(memo)TWW配列は、「物理的な距離」ではなく「慣れた運指」に最適化した配列……と。

 このあたりは、月配列系とその派生配列が一般的に備える「測定結果至上主義」っぽいところで、そのまま繋がってる気がする。
 視点が違うといえば、それが「結果(時間)」基準か、あるいは「プロセス(運指)」基準か……というところ、と。


 結果からの逆算と、プロセスの積み重ね……ってことで、まるっきり逆方向からのアプローチになってる……けど、大局的には同じ「効率のよい入力法」になる。
 ただ、逆算アプローチは「ある範囲を意識して決めて、その中で最速を目指す」ってゆー箱庭的なところがあるけど、プロセスアプローチは盆栽形で、「いい手をどんどん並べていって、結果として箱庭の形が決まる」から、それぞれに仕上がりはがらりと変わる、と。
 計算配列なら前者だろうし、手捏ね配列なら後者にたどり着くか。


 だいぶ昔の箱庭アプローチだと、「下段は意識して排除する」ってゆーのがあったけど、最近はそうじゃなくなってきている気もする。
 結局のところ、使えるところは下段でも何でも使うほうが得だし、生かせるものは運指でもなんでも生かすほうがいいのかも。


 「Qwerty臭い配列」ってのが、配列設計の「理屈」としていいのか悪いのかは判らないけれど、結局のところ、「Qwertyの運指」に慣れてるヒトが(全タッチタイパー中で)8割とか9割とかいるのだから、素直にそれを最大限活用しよう……ってゆーのがあっても、不思議ではないのかも。
 「それまでの常識」を活用できるってゆーのは、すごい武器だし。

 (一部の人を除く)大衆は常に「それまでの常識」に近く、なおかつ「より楽が出来る」インターフェースがもっとも優れていると感じる。既存の概念を始めから全否定してはならない…と思う。


(from 雑記/えもじならべあそび)


 私が何度か「蟹」「蟹」「蟹」って書いてたから、うちの日記を読んだヒトのなかで、なんか「TWW=ずいぶんと変わった配列」って思ってるヒトがいたら、それはそれで困る……ので、そう思ってしまった人には謝りたいと思います。
 ……というか、↓を読むまで、なんか捉え方を思いっきり間違っていた気が。

余談だけど、俺の作ったTWWはそれと逆で「QWERTY配列にとって打ちやすい運指列をタイプウェルというゲームで多く迎える配列」なんだよ。


(from 2bangai.net )

 縦方向運指を嫌ってないのは「Qwertyの手だから」ってところに、まるで頭の中で話が繋がってなかった……ダメじゃん。
 んー……だいぶ昔に「Dvorak+飛鳥カナ配列」を試したときの「まるでちぐはぐな感触」*1とかも感じたはずなのに、なぜに「Qwertyとの関連性」を想像するよりもまえに、短くて妙なキーワードへと考え方を誘導してしまったんだろう……よく見たつもりでも、なんか変なフィルターがかかっていたんだな、と反省中。
 #ってゆーか、「蟹」「蟹」言ってる間に気づけよ>自分。*2

*1:「飛鳥系配列が嫌う場所」と、「Dvorak配列が嫌う場所」とで、それぞれの考え方が全然違うから、2つを平行して使うと全然だめになる……ってゆー問題にぶち当たった。飛鳥系って、結局は「Qwertyと組み合わせないと、使いにくい」ものなんだな……と。カナ配列部分と英数配列部分の、「運指&打鍵範囲」は、たしかに「近ければ近いほど」運指が混戦しなくていいと思う(唯一の問題は「配列を取り違えてしまうヒトが、中にはいる」ということか……)。

*2:自分でもがっかりすることに、「かえで****あすか」は「Qwertyと組み合わせて使ったときに、大枠ではQwerty運指の邪魔になったりしない」ことを目標に含めていた気がするのに、そーゆーところからも「TWWとQwertyの関連性」を連想できなかった……ますますダメじゃん。