKで引っ張って、DACに繋ぐ……と。
USBDAC単体
ナローでもワイドでも良いから、ASYNCタイプを選択。
メモリーをたんまり積んでるワイドタイプのほうが、より高い精度を出せる。
CDレベルで良いなら、ナローASYNCで十分。
「タイムシフト」対応HUB→USBDAC
USB2.0(上流)→USB1.0(1.0対応オーディオデバイス)の変換時に、タイミングも調節しましょ……ってHUBを使う方法。
もともとUSB2.0は、十分な速度を出すために「高精度にパケットをキャストするしかない」のでいい……のだけれど、USB1.0ではそれよりずっとルーズでも間に合ってしまう。そんなUSB1.0にあっても正確なタイミングでパケットをブン投げよう……ってUSB-HUBはあまりなかったので、結構貴重。
USBDAC側が「USBのクロック精度に従順」なら、これはうまくいく。
逆に、USBDAC側が「USBのクロックを信用せずに、中で余計なことをしてる」と、これはうまくいかない。
今のところは↓しか選択肢がない。
ラトックシステム オーディオ用USB-HUB RAL-HUB02
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USBDDC→TOSLINK→DAC
USBDDC単体でASYNCタイプってのは、まだないと思う。
USBDACからTOSLINKで引っ張って、別のお気に入りDACに繋ぐ……と。
この場合、「USBDDC→TOSLINK→DAC」と「PC→USBDDC」のどっちを短くするほうが良いか……ってのでなやみそうだけれど、基本は「TOSLINKケーブルの曲げ半径がきつくならない範囲で、極力短いUSBケーブルを使う」ようにするほうがいいと思う。
LANDAC単体
基本Flow-DATAタイプなので、特に迷いはしないかと。
DLNA機器とかも、この分類になる。
一番安いのはたぶん「AirMac Express」か……使い方がすごく限定されるけど、そこに不満がなければ選択肢には入るかと。
LANDDC→TOSLINK→DAC
LANDDC単体ってのは、まだないと思う。
基本Flow-DATAタイプなので、特に迷いはしないかと。
USBDACからTOSLINKで引っ張って、別のお気に入りDACに繋ぐ……と。
……結局、「安くて十分な効果があるもの」が見つかれば、それでいいよね。
手持ちのUSBDACが、USB/TOSLINKのマルチ入力対応ならば……
【揺れすぎバス(USB)問題への対策案が、プラセボなのかどうかをチェックする方法を見つけた……ので、ただいまノンブラインドテスト中。 - 雑記/えもじならべあそび】に掲げる方法で、「自分の耳で、実際に聞いて確かめる」のが一番いい……この方法なら「DACごとの帯域バランス差」に惑わされることなく、純粋にクロック精度の話だけを比較できる。
2万円以内の追加投資で、差があるかどうかを「自身で確実に検査できる」から、それをやってから判断しても遅くはないと思う。
差を検知できない/検知しても支障がないなら儲けもの……で、そのときは普通のUSBデバイスを使えばいい。
差を検知してしまって、どうにも気になる……というなら、そこをきちんとフォローした構成を組み立てればいいだけ。
どっちにしても、「どうしてその値段なのかもわからない製品を、IYHして買う」よりも前に、やってみるべきことはあって、それによって得た見地を元にして投資するのが、一番いいと思う。
#そうじゃないと、「もっともっと高い製品をIYHして買えば、もっと音はよくなるハズ……」ってゆー疑心暗鬼に駆られて、とてもじゃないけど「安心して音楽を聴く」ことができなくなる*1。
そして、一番重要なことが……
音質対策と称してIYHしたものを捨てて、さらに高いものをIYHして買いたいと思ってしまったときには、いちどIYHして買っちゃったものを「いったんはずしてしまう」のは、結構効果がある。
スピーカーでも、ヘッドフォンでも、アンプでも、とにかく『はずす』もしくは『ローグレードなものに戻す』とかして、ホントに効果があったのかどうかを「検証」するといい。
『はずす』もしくは『ローグレードなものに戻す』とかしても、その差がさっぱり気にならない……なら、さすがにその先にまたIYHしようとは、誰も思わないはず。
それがもしも「なくなってはじめて、良さに気づいた」なら、いい買い物をしていた……ってことになると思う。
それがもしも「なくなってもちっとも、かわらないと気づいた」なら、そこから先その部分にIYHする必要なんてないってことになる。
*1:実際これでヘッドフォン選びに大失敗し続けたから、特にこの手の浪費の怖さは身にしみてるんです……。