うちの音楽データがロスレスばっかりな理由って、何だったっけ……と、しばらく考え込んでしまったorz。
141Fさんが、2回にわたってABXテストをされている。
私にとっては、ABXテストどころか、ノンブラインドテストでさえも、普段ははっきり言って差なんて検知できないです。
……じゃあ、別に圧縮しててもいいじゃん、って思う……んですけど、それで何回か失敗していて、結局は無圧縮に戻してしまってる、ってゆー経緯が。
それが毎回思い出せなくて困る……ので、今日はそのあたりとかをメモとして書いておこうと。
lossy圧縮の破綻は、『ごくまれに』発現する……そして、その一瞬が『気になる』性格だと、もう戻れない。
mpeg1 audio layer3のときも、ogg vorbisのときもそうだった……のだけれど、大抵は十分なビットレートをあてがっておけば、まず問題なんておきないんです。
長期的に観測すれば位相がぐちゃぐちゃに狂っていても、左右の位相差さえずれていなければ大丈夫だし。
でも、何百曲と貯めていると、『ごくまれに』マズい瞬間に出くわすんですよね……その曲だけリッピングしなおして、最高ビットレートで圧縮してみても、低ビットレートに特有の、あのひしゃげた音が出ちゃう。
どうせ一瞬のことなんだから、もー無視すればいいじゃん、って思うのだけれど、それを『検知』してしまったが最後、あら捜しがはじまって『ああ、この曲もだ。うわ……この曲もかよorz』みたいになっちゃう。
……で、結局は非可逆圧縮が使えなくなっちゃう、と。
こーゆーのを、ライブラリを作り直すたびに味わってきた気がします。
ちょうど、地上デジタル放送で「花吹雪・紙ふぶき・水しぶき」などを出画しているような、あんな感じでまさに『ぐちゃぐちゃな瞬間』が、たまにある……と。
その一瞬を味わうのがいやで、結局は(ほとんどの時間について問題が起きない)非可逆圧縮が、使えない……ってゆー状態になっていたり。
ヘッドフォンで大丈夫、スピーカーでも大丈夫……ってゆービットレートを探すのが、すごく大変。
普通に聴けば、スピーカーよりもヘッドフォンのほうが細かい音を拾いやすいので、「ヘッドフォンで大丈夫なら、スピーカーでも大丈夫」って思う……のですが、ここにも「たまに例外あがる」ってゆー障害にぶつかってしまいます。
しかもやっかいなことに、スピーカーだと「同じビットレートでも、曲が進むにつれて、空気感がころころと変わってしまう」感触があって、「このビットレートなら、まず大丈夫だろう」みたいな妥協可能ポイントが、さっぱり見出せない状態になったり。
いまのところ、空気感については「(データはロスレスを前提として、アナログ領域では)音質が劣化してもいいから、とにかくUSBをはさまないようにする」ってゆー方法で何とかしてる……んですけど、これはこれで扱いにくすぎるので、USBを使っても何とかなる方法はないか?と模索しているところで。
……で、このUSB関連については、それこそいちばんABXテストしたい対象……なのですが、うまくブラインド切り替えを行う方法が思いつかなくて、現状では頓挫しているという状態です。
何時間も聴いて、「感触として、なんか変」と思うところがある。
これはもー最悪のパターン。
リピートして聴いて解るわけでもなく、再現性もなく、ただ漫然と数時間聴いてみて「なんか変だ」ってゆー状態。
この音を避けたくてあれこれやっていたら、うちのホームオーディオは「ラジカセみたいな音」になっちゃったので、実際自分の耳がおかしいんじゃないか……とか思うときもあるのですが、耳鼻科で聴覚検診を受けても異常はないし。
で、うちの音を「堂々とヒトに聞かせられるか?」っていったら、やっぱり「NO!」なんですよね……私が「リラックスしたいがために」聴きたい音ってゆーのが、一般的な「いい音」とはだいぶかけ離れてるんだな……ってゆーコトをたびたび再認識させられるんですけど、人様の家で「これはいい音だ……羨ましい!」って感じるその音と、うちで「これはリラックスして聴ける音だ」ってところに追い込んだ音とでは、性質が全然違うし。
そして、もっとも「lossy」を選択しない理由は、やっぱり……
「それをやらなきゃいけない環境が、うちにはない」から、なんだろうなぁ……と。
ポータブルプレーヤーを買っても、持ち出すのは毎回「ロスレスで入る分だけ」しか入れないし、うちで聴くにしても「一番小さなディスクに、ロスレスで入る分だけ」しかリッピングしないし。
それで間に合ってる都合上、「手間を掛けて再圧縮してまで、いつ来るか判らない【orzな痛み】を味わうのは、さすがにちょっと……」という感じになっている、と。
それでもやっぱり……
ABXテストはたびたびやらないとなぁ……と思う。
ノンブラインドテストでも検知できない差のものは、平然と無視できるから大丈夫……なのだけれど、そうじゃないものが現状ではいくつかあって、いまのところは
- USBのパケットゆれに起因する、揺らぎの問題。
- これがとくに「長時間聴くと(以下略)」の代表格で、やっかい。
- 光(TOSLINK)ケーブルの選別に関する問題。
- いつもの癖で高いケーブルを選んじゃうけど、安物との差を検知できたためしがないのに、なぜか選んでしまう……コストにかかわる問題。
- 音場自動補正に関する問題。
- 帯域ごとの音量を直接的に変えちゃう話なので、そもそも正しい評価をできてる自信がまったくない。
ってゆーあたりに、不安を感じていたり。
しかも、これらのうち「光(TOSLINK)ケーブル」を除くすべては、「全体域にわたって同じ音量であることを保障する……ってことがそもそもできない」ので、厳密にはABXテストを行えないところが、今の悩みどころで。
……って、USBについては、今月中に↓が着くから、延長ケーブルをスパゲッティみたいにからめて「AとBは色分けし、Xは手探りで繋ぐ」とかやれば、うまく「一人ABXテスト」ができるのかも。
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